iPS細胞、STAP細胞など人は生命系の研究成果を賞賛するが、その陰には犠牲になったたくさんの実験動物の存在がある。私はいつも申し訳ないと思っている。そんなこと気にしない人もたくさんいるだろうし、実験動物の存在なくては生命科学系の発展はないから、何も問題にしないのが普通だと思う。
そういう意味で私は特異な人間なのかもしれないが、実験台にされる動物を可哀想だと思うし、実験を見ると心が痛む。
例えば遺伝子改良で異常に太らせた鳥を見た時は非常に可哀想なことをしたと思った。疲れの極限にある脳の状態を調べるため、足元が濡れていると休みなく走り続けるねずみの性質を利用して12時間以上走り続けさせ、ねずみの脳の状態を調べた実験を見た時は拷問を見たようで心が痛んだ。体内からある物質が不足するとけいれんを起こすことを確認するために意図的にうさぎからその物質を抜き、痛くてたまらず飛び跳ねる状態に追い詰め、不足した物質を注射して正常な状態に戻る実験映像を見たことがあり、これも心が痛んだ。どれも動物虐待で、それも非常に酷いものだ。
上でもいったとおり、こういうことをしないと生命科学研究は成り立たないし、何も問題にしないのが普通だし、何も気にしない人もたくさんいると思う。上のように思う私は特異な人間なのかもしれない。正直私のブログを見ている人は生命科学系の研究者や医師の方も多いので、こんな考えを表明するとすごく怒られ、非難されそうで怖い。
現在生命科学系は大きな発展を向かえており、iPS細胞など人に大きな幸福をもたらす研究成果ばかりに熱心になり、賞賛する。しかし、私は実験動物を必要としない実験技術が作られることを願っている。勿論費用や技術の実行難度などの点で現実的な技術の創成を願う。生命に対する効果を実験するために実験動物を使うのだから、このようなことは無理かもしれないし、人間の幸福にはならないかもしれない。
しかし、私は人間だけが幸福になればよいと思わないし、科学は生命すべてのために発展すべきだと思う。だから上の技術が必ず実現してほしいと思う。私は実験動物のために祈ったり、記事を公表することくらいしかできないが、記事が実験動物やその他の生命の幸福に役立って欲しいと思う。
過去、現在、将来犠牲になる実験動物のために祈り、幸福を願ってこの記事を公表する。
たかが鼻水止めるだけの薬のために犬を何十匹も殺して気管を取り出すことが許されるのか?
「それを行うことによってどれだけの命が助かるのか?」
ということを考えずに行われた動物実験はなんの擁護も出来ない殺戮にすぎないと思う。
ただただ無能な研究者や企業が飯を食うためだけに殺される。
少なくとも贅沢をするためだけの商品開発に動物実験をするのは私も反対です。動物実験の問題意識が広がり改善が進んでいくといいと思います。
動物の命に釣り合うのは「命を救う薬」だけ…すごく聞こえは良いです。が。では、花粉症の治療は贅沢だから必要ないですね。喘息だって、それ単体で死ぬわけじゃないから、薬の開発なんてやめましょう。不眠症?ずーっと起きてたら、いつか寝るでしょ。死なない死なない、やーめた。尿切れが悪い?恥ずかしさで死ぬの?大丈夫だよね。…で、良いですか?
ブログ主さんの想いは、とてもよく分かります。同じような想いを抱えている研究者、たくさんいるはずです。iPS等の技術や情報工学の発展で、将来は動物実験の無くとも研究開発ができる世の中になっていることを、祈ってやみません(その犠牲に、ものすごい量の動物実験が行われることは間違いありませんが)。
けれど、コメント1さんのような、単純に片側に振り切った意見に、安易に同調されるのは、どうかと思います。
鼻かむのがメンドクサイ程度の人から金とることをやってるでしょ?
寿命どうり生きて死を迎えてもいいと思います。
ですから、これ以上もう動物の犠牲をやめて、代替法に一刻も早く切り替えて欲しと心から願います。
科学者の中にも、もっともっと優しくて思いやりのある人が沢山いれば実現できるのかと思います。
いい方向に向かいますように。