経済を良くするって、どうすれば

経済政策と社会保障を考えるコラム


 *人は死せるがゆえに不合理、これを癒すは連帯の志

11/16の日経

2017年11月16日 | 今日の日経
 7-9月期GDPの結果は、ほぼ予想通り。あえて言えば、消費が低め、外需が高めの結果だった。反省点は、輸入減を踏まえて消費の予想を低めにしておくべきだったかなというくらい。消費は、昨年10-12月期から年率1.0%程度の伸びに復帰しているが、消費増税前のトレンドは年率1.6%位だから、まだ鈍い状況を脱していない。年率1.0%程度というのは、小泉政権期の強力な緊縮財政をやっていた頃と同じで、同じことをしているから、同じ結果というところだろう。

 消費が消費増税前の水準を回復するには、今後、年率1.6%に加速したとしても、あと1年かかる。これで、「より多く働けるようにしたのだから、景気回復を実感しろ」と言われても無理がある。消費増税をやり、緊縮もして、加えて、異次元緩和第2弾で余計な円安にして物価を上げたんだから、こうなるのは当然だ。日本経済は本当に素直で、やったとおりの結果を出してくれる。そして、同じことをして、首を傾げる。「もっと増税しないと、安心して消費をしてくれないのか」なんてね。

(図)



(今日までの日経)
 紹介状ない患者は負担増。1.6%成長に上向く・今年度予測。政府格付トリプルA減少。
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