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静岡県立高生万引き、「校名公表は当然」か?

2011-12-14 10:51:56 | メディア・リテラシー
 不祥事があった場合、その企業は、それを報告していくことが求められますが、それと教育現場の学校とでは、考え方を異にする必要があるのではないかと思われます。
 慎重にあつかうべき問題です。
 

監査委員:「内容があまりにも深刻。強く再発防止を求める必要がある」
川勝知事:「公表は当然だと思う。事実は隠せない。監査委員は勇気を持ってやった」
     「今回は極めて悪質。関係ないもので責められるのは気の毒だが、道義心をしっかり植え付けることの方が大事」


県弁護士会子どもの権利委員会:「万引きに無関係の生徒も周囲からの偏見にさらされる可能性があり、人権侵害につながる恐れがある」として、校名公表は不適当とする見解
同委員会村松奈緒美委員長は「(校名公表に際し)県監査委員が慎重に対応したのか疑問がある。まずは人権への配慮を求めたい」


*****読売新聞(2011/12/14)*****
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111213-OYT1T01358.htm

静岡県立高生万引き、知事「校名公表は当然」

静岡県西部の県立高校で生徒の万引きが相次いでいたとして、県監査委員が校名を公表した問題で、川勝平太知事は13日の定例記者会見で「公表は当然」と述べた。

 一方、県弁護士会子どもの権利委員会は「校名公表は人権侵害の恐れがある」として、今後、同様の問題が起きた場合、校名公表を控えるよう、県監査委員に申し入れる方針だ。

 県監査委員は、県西部の県立高校で2009年、生徒による万引きが相次いでいたことを定期監査で把握、今月6日、異例の校名公表に踏み切った。その後、学校に苦情の電話が相次ぐなど、波紋が起きている。校名公表の理由について、監査委員は「内容があまりにも深刻。強く再発防止を求める必要がある」などと説明した。

 この問題について、川勝知事は「公表は当然だと思う。事実は隠せない。監査委員は勇気を持ってやった」などと、監査委員の判断を支持する姿勢を示した。

 在校生の進学や就職などに悪影響が出ることも懸念されるが、川勝知事は「今回は極めて悪質。関係ないもので責められるのは気の毒だが、道義心をしっかり植え付けることの方が大事」と語った。

 一方、県弁護士会子どもの権利委員会は県監査委員に対し、今週中にも申し入れを行う方針を明らかにした。13日、読売新聞の取材に答えた。

 県監査委員による校名公表後、子どもの権利委員会所属の弁護士が協議した結果、「万引きに無関係の生徒も周囲からの偏見にさらされる可能性があり、人権侵害につながる恐れがある」として、校名公表は不適当とする見解をまとめたという。同委員会は、監査委員が校名公表を決めた経緯について、独自に調査していく方針も明らかにした。

 同委員会の村松奈緒美委員長は「(校名公表に際し)県監査委員が慎重に対応したのか疑問がある。まずは人権への配慮を求めたい」と話している。

(2011年12月14日06時50分 読売新聞)
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