ジラゴンノの週末

鳴沢村のジラゴンノにあるセカンドハウス(ジラハウス)での出来事を綴り、その時々の富士山の写真などを掲載しようと思います。

想定外が続いた一日、開運山(三ツ峠)へ(3/18)

2017-03-18 | 山歩き
§水が通らない

金曜の夕方、ジラに到着。気温6℃とそれほど寒く無い。
ところが、ガレージの水栓を捻っても、シューッと水が通る音がしない。
地下の水道管の水はまだ凍っているようだ。
これは想定外である。
トイレや台所が使えると思って、食材も買ってきたのに、また不便を強いられる。


§夜から雪

6時頃みぞれのようなものが降って来たと思ったら、夜は本格的な雪に変わっていた。
トイレのため傘を差して外に出てみると、3cmほど積もっている。
もう春分の日だと言うのに、どう言うことだ。
この辺りが雪なら、三ツ峠にも雪が降って、山頂から樹氷と富士山の写真が撮れるかもしれないと思い、早めに寝る。

§雪の三ツ峠
朝4時半に起床。気温-2℃。雪はふっておらず星空が見えている。
ウッドデッキに積もった雪は5cmほどあるだろうか。
簡単な食事を済ませて、雪山登山向けの準備を行う。
アイゼンは本格的な物と簡易な物の2種類を用意。ゲイター(スパッツ)は玄関で履いたまま出発する。
装備を担いで車に近づいてみると、雪が車の上にも降り積もっており、特にフロントガラスは真っ白な状態である。
近くにあるほうきで雪を取り除こうとしたが、雪の下が凍っていてフロントガラスから離れない。
とりあえずエンジンを掛けて、ヒータをONにする。
※SUBARUの凄いところは、フロントワイパーの下に熱線(デアイサー)が埋め込まれていること。
寒いと逆に凍ってしまうのでちょっと危険かもしれないと思ったが、キッチンのやかんに水を入れて持ってきてフロントガラスに降りかけて何とか溶かした。
ちょっと出発に手こずったが、なんとか前の視界が確保できる状態で出発。
家の前の道は5cmの積雪だったが、100m走った太めの道路には雪は積もっていない。
つまり雪が積もったのは、家の回り50mの範囲だけのようだ。

当然、国道139号には全く雪は無く、河口湖に向かう道は乾いているように見える。
これでは、三ツ峠に雪が降ったかどうか疑問である。雪が降っていないなら、登る必要はあるだろうか。
疑問を感じながら御坂みちを進む。ここも雪は降っていない。
ところが、天下茶屋に向かう旧道に入ると、所々雪が積もっている場所がある。
さらに、旧道から三ツ峠に向かう道に入ると、道路は完全に積雪があり真っ白である。
駐車場も雪だらけで、山荘のジープ以外で駐まっている車は2台くらいしかない。

朝5時前ではまだまだ暗いのでヘッドランプを頭に付ける。
アイゼンは、数センチの雪でアイスバーンではないので、簡易アイゼン(モンスターグリップ)を装着した。
しかし、これは選択ミスだった。緩斜面では簡易アイゼンでも問題無かったが、途中からのキツい上りでは、新雪のためグリップが得られず、ズズッと滑ってしまう。やはりちゃんとしたアイゼンを付けるべきだった。

それでも何とか5:45に三ツ峠山荘の撮影ポイントに到着。
東の空は正に日の出の時間である。
しかし、残念なのは、期待していたほど雪が降っておらず、樹氷のような木々に先が白くなっている風景ではなかったこと。
雪も少なく、寒さもそれほどではなかったためだろう。
徐々に日が上ってきて明るくなってきた。
20分以上撮影していたが、下から上ってくる人も、三ツ峠から下りてくる人もいない。
たぶん三ツ峠山荘に泊まっている人もいない。三連休の初日だと言うのに皆何処に出かけているのだろうか.

三ツ峠山頂に移動。山頂近くで下りてくるハイカーと遭遇。頑丈なアイゼンを履いていた。
さすが3月、山頂はそれほど寒くない。色々な方向から富士山を撮り、結局30分以上山頂にいて、下山する。

ロッククライミング用の岩場の撮影ポイントで、ニホンカモシカを発見。
雪のためか、何処にも移動できないように見える。近くまで行って写真を撮ってみるが、こちらに興味を示すだけで、逃げようとしない。
助けることもできないので、そのまま放置することにする。

もう一つの撮影ポイントにカメラマンが一人富士山を見ながら佇んでいた。
彼も新雪の樹氷と富士山の写真を撮りに登ってきたが、期待した程ではなく残念だったと話していた。
ニホンカモシカを見たことを話したら、珍しいことでは無く、つがいでこの周辺に住み着いているようで、かなり人間に慣れていて、餌をねだるようなこともあるらしい。
愛称は「ミツオ」だそうだ。
昨年の樹氷と富士山の写真のことを少し話して、下山する。

ヤマレコ

5時頃はまだまだ暗いのでヘッドランプで照らしながら進む


なんとか日の出に間に合ったが、期待した雪化粧の風景では無かった


開運岳の横からお彼岸の朝日が昇ってくる


富士山はほとんど紅くならなかった


やっと全体に陽が当たってきた


山頂み向かう途中の広場は一面の雪


山頂からの富士山


大室山や樹海まで薄く雪で覆われている


山頂には先ほどまでは一人ハイカーが居たが、今は一人占め


南アルプスも見えるが、少し霞んでいる


山頂の木をモチーフに遊んでみた


御坂峠から黒岳まで山の起伏がよく分かる


四季楽園の立入禁止の撮影ポイントから


広場から山荘と富士山、誰も歩いていない


木々が白く光っている風景を期待していたのだが


岩の撮影ポイントから一枚


ニホンカモシカはほとんど動かない


近づいても逃げようとしない


この辺りの積雪は10cmほどある


キュッキュッと新雪を踏む音が気持ち良い


駐車場には車が4台だけ



§天下茶屋

河口湖に戻る前に天下茶屋からの富士山を撮るために、旧御坂道を右折する。
もっと雪があると思ったが、それほどでも無かった。
ちょうど茶屋の人が店開きの準備をしている最中だった。

この辺りはほとんど雪は積もっていない


ちょっと期待外れ



§母の白滝

御坂みちを車で下って行くと、以外と山の木々に雪が残っている。
ならばと思い母の白滝の方に車を向けた。
しかし、来るのが遅かったようだ。既に木々の雪がどんどんと落ちてきている。
三ツ峠ではなく、最初からこちらに来ていれば、面白い写真が撮れたかもしれない。

河口湖に近い所の方が雪が残っている


瀧の周辺の木々も真っ白


雪が上からボトボトと落ちてくるのでフードが必須



§大石公園

大石公園は以外と観光客が多かった。大半が中国人だが。
冬になって野菜が少ないせいか、野菜直売エリアが閉まっていた。

咲いていないが、近づくだけでラベンダーが香る



§すずらん湧き水

おごっそう家で野菜を買った後、湧き水を汲みに立ち寄る。
ここは予想通り新雪が積もり、一面の銀世界。
車を四駆にして良かった。

道路は真っ白


右下が湧き水場所


四駆じゃないとこここまで来れない



§レストランまえふじ

今日のお昼はレストランまえふじで食べる。
まえふじランチはチキンとポークが別々の串に刺さったグリル料理でボリュームも満点。
入店した時に部屋中に充満していた焦げ臭い臭いは、コーヒーを焙煎している臭いである。
スープと自家製焙煎のコーヒーが付いて850円はなかなかリーズナブルだ。

ちょっと早いランチで満腹


自家焙煎のコーヒーもなかなか



ジラの雪

ジラに戻ってみると、かなり雪は溶けていたが、しっかりと絵の前の道だけは3cm程の雪が残っていた。
スコップを使って簡単に雪かきする。
早く暖かくなって、水が通るようになって欲しい。

大通りは雪が無い


家の前だけ雪が降っている



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1 コメント

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Unknown (大自然の法則)
2017-03-26 14:17:13
「盲亀の浮木」
人とのつながりは盲亀浮木の如く。
大海に住む盲目の亀が百年にただ一度だけ海面に浮かんでくる時に、
たまたま穴の開いた流木が浮いて、その流木の穴に首入れるという仏教の寓話があります。
言わば、めぐり合うことは非常に難しいことの例えです。

このように考えてみると、
血のつながる家族となることは、盲亀浮木のような奇跡の確率です。
生まれてくることは、両親がいます。
両親のそれぞれの両親、4人。時間軸をさかのぼっていくと、 
10代を遡ったら自分と同じ血が流れている先祖は1024人。
20代前だと100万人!!

そのうちのただのひとりでも欠けたら、自分はいま存在していないです。
「命」を次につないできたから、現在の自分の「命」があります・・・
奇跡的なことのように思えます。
先祖に手を合わせて感謝の心は常に大切にしていきたいです。
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