<中央区を変えなくてはならない理由 在宅医療介護の視点から>
昨日もこの中央区に危機感を覚えている人がどんなに多いことか実感した一日でした。
もちろん、私もそのひとりです。だから、行動を起こさなくてはならないと考えています。
一見、人口増加が順調で、本区はこれからも安泰であると安心感をいだくひとがいらっしゃるかもしれません。
人口増加の裏返しは、例えば急激な人口増加により、保育園・学校施設不足や駅・交通機関などインフラ整備が追いつかないこと、急激な人口増加によりコミュニティの形成ができにくいこと、今はよくても20年後30年後に介護福祉の問題が生じることなどあります。
中央区を変えなくてはならない、危機感を覚える理由のひとつは、在宅医療介護をもっと真剣に取り組まねばならないことがあります。
ちょうど、昨日2月3日、中央区医師会主催の在宅医療推進シンポジウムが開催されました。
シンポジウムに参加して、私が感じた現況の問題点を列挙致します。
*急変時に入院できる病院がない。緩和ケアでは緊急入院率が高い。(急変時の対応として�家族との連絡体制、�訪問看護ステーションとの連携、�後方支援病院が重要)
*在宅医療を担当している医師が携帯をオフにする時間を持てるパートナーがいない。
*病院での退院支援によって、在宅を選択するか否かが大きく影響される。
*国立がん研究センター中央病院、聖路加国際病院(緩和ケア科等)との連携が欠かせない。
*レジデントの段階からの教育に導入していく必要がある。
*がん治療において、ホスピス緩和ケア(とくに終末期では、しかし、がん治療早期からの関わりが重要である。)を提供する必要がある。その場合、多くの他職種との連携(聖路加緩和ケア科の場合:医師、看護士、チャプレン、薬剤師、音楽療法士、アロマ・リフレクソロジーなど専門ボランティア、ボランティア、チャイルドスペシャリストなど)が欠かせない。
*肺炎での死亡が多い。
*緊急ショートステイがない。
*認認介護がなされている。(認知症が認知症を介護)
*他職種で在宅医療を見る場合の情報共有体制、媒体
*訪問歯科診療の体制の整備。訪問でできる歯科治療はかなり制約された中で行わねばならない。
*口腔ケアの徹底が必要。(歯科衛生士の定期的訪問の介護メニューでの選択)。口腔ケアが肺炎を減らす。
*在宅医療の可能性を、医療者側も患者側も知らない。
*家族関係の希薄化から、在宅医療がなされにくくなってきている。
などなど、順不同で感じました。
そこで、中央区は、喫緊の課題として、早急に解決に向けて取り組まねばならないと思っています。
*在宅医療に関する情報提供
*後方支援の病院確保
*訪問歯科診療の普及
*在宅医療の鍵を握る訪問看護、ケアマネージャーの体制強化
*在宅ですごせるための介護予防からの取り組み
*緊急ショートステイ整備
*顔の見える関係でのネットワーク
*認知症対策、成年後見人制度の普及
*特養等整備
*これらを推進する行政側の体制整備と在宅療養支援協議会(2009年11月より設置)支援
上記を、喫緊の課題として行っていかねばならない、そのためには、中央区を変えていかねばならないと思っています。
国の社会保険財政が破綻する前に、中央区こそ国にモデルケースを示していくことまで見据えて。
<区政を変えなくてはならない理由 まちづくりの情報が区民の皆様に伝わらない>
区民の皆様には、ご自身の周りでなされる再開発の情報を、どれだけご存知でしょうか?
地域の皆様の声をお伺いする場として「まちづくり協議会」があります。
地域代表の委員の皆様には、いつも貴重なご意見を「まちづくり協議会」の場から、地域にお届けいただき、感謝申し上げる次第でございます。
このまちづくり協議会は、中央区を12の地域に割って存在しています。
まちづくり協議会には、協議会の下に、分会(特定地域の課題を検討)や分科会(特定分野の課題を検討)を設置可能となっています。
まちづくり協議会の構成員は、町会だけではなく、PTA、アパート・マンションの自治会や管理組合、商店街組合、企業らが委員に参加しています。
しかし、マンション開発が進む中で、新しくできたアパート・マンションの自治会や管理組合は、同じ地域の構成員であるにもかかわらず、まちづくり協議会に委員として参加できない状況にあります。
新たにできた自治会、管理組合がスムーズな形で、まちづくり協議会の参加できていくことで、地域の課題を一緒に考えるまちづくりがなされていくことを期待いたします。
「まちづくり協議会」や「まちづくり基本条例」の充実を求めた請願が、現在環境建設委員会で審議されています。
*****請願第10号*****
『まちづくり協議会』に自治会参画及び運営の見直し改善
『まちづくり基本条例』運用基準の明確化及び補完
に関する請願
<請願理由>
自治会は町会と並んで本区の都心型協働社会の基幹団体と位置付けられている。
ところが、地域のまちづくりの原点を話し合う「まちづくり協議会」に公認自治会がテーブルにつけないでいる。
新しく建設されたマンションの自治会にも「まちづくり協議会」参画の門戸を開いてこそ、健全な新旧区民融合のコミュニティ育成やまちづくりにつなげるものである。
また、以下、五点で、現在のまちづくり協議会に問題点が存在する。
一、区民の行政拠点は町会又は自治会であるにも関わらず、まちづくり協議会の構成は地域事情によって異なっている。
二、町会に加入する管理組合、自治会へ適切な「まちづくり協議会」の情報が開示されていない。
三、「まちづくり協議会」の開催日時、場所、議題等が区の広報から知ることができない。
四、地域を代表するまちづくり協議会の構成メンバーから、当該区民への報告・連絡・相談が十分にはなされていない。
五、学識経験者による座長が長期間不在のままとなっている。
よって、「まちづくり協議会」への自治会参画を含め構成を再検討するとともに、さらに開かれた運営とするために、会の民主化、情報公開のあり方等見直し改善を要望する。
また、本年十月一日から「まちづくり基本条例」が施行された。「区民主役の住み良いまちづくり」を考え、具現化していくよりどころとして歓迎する。
ついては本条例の発意や理念を基に、その運用基準を明らかにしつつ、さらに実効性のある条例となることを求めるところである。
以下にあげる五点を運用基準の中で、さらに具体化し規定することを要望する。
一、再開発事業における実施設計段階の事業も適用対象とすること
二、地域貢献施設整備は周辺区民の意見を集約して計画化すること
三、再開発事業において、地権者には過分の補償対策が講じられている。同じ区民として近隣区民にも受忍限度を超える減失被害が派生する際の対策措置の責務を明確化すること
四、エコタウンの視点から駐輪、駐車場確保基準の見直し明確化すること
五、大規模開発には住戸の少なくとも30%位の居住者が集えるコミュニティスペースを備蓄倉庫同様に義務づけること。例えば、その場所は、可動パーテーションで日常は大規模集会、居住者・地域住民コミュニティの活用できるスペースなどに多目的利用し、非常時における防災拠点とする。
同時に、管理組合や自治会事務所としてのスペースも確保すること
以上、
<中央区を変えなくてはならない理由 区政のスピード意識と合意形成>
住民A様、貴重なご意見をありがとうございます。
まさに、おっしゃるとおりです。
また、住民A様にご指摘をいただいたような区政となってしまっていることに対し、私も区議のひとりとして、区民のみなさまに対して大変申し訳けなく思っている次第です。
民主主義という時間とコストがかかる制度の中ではありますが、スピード感を持って施策を行っていくことが求められています。
「環境の変化のスピードが加速している現在、意見が纏まらず何も施策を打てなければ全員が不幸になります。」
無所属会派友愛中央の中でも、「スピード感」の重要性の議論が何度も出て参りました。
『思い』のブログで私は、書きましたが、
http://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/97f1d52847c581c23900d983919bd190
「1)科学的な裏付けのもと政策をつくり、
2)それを早い段階から情報公開し、
3)議会・審議会で十分に議論し、
4)少数意見を尊重しつつ多数の合意形成(中央区としての方針策定)
5)施策を行った後の再評価、そして
6)施策の見直しと、
時間とコストはかかるが地道な民主主義のプロセスを再認識せねばならないと思います。」
これら各“段階”で、ご指摘いただいている
*計画段階での参画⇒参画にできる工夫を積極的に行っていかねばならないと思っています。
*リーダーシップ
の要素をきちんと入れていかねばなりません。
それら各段階、各要素を欠くと、結局、合意形成が得られず、しかも、スピード感のまったくない区政運営になりかねません。
今、中央区の施策を作る過程そのものを見直す時期に来ていると考えます。
****いただいたコメント*****
Unknown (住民A)
2011-02-04 18:45:44
勝どき在住の者です。
区議の方々の活動について思うことを書かせて頂きます。
全体としては、意志決定が遅いということ、
関係各所との意志疎通が不十分に思われます。
築地の問題、明石小の問題についても聞いてなかった、
勝手に決められたという言葉を耳にします。
計画段階での参画、中央区としての方針策定、リーダーシップが十分でな無く、なんでも後手後手に廻っているように感じます。
私の近隣の問題についても、勝どきの地下鉄の混雑ももう10年以上続いている問題です。
来年度からLTRに調査に着手、約10年後に実現というニュースを聞いてもスピード感に唖然とします。
少数意見を尊重し多数の合意を得るとブログに書かれていますが、
信念を持って区政を前進させることにもっとエネルギーを費やして欲しいです。
環境の変化のスピードが加速している現在、意見が纏まらず何も施策を打てなければ全員が不幸になります。
*******以上******