く~にゃん雑記帳

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<ラナンキュラス> 地中海性気候地域に分布するキンポウゲの仲間

2017年03月27日 | 花の四季

【豪華な花姿と豊富な花色、和名は美名の「花金鳳花」だが…】

 キンポウゲ科キンポウゲ属(ラナンキュラス属)の秋植え塊根植物。造花のような鮮やかな花弁が幾重にも重なり合う豪華な花姿から初春の鉢花として人気が高い。ラナンキュラスは本来、北半球に400種ほど分布するラナンキュラス属の植物の総称だが、ヨーロッパ東南部から西南アジアにかけた地中海性気候地域に分布する一種を園芸界で一般にラナンキュラスと呼んでいる。

 その一種とは「ラヌンクルス・アシアティクス」。ラナンキュラスはその学名の英語読みで、語源はラテン語で「カエル」を意味する「ラナ」から。ラナンキュラス属にカエルが生息するような湿地を好む仲間が多いことに由来する。和名は「ハナキンポウゲ(花金鳳花)」。なかなかの美名だが、残念ながらこの名前で呼ばれることはほとんどない。

 ラナンキュラスには大きく分けてペルシャ系、トルコ系、フレンチ系などがある。日本には明治時代の半ばに渡来したが、花径が小さく花びらの枚数も少なかったため、あまり注目を集めなかった。一躍脚光を浴びるようになるのは50年ほど前に、日本で改良された「ビクトリア・ストレイン」という八重咲き大輪種が登場してから。中でも「ハマノニジ(浜の虹)」と名付けられた園芸品種は、花径が15cmにもなり白地にピンクの覆輪が入る珍しさもあって高い人気を集めた。

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