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「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

地域の要(かなめ) 消防団

2007-02-23 11:08:46 | NPO・地域力
各地域の防災力を支えるのが消防団。

私も、臨港消防団に属している。
去年、入団した。
きっかけは、
中央FMと防災についての企画を
していく中で、消防団の重要性はわかるが、
では、どういうことをしているのか、
顔が見えなかったため、実際入団し、
地域の防災について行動することにした。

また、中央区医師会でも、防災対策を考えている。
中央区医師会は、
災害時に、どの小学校に配備するか割り当てをしているし、
中央区全体の防災訓練に医療班として参加協力している。
ただ、まだまだ、消防署、自治会・町会など各種団体との
機動的な横のつながりがあるとはいいがたい。
その横のつながりを作れればと考え、消防団に参加した。

消防団は、生業を持ちながら、
地域の安全をまもる非常勤特別職の
地方公務員。
消防組織法に基づき、都知事の監理下に設置。

待遇は、年に数万円の報酬や、
一回数千円の出動手当て。
公務災害補償もある。
活動として、
火事のときに駆けつけるだけでなく、
商店街まめまき大会の警備、
夏祭りの警備、花火大会の警備、
今回初の東京マラソンの警備、
年越しの時期の見回り、
地域防災訓練における地域住民の指導、
ポンプ車操作の都大会、全国大会などがある。

入団の流れは、
①入団申請書を書き、
②健康診断を受け、
③区長が任命し
④所属消防団の分団長らの挨拶があり、
⑤入団の辞令をうけ
⑥制服が山ほど配られる
こんな具合だ。

活動を通し、消防団仲間との交流では、
自分の時間を切り裂き
地域のことを考えて活動している人たちゆえ、
そのパワーや、その心意気が刺激になり、
私はいっしょに活動していて楽しくなる。



1965年には、全国で、133万995人であったが、
2006年4月は、90万7人に減少。

サラリーマンなど、被雇用者増え
消防団活動がやりにくくなっていることが、
減少の要因の一つ。

また、入団団員の高齢化の問題もある。
私自体、臨港消防団で若い部類である。

人口1万人あたりの消防団員数をみると
(消防庁調べ06年4月、05年の国勢調査の人口)
一位 佐賀県 229.9人
二位 山形県 220.0人
三位 熊本県 195.4人




44位 埼玉県 20.5人
45位 東京  18.6人
46位 沖縄  12.1人
47位 大阪  11.0人

(朝日新聞 07/02/19 自治体なんでもランキング)

中央区には、3つの消防団がある。
臨港消防団 86名(うち女性7名)
京橋消防団 132名(うち女性11名)
日本橋消防団 128名(うち女性8名)
合計 346名(中央区政年鑑 平成18年版)
中央区の人口102703人(07/02/01現在)で計算すると、
一万人あたり33.7人。
東京都の平均よりは、少し多い程度といったところ。
      

消防団は、地域住民、自治会、町会、商店街と
行政の警察、消防署とのつなぎ役であると思う。

地域の住んでいるひとりひとりを知り、
災害の場合、
特に一人暮らし高齢者のところへ駆けつけ
安否の確認、救助をすべきであろう。

このために一人暮らしの高齢者の住居を
消防団に公表している自治体がある。
個人情報保護、情報の漏洩の問題があるが、
必要なことでないかと考える。

ここ中央区は、
昔からのいわゆる「旧住民」、
新しく移り住んだ「新住民」という言い方がある。
学校やPTAで交流があるであろうが、
消防団は
「旧住民」「新住民」なんて区別のない
地域創りのための
地域の交流のきっかけ作り・橋渡しが出来るものと考える。

文責:小坂和輝
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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
私も消防団員です。 (金町第三分団所属)
2007-12-11 03:12:27
初めまして。
私は元々救命センターで仕事をしていました。
が、諸般の事情から地元に戻ってきました。
救急専門医で、災害医療も専門にしています。
消防団には別の見地から入団しています。
医療班なる特務班員として指定されています。
今年は操法大会に出場する予定でしたが
練習中に怪我をして出られませんでした。
やはり地元の仲間との触れ合いが良いですね。
趣味はアマチュア無線、バイク等です。
いろいろな知識を活用できるよう更に頑張って
行きたいと思います。
返信する
よろしくお願いいたします。 (小坂和輝)
2007-12-14 18:57:27
コメントありがとうございます。
消防団のメンバーは、地域のことを非常に熱心に考えていらっしゃる方が多く、良い刺激になるとともに、勉強になります。
救急専門医、災害医療専門ということで、是非、勉強会など、開催できれば幸いです。
近くにお越しの折は、どうぞ、お立ち寄り下さい。

私も、操法大会は、足をつりながら、参加しました。
来年は、もう少し万全な体調で参加したいと考えています。
返信する
お返事ありがとうございます。 (YUKI(金町第三分団所属))
2007-12-15 17:48:33
いつまでも「名無し」では、と思い名前の一部を
ハンドルにしました。
他の団の方との交流もいろいろ、勉強になるかと
思います。
私はもともと消防ヲタク(笑)に近い存在でして、
地元に戻り、旧悪友に誘われた時に興味があったので
2つ返事で入団しました。
当初から私の職業が地元に知られているので(当然
と言えば当然なのですが)最初からそれが意識された
ようです。(良い悪いは別として)
分団での活動は他の分団員と全く変わらないのですが
特殊技能班・医療班の指定がされました。
団を指揮する地元の消防署の担当の警防課長が
災害医学会で一緒であったのも何かの縁でした。
先生は小児科が専門とのことですが、団の内部では
どのような立場での活動をされているのでしょうか。
返信する
その後、如何活動されていますか? (YUKI(金町第三分団所属))
2010-06-27 22:13:19
私自身も入団し、丸4年が経過しました。
まだ操法大会には出場していません。現在、
昼間は救急病院勤務で週2日当直勤務が今年の
10月まで続きます。

先生は開業の傍ら消防団活動もされ、
大変だとは思いますが団活動の感想など、
如何持たれましたでしょうか。

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