駒子の備忘録

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劇団メリーゴーランド『タイニー・ブーン/千夜一夜』

2014年08月23日 | 観劇記/タイトルた行
 文化シャッターBXホール、2014年8月22日ソワレ(初日)。

 ロンドン郊外の田舎村にあるはちみつ屋「ちっちゃなブンブン(タイニー・ブーン)」の店主メイベル(羽良悠里)のもとに、ある日ひとりの役人がやってきた。はちみつ管理局の役人ロイ(華波蒼)に営業停止命令を言い渡され、メイベルは大激怒するが…!?
 音楽劇の脚本・演出/平野華子、作曲/内海治夫、振付/俵ゆり、平野華子、森有紗。
 ストーリー・ショーの脚本・演出は俵ゆり、作曲は美広まりな。

 団員さんは女性ばかりで、普段はみなさん会社員なんだとか。一年かけて公演の準備をしお稽古をして、年に一回公演をしているそうです。知人に誘っていただいて覗いてきました。
 初日だったせいかプロローグでヒロイン女優の表情が固くて、客演の女優さんの方が場数が多いのか舞台慣れしていそうだぞ…と、立ち上がりはちょっとヒヤヒヤしましたが、徐々に乗ってきて演技も噛み合い客席も暖まり、何より脚本の出来がものすごく良くてお芝居としてちゃんとしていたので、すごく楽しく見終えてしまいました。
 なのでもったいなかったのはヒロインの顔が白すぎたこと、チークがヘンだったことと、歌が激ウマだったヒルダ(妃桜みおん)のお衣装が材質のせいかダブついて太って見えたこと、かな。
 六人しかいないキャスト、かつ立ち役がひとりで作れる話も限界があるだろうに、伏線も綺麗に回収されてみんながちゃんとハッピーになってラブもある、ちょっと女子向けラノベとしてノベライズしたくなる作品でした。
 すごいなあ、がんばってるなあ。オリジナル楽曲というのもすごいと思いました。

 ストーリー・ショーはアラビアもの。フィナーレがことに宝塚歌劇チックで、私はいちいち拍手を入れたかったですよ(^^;)。
 これまたがんばってるんだろうけれどお衣装がやや残念だったり、生腹はありがたく拝みましたがやはりもう少しシェイプされているといいなと思ったりはしましたが、こちらもすごく楽しかったです。

 終演後にお見送りがありましたが、普通に見ると役者さんたちは舞台で観るよりずっとほっそりしているので、照明って本当に膨張させるんだな、とは思いました。
 初めての劇場でしたが、コンパクトで見やすいところでした。楽しかったです。


 


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