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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



仁和寺の御室桜が12日に満開になったと朝日新聞に出ていたので、満開から4日経っていたが、満を持して出かけてみた。

御室桜



雨の降りそうな天気の中、二王門から入ってすぐ左手にある御室桜は、既に散り初めていたが、中門の内側にある桜苑の御室桜は丁度満開である。



背の低い桜林の中に続く遊歩道を進むと、桜の花のトンネルとなっていて、始めて見た御室桜は、ソメイヨシノよりも花びらが白くて優雅なのが特徴のようである。



また多くの株が開花と同時に茶色い新芽を出しているが、中には緑色の芽を持つ種類もあるので品種が違うのであろう。



中には、花びらがボール状に固まって咲いている八重桜の花手毬のような株もあったが、ソメイヨシノには見られない豪華な咲き方である。



先日も紹介したように、今年実施した2万6千人の桜名所アンケートによれば、御室桜は全国8位に堂々ランキングされている人気のある桜スポットである。



この桜は、江戸時代前期17世紀前半頃から植えられてきたとされ、「わたしゃお多福 御室の桜 鼻(花)は低くても 人が好く」と歌われてきたことは有名である。



確かに、桜の背は低いが、サイズの大きな真っ白い花が雪が積もったように一斉に咲くので春の雰囲気を満喫することができる。



今年仁和寺は、境内に200本ある御室桜が、何故本来の高さまで成長しないかについての調査結果を発表している。



住友林業、千葉大学などが協力し、境内の6箇所でボーリング調査などをした結果、全地点で粘土質の土壌が確認され、土に窒素リンなどの栄養素がなく酸性度が高いことが判ったという。



特に深さ2~2,5m以下の部分は、粘土が締まっていて空気が少なく、また水分が多いために桜の根の成長ができない岩のような土壌であることが判明したようである。



そのために、桜本来の高さまでなかなか成長しないということが判ったというが、樹高が低いために花を近くで観賞できるというメリットがある。



今回は、天気が悪かったので綺麗な写真が撮れなかったが、いつか天気の良い日にもう一度豪華な御室桜を訪ねてみたいものである。


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