落葉松亭日記

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長引く ウクライナ・ロシア戦争

2022年05月05日 | 世相
ロシアのウクライナ侵攻は、当初三日で終わると豪語していたが三ヶ月目に入った。
ウクライナ各地を廃墟にし、何万人も難民を出し、民間人死者も3000人を超えた(国連)という。ロシア軍の死者も24500名とウクライナ側はみている。

ルラ元ブラジル大統領は、ウクライナ・ロシア両方に同等の責任があると述べた。
「ゼレンスキー氏にもプーチン氏と同等の責任」 元ブラジル大統領
2022年5月5日 11:25 発信地:リオデジャネイロ/ブラジル [ ブラジル 中南米 ウクライナ ロシア ロシア・CIS ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3403312

【5月5日 AFP】ブラジルのルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ(Luiz Inacio Lula da Silva)元大統領(76)は4日に公開された米誌タイム(Time)のインタビューで、ロシアのウクライナ侵攻について、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領はロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領と同等の責任があると述べた。

 ルラ氏は「ウクライナ大統領はテレビで演説し、拍手喝采され、(欧州の)全国会議員からスタンディングオベーションを浴びている」とした上で「この男(ゼレンスキー氏)はこの戦争について、プーチン氏と同等の責任を負っている」と述べた。

 ルラ氏はゼレンスキー氏について、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟に向けた動きに反対するロシアに譲歩し、プーチン氏と交渉を重ねて紛争を回避すべきだったと述べた。

 また、ゼレンスキー氏がコメディー俳優として有名になったことに言及し、「われわれは真剣に話し合うべきだ。あなたは確かに素晴らしいコメディアンだったが、自分がテレビに出るために私たちに戦争をさせないでほしい」と述べた。

 米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領についても、「飛行機でモスクワに行き、プーチン氏と話すこともできたはずだ。指導者にはこうした姿勢が求められている」と非難した。

 ルラ氏の発言が西側諸国のひんしゅくを買うのは必至だ。西側諸国でロシアによるウクライナ侵攻を「一方的な侵略」と見なし、ウクライナに軍事支援を行い、ロシアに制裁を科している。

 左派のルラ氏は2003〜10年に大統領を務めた。今年10月の大統領選での返り咲きが有力視されており、世論調査では現職の極右ジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)大統領を支持率でリードしている。(c)AFP

西側のウクライナ支援は厖大なものになったが、支払はどうするの。
今すぐ停戦しても、復興にこの先何十年もかかるだろうし・・・
「宮崎正弘の国際情勢解題」      令和四年(2022)5月5日(木曜日)        通巻第7321号  

 英米、NATO諸国の対ウクライナ武器援助はすでに天文学的だが。。。
  将来の武器代金支払いをいかに解決するのか、貸し倒れか?

 5月4日時点でのウクライナ「大本営」発表の戦果は、以下の通り。
 ロシア軍の負けっぷり。死者24500名、戦車1077両。装甲車等2610台。航空機194機、ヘリ155機、艦船10隻、砲491基。
 ただし、この数字はウクライナ側の発表であり、検証はされておらず、またウクライナ軍の被害は公表されていない。

ウクライナの局地戦での「強さ」とは英米が事前に供与していたNLAW、ジャベリン、スティンガーなどの携行ミサイルと通信傍受、カウンターハッカーの威力である。

戦争が始まると、追加援助が拡大した。
 夥しい最新兵器が米英ならびにNATOからウクライナに搬入されて、配備が完了する五月下旬から「ウクライナの反撃が開始されるだろう」と、ゼレンスキー大統領顧問のオーレリー・アレストビッチが発言している。

 さて問題は、こうした武器供与の「代金」と「支払い」である。
 1941年3月11日、第二次大戦中の米国議会は「レンド&リース法」を成立させた。米国が中立を放棄して、同盟国、準同盟国へ「貸与」もしくは「貸し付け」による武器援助を可能とした。武器、関連物資、食料、ならびに医療などの人道援助が議会承認を得て可能となった。
支払いは戦後とされ、代金の要求をする武器、無償とした食料、人道援助などと仕分けされるが、武器代金は延べ払い、無利子とした。あくまでの支払いを求めるのである。ただし未使用武器は変換され、その分は代金から差し引かれるシステムとなっていて、会計面で英米は「しっかり」しているのだ。

 さてウクライナの戦況を鑑み、米国議会は「レンド&リース」を簡素化する法案を可決した。
4月28日、下院は417 v 10と圧倒的な賛同を得て、武器援助の簡素化、つまりバイデン大統領の胸先三寸で、追加援助が可能となった。
 武器供与、運搬コスト、石油、食料、医療人道援助を数量も武器も議会の議論を省いて可能となったのである。

 3月15日 バイデン政権は136億ドルの援助パケッジを発表した。うちわけは20億ドルをEU諸国の難民受け入れ対策費用に、67億ドルがウクライアナならびにNATO諸国への武器援助である。

 4月21日、8億ドルと5億ドルの「経済援助」が決まった。
 4月28日、330億ドルもの追加援助が決まった。内訳は200億ドルが武器供与、85億ドルが経済支援、30億ドルが人道支援となる。

 ペンタゴンの見積もりに拠れば、開戦以来、5月4日までに合計74億ドルの武器がウクライナに供与されたとしている。

■ウクライナの民間人死者3000人超と国連 マリウポリの製鉄所への攻撃続く  2022年5月3日
https://www.bbc.com/japanese/61303167

プーチン、癌手術
■プーチン大統領ガン手術で指揮権を一時手放す?後任に元連邦保安局長官…政権内に権力の空白が生じて大丈夫なのか
2022/5/2 12:45 (JST)5/2 16:23 (JST)updated © FNNプライムオンライン
https://nordot.app/893705238270328832