落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

鈴蘭台の虹

2015年11月26日 | 日常・身辺
お昼前 しぐれに日が射し 虹の橋








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サラミ戦術

2015年11月26日 | 政治・外交
サラミ戦術:
サラミをスライスするように敵対勢力を少しずつ懐柔、殲滅する戦術。
ヒトラーもこの方法を活用したという。(Wikipedia)

日本のマスコミ(NHKも含む)の大方は中韓に不都合な報道はしなくなった。
東シナ海にある我が国固有の領土尖閣諸島領海に中国公船の侵入も常態化、中間地点で海底油田の新たなプラットホーム建設が進んでいるとか。
南シナ海も周辺国の抗議もよそに岩礁埋め立て、滑走路など軍事施設を建設し既成事実を積み上げた。
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」平成27年(2015)11月25日(水曜日)通算第4738号
http://melma.com/backnumber_45206/

中国海軍の基本戦略は不変
  しかし2040年に太平洋を米国と分割統治できるか?


 トウ小平時代に劉華清によって立案された中国海軍戦略は、着々と進行し、その全貌を露わにしてきた。
第一列島線突破は間近に迫り、南シナ海の人口島埋立による九等線の確保も道半ば、2020年にグアム・サイパンから小笠原諸島をつなぐ第二列島線確保のため、グアムキラー、空母キラーというミサイル軍も備わった。
 静かに着実に、私たちが気がつけば「サラミ戦略」は半ば近く達成されていることが分かる。
すでに米空母は台湾海峡から東シナ海へ入りにくくなっており、海兵隊はグアム以東へ主力を移転させる。
 川村純彦・元海将の分析によれば、中国のやり方には五つの段階があるという。

 第一段階は国際法では認められないことを「国内法」で宣言する(92年海洋法が典型である)

 第二段階は「避難」などを名目に漁船群を目標海域に進出させ、乗組員は「海上民兵」といって、軍事訓練を積んでいる(典型は昨年小笠原に現れ赤珊瑚を盗んでいった漁船団)

 第三段階は相手国のクレームに備え海警がでてくるが、強力な放水装置と、体当たり戦術などをとって既成事実を積み上げる。これも尖閣諸島では日常茶飯となっている。

 第四段階は相手国の威嚇行動があれば海軍が出てくる(ベトナムなど、実際に海軍の軍艦がでてきた)

 第五段階では「平和的話し合い」などと言って外交交渉にうつり、既成事実を背景に交渉を有利にすすめてしまう。

 尖閣も台湾も南シナ海も、全ては、この段階設計に基づいて行われており、日本は米国との同盟関係を強め、防衛力を一段と、急速に高めなければならないと川村氏らは言う。


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秋深まる

2015年11月25日 | 日常・身辺
このところ曇空 雨もまじり寒々しい
何処にもゆかず きょうも暮れる


鈍色の海にイチョウ鮮やか




温かさで間違えて咲いた八重桜 撮っておいてやろう


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我が家の温暖化

2015年11月20日 | 環境・エネルギー
温かい日が続き、寒がりの自分には有り難い。
ベランダの八重桜が綻んで一輪咲いた。もちろんこんな事は初めてだ。
11月18日


11月20日

背景は楡とナンキンハゼの黄葉だが、ここにあるナンキンハゼは真紅になることなく落葉している。

世界的にも温暖化が進んでいるらしい。限界値は二度で、それ以上進むと色んな不都合な事態になるという。
世界の気温、過去最高をまた更新 限界に近付く? 2015.11.20 Fri posted at 15:01 JST
http://www.cnn.co.jp/fringe/35073838.html?tag=top;mainStory

写真:強いエルニーニョの影響で、今年は観測史上最も暑い1年になるとみられる=NOAA

(CNN) 米海洋大気局(NOAA)は19日、10月の世界の平均気温が平年を0.98度上回り、観測史上最高を記録したと発表した。
10月の気温としては、NOAAの136年の観測史上で最も高く、平年との差も史上最大。これで世界は6カ月連続で記録的暑さが続き、10カ月中7カ月で史上最高を観測した。
米航空宇宙局(NASA)や日本気象協会も、10月の記録的な暑さを観測している。今年1年間の気温も、昨年の記録を抜いて観測史上最高になるのは確実だ。

今年の暑さは強いエルニーニョの影響による。この現象のため太平洋の熱帯地域で海水温が上昇して世界の気温を押し上げた。
地球温暖化を巡っては、気温2度までの上昇が抑制の限界と言われる。専門家によれば、この限界を超えて上昇した場合、大規模な山火事が増え、ハリケーンの強さが増し、さらに多くの種が絶滅の危機にさらされ、北極の氷は解け続け、穀物生産が減り、淡水の供給量が大幅に減る可能性がある。


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小豆島・二日目

2015年11月17日 | 散歩・山歩き
11月17日(火) 曇のち雨

小豆島の旅二日目は、
エンジェルロード、尾崎放哉記念館、中山の千枚田、二十四の瞳映画村
などを巡りました。







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【山】小豆島 寒霞渓

2015年11月16日 | 散歩・山歩き
11月16日(月) 晴れ

小豆島・寒霞渓ハイキング。瀬戸の海をバックに岩峰や奇岩の風景を堪能しました。
紅葉、黄葉の鮮やかさはイマイチ。
温かい日が続き、寒暖の差が少ないからかも知れません。








 星ヶ城山

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イスラム国

2015年11月12日 | 世相
ISはイラク戦争後、米軍が撤収した後の空白に誕生したと云われる。
過激なイスラム原理主義に基づき組織的に膨張を続けている。
根底にはキリスト教とイスラム教の対立があるらしい。シリアなどは内戦で崩壊の危機にある。
一方穏健なアラブ諸国イスラム教の人々は寄り暮らしやすいヨーロッパの国々を目指して移民を始めている。
穏やかな神道と仏教の国日本からは想像も出来ない事態、あらためて平和の有り難さを思う。
■「加瀬英明のコラム」メールマガジン 2015年11月12日
http://www.kase-hideaki.co.jp/magbbs/magbbs.cgi

膨張を続ける「イスラム国」

 「イスラム国」(IS)がイラクとシリアにおいて、勢力を大きく拡げている。
 ISはいまや世界にとって、中東における最大の脅威となっている。
 ロシアはソ連時代からアサド政権を支援してきたが、シリアの地中海沿岸に海軍基地を保有してきた。10月に入ってからロシア空軍機がアサド政権を守るために、ISや、反政府勢力に対する空爆を開始した。

 ISの支配地域はシリアの半分以上と、イラクの大きな部分にわたるようになっている。
 どうして、ISは2013年に出現してから、ごく短期間のうちに、このような大きな成功を収めることができたのだろうか。

 ISはオバマ政権がイラクから2011年に、アメリカ軍の実戦部隊を完全に撤退させてしまったために、生まれた空白を埋めて、勢力を拡大するようになった。
 ISはオバマ政権が生んだ、鬼子である。
 イラクでは、現シーア派政権のイラク国軍の戦意が低く、ISから攻撃されると、アメリカから与えられた高価な戦車など捨てて逃げてしまうのと、アル・ノストラと改称したアル・カイーダを含めて、シリアの反政府勢力が70以上の派に分裂しているために、武器、資金が潤沢なISを阻止できない。
 そして、ISは何よりも、最高指導者がイスラム教の救世主である、マハディを自称することによって、イラク、シリアだけでなく、アメリカ、ヨーロッパをはじめ、全世界の百ヶ国以上から多くのイスラム青年を戦闘員として引き寄せる、強い力を発揮している。

 イスラム教は、ユダヤ・キリスト教を受け継いで、この世の終末に救世主(マハディ)が現れて、善と悪のあいだに凄惨な最後の戦いが繰りひろげられた後に、地上において神の支配が実現すると、教えてきた。
 「マハディ」という言葉は、イスラム教徒の胸を揺さぶる。だから、アル・カイーダが全盛期に、アラビア語で「基地」を意味する「カイーダ」を名乗っていたよりも、はるかに大きな訴求力を持っている。
 マハディは、ユダヤ・キリスト教で救世主を意味する、キリストに当たる。

 これまでISに全世界から、3万人以上の青年が参加したと推定されている。
 私たち日本人にとっては、このような宗教的な熱狂を理解することは、難しい。
 イスラム教にとって親であるユダヤ・キリスト教も、世界が終末を迎えるに当たって、救世主(キリスト)が地上に再臨(パルーシヤ)した後に、神の国がもたらされると定めている。
 イエスが降臨した時に多くのユダヤ人が、イエスが人々にキリストとして、来たりつつある世界の終末が、まじかに迫っていることを伝えるために、現われたと信じた。イエスも新約聖書のなかで、しばしば「神の国は近い。悔い改めよ」と警告している。
 このような信仰は、今日でもアメリカのキリスト教徒の一部で、生きている。

 アメリカでは、世界の終末が迫っていると真面目に信じて、その日に備えて要塞のような堅固な家や、退避壕をつくって、武器や食糧や、燃料を備蓄している人々が少なくない。
 英語で宗教は、レリジョンreligionという。ヨーロッパ諸語は同じ根から発しているが、その語源はラテン語で「束縛する」を意味する、「レリギオ」である。

 日本では明治に入るまで、日本語に「宗教」という言葉が存在しなかった。
 「宗教」は明治に入ってから、新しく造らねばならなかった訳語の1つである。
 宗教は恐しい。それまで日本には、宗派が他宗を排斥することがなく共存したから、宗派、宗門、宗旨という言葉しかなかった。

 イスラム教は、まだ1400歳の若い宗教だ。キリスト教がこの年齢だった時には、カトリック(旧教)とプロテスタント(新教)による宗教戦、異端裁判、イスラム教との戦いや、ユダヤ人虐殺に明け暮れていた。

中東かわら版 2015/09/04 No.82
No.82  EU諸国への移民殺到の問題
http://www.meij.or.jp/kawara/2015_82.html

 地中海を渡海してギリシャへ密航を試みたシリア人らの船が沈没し、死亡したシリア人の幼児の遺骸が各種報道機関で大々的に取り上げられたことにより、中東からEU諸国への移民の殺到が注目を浴びた。中でも、シリアでの紛争から逃れてEU諸国に向かう者たちの問題が提起され、EU諸国などの政府や社会がなすべきことについての議論が活発化した。もっとも、世界各地から雇用、高所得、高福祉を求めて紛争地以外の地域を含む世界各地からの移民がEU諸国に殺到する現象は数年前から続いており、EU諸国の間で移民受入れや国境管理の負担をいかに分担するか、或いは雇用と福祉を巡る現地社会の不満などの問題が顕在化していた。

 今般の幼児死亡の例で注目された、地中海東岸からギリシャに向かう経路は、最も頻繁に利用される密航経路である。このほかにも、リビア、チュニジアなどからイタリアに向かう経路もよく利用されている。海路での密航は、密航斡旋業者による杜撰で非人間的な手配による苛酷な環境や、船の難破による死者が相次いでいるとして問題視されている。2015年にこの経路を利用して密航を試みて死亡した者は2600人以上に達している。その一方で、BBCの報道によると2015年にEU諸国で確認された移民は35万人以上であり、そのほとんどが海路で密航した者である。つまり、海路での密航の成功率は99%を超えているとみられる。

 シリアからの避難民は、既にレバノン、トルコ、ヨルダン、エジプトなどの近隣諸国に多数おり、このうちレバノンとトルコには100万人以上が滞在しているとされる。その一方で、サウジアラビアなどの湾岸の産油国は、「難民」という資格ではシリア人を全く受け入れていない。

評価

 移民たちの移動について、幼児の遺骸という衝撃的な写真により感情的な議論や憤りが先行しているように見受けられる。しかし、事態打開のためには印象論や叙情を排して問題の原因と打開策を考察する必要がある。主な論点は以下の通りである。

なぜ多数の移民が殺到したのか?:
移民の内訳はシリア、アフガン、エリトリア、コソボ、サハラ以南諸国など多様である。紛争地からの移民も、「よりよい条件」を求めて他の行き先との比較考量の中でEU諸国、特にドイツ、北欧を選択しており、シリア人の移動についてはレバノン、トルコなどの現在の滞在地からEU諸国への移動が起きている模様である。
2014年夏に筆者らがヨルダンで行ったシリア人への聞き取り調査でも、北欧諸国での待遇が良いことはシリア人の間で広く知れ渡っていた。また、EU諸国が紛争地からの避難民を積極的に受け入れるとの政策に付け込み、トルコでシリア旅券を偽造する犯罪組織が活動しているとの報道(2015年9月2日付『ハヤート』)もある。つまり、紛争で追い立てられた人々が最後の頼りとしてEU諸国を目指しているのではなく、移民たちなりの合理的判断とそれなりの準備があっての移動が営まれているのであり、この点は危険性が喧伝されている海路での密航の成功率が非常に高いところにも反映されている。

なぜ移民たちはアラビア半島諸国へ向かわないのか?:
アラビア半島の産油国では、シリアをはじめとするアラブ諸国からの出稼ぎ労働者が多数就労している。このため、アラビア半島の諸国がシリア人を全く受け入れていないというわけではない。その一方で、産油国では単純労働者はより人件費の安いインド、パキスタン、バングラディシュなどの人員に、教員や技師などの労働者は自国民への置き換えが進みつつあり、各国ともアラブ人を受け入れる余地は狭まっている。
シリア人について考えるならば、シリア紛争で活動する反体制派の宗派的発想・迫害を見逃すことはできない。反体制派の構成員は外国人戦闘員も含め主にスンナ派であり、キリスト教徒やその他の宗派の信徒への攻撃・虐待の事例は枚挙に暇がない。
反体制派には、サウジをはじめとするアラビア半島の諸国から様々な資源が供給されており、非スンナ派のシリア人が安全を求めるならば、EU諸国が逃亡先として有力となるのはやむをえない。また、スンナ派も含むシリア人たちが身の安全だけでなく政治的・社会的な自由を希求して国を離れているとするならば、政治的な自由がないアラビア半島の諸国は行き先として好ましくない。

事態打開の展望は?:
現在の欧米諸国、トルコ、一部アラブ諸国のシリアに対する政策は、「反体制派がアサド政権を打倒することは不可能で、万が一それができたとしても体制移行や社会・経済再建の構想も皆無であることは自覚している」、「自らが大規模な地上兵力の投入などにより介入してアサド政権を打倒するつもりはないが、反体制派にはアサド政権打倒に必要な資源を与えるつもりもない。反体制派にも援助の受け皿はない」、「反体制派にはアサド政権への攻撃を続け、紛争を長期化させることができる程度の援助はする。援助の行き先はイスラーム過激派でもかまわない」、「隣接国に避難したシリア人を社会に包摂するつもりはない」と特徴付けることができる。
これは紛争を長引かせてシリアの社会・経済を破壊し、犠牲者を増加させ、避難民を困窮させるだけの政策である。シリア紛争の勃発と激化の責任をアサド政権とその支援者(イランやロシアなど)に帰すのは簡単だが、現在の状況でアサド政権を打倒しても、シリアの政治・軍事勢力としてはイスラーム過激派の武装勢力が残り、シリア人の苦境が増幅するだけである。

以上に鑑みると、避難民に物資を与える、EU諸国が受け入れを増やす、アラビア半島諸国に受け入れさせるなどの対策はその場しのぎに過ぎない。
また、シリア紛争に対する関係諸国の中途半端で無責任な政策は避難民を増加させ、EU諸国へ移民を殺到させる原因のひとつである。
移民の殺到は一見EU諸国の問題のように思われるが、移民が発生する原因を考えればシリア紛争の激化のような中東の政治・経済・社会問題でもある。
シリア紛争に着目するならば、EU諸国が「大規模に介入してアサド政権もイスラーム過激派も一掃する」、「アサド政権打倒の目標を放棄し、紛争の終結のめどを立てる」などの本質的な政策を講じ、そのために必要な負担をすることが必須である。

(岡上席研究員)

動画:「欧州への移民ルート」をアニメーション解説 2015年11月10日
http://www.afpbb.com/articles/-/3066129

【11月10日 AFP】欧州連合(EU)の欧州委員会(European Commission)は5日、シリアとその他の紛争地域から戦争や貧困を逃れて欧州に流入する移民の数が、2017年までに300万人に達する見通しと発表した。EU経済に対しては多少のプラスの影響を及ぼす可能性が高いという。(c)AFP


■クローズアップ現代「イスラム国 世界に広がる脅威」

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中台会談・事も無し

2015年11月09日 | 政治・外交
中台会談は終わってみれば特になにもなく現状を確認するに終わったらしい。
中華民国(台湾)は国家として承認する国は少ないものの議会制民主主義国であり、国軍も持っている。
今さら統一とか一国二制度などあり得ない。
鍛冶俊樹の軍事ジャーナル 第212号(11月9日)
http://melma.com/backnumber_190875/

中国、統一を断念

 中国の習近平主席と台湾の馬英九総統の会談は、「歴史的会談」と鳴り物入りで始まったが、結論に何も新しいものはない。従来の双方の立場を確認しただけの会談に終わってしまった。  しかし、にも拘らず、これは中国にとって歴史的会談だったのだ。何故ならこれは中国が台湾併合を断念したという宣言に他ならないからである。

 そもそも中国政府は台湾との平和的統一の交渉期限を2015年末に設定していた。その期限を過ぎれば武力併合すると中国軍部が息巻いていたからだ。さてその期限が近付いてきて、習近平が軍首脳に武力併合出来るのか?と質すと、それまで大言壮語していた威勢の良かった軍幹部が突然うなだれて「実は出来ません」
 先月27日、米駆逐艦ラッセンが南シナ海の中国の人工島周辺を航行した。米国が中国の海洋進出を明確に否定した訳で、もし中国軍が台湾に侵攻すれば米軍が介入することは、これで明白になった。

 もちろん、中国軍は米軍との戦いも計算に入れて軍拡を進めてきたのだが、計算通りに事は運ばない。米空軍の戦闘機F22ラプターに対抗して開発されたJ20は今年実戦配備の予定だったが、いまだに配備されていない。
 もともと日米等共同開発の戦闘機F35ライトニングの設計図をサイバー攻撃で盗み取って設計したものだが、設計図を盗んだだけでは形状は真似られても素材を真似る事は出来ない。とてもF22に対抗できる性能ではないのだ。
 空母キラーと謳われた弾道ミサイル東風21号Dも同様で、9月の軍事パレードでは勇姿を披露したが、実験で成功した形跡がない。世界第2位の軍事費を計上しながら、中国軍の現状は、米軍はもちろん自衛隊や台湾軍にも勝てそうにないのである。

 習近平主席は軍事知識がゼロに近く軍首脳にはバカにされっぱなしで、軍幹部は「報告しても、どうせお分かりにならないでしょうから」と何の報告もしないし、報告がない以上、何の命令も出せない。つまり軍を掌握していないのだ。
 そんな習近平にとって軍の「実は武力併合出来ません」という告白は生意気な軍首脳の鼻っ柱をへし折る格好のチャンスだろう。武力併合できないというのならば交渉期限の設定は無意味となる。「2016年以降も交渉を続けましょう」と言うのが今回の会談の趣旨である。

 台湾の国民党政権が統一交渉に前向きだったのは中国の武力侵攻を恐れていたためで、武力侵攻がないと分かれば、何を好き好んで中国共産党に跪く必要があろうか、現状維持が一番いいに決まっている。
 要するに、今回の会談は「交渉を無期限に引き延ばして現状の経済的繁栄の共有を維持しましょう」という合意であり、中国は事実上統一を断念したのである。

軍事ジャーナリスト 鍛冶俊樹(かじとしき)
1957年広島県生まれ、1983年埼玉大学教養学部卒業後、航空自衛隊に幹部候補生として入隊、主に情報通信関係の将校として11年間勤務。1994年文筆活動に転換、翌年、第1回読売論壇新人賞受賞。2011年、メルマ!ガ オブ ザイヤー受賞。2012年、著書「国防の常識」第7章を抜粋した論文「文化防衛と文明の衝突」が第5回「真の近現代史観」懸賞論文に入賞。
動画配信中:「地図で見る第二次世界大戦」
http://www.nicovideo.jp/watch/1441391428
文庫新刊:「図解大づかみ第二次世界大戦」
http://www.kadokawa.co.jp/product/321502000376/
著書:
「領土の常識」(角川学芸出版)
http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=321212000089
「国防の常識」(角川学芸出版)
http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=201203000167 「戦争の常識」(文春新書)
http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784166604265
「エシュロンと情報戦争」(文春新書、絶版)
監修:
「イラスト図解 戦闘機」
http://www.tg-net.co.jp/item/4528019388.html
「超図解でよくわかる!現代のミサイル」
http://www.tg-net.co.jp/item/486298102X.html?isAZ=true
インターネット動画配信中:
「現代戦闘機ファイル」
http://www.nicovideo.jp/watch/1411697197
「よくわかる!ミサイル白書」
http://www.nicovideo.jp/watch/1383640409


一方、先頃行われた日韓会談も同様で、朴槿恵政権は成果を上げられなかったので、支持率を下げているらしい。
安倍首相は慰安婦問題で譲歩しなかった(当たり前)ので当然のことだろう。
朴政権、日韓会談“失敗”で支持率悪化 安倍首相に昼食出さず…“狭量”に批判も
支持率の低下に苦しむ韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領
(ロイター)
http://www.sankei.com/world/print/151108/wor1511080057-c.html

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中台会談

2015年11月07日 | 政治・外交
馬英九氏が台湾総統に当選した頃、「天安門大虐殺」の真相究明や、法輪功に対する声援と支持し、中国共産党の「反国家分裂法」を批判し、今後もこの立場を堅持していく」と云っていた。(2005/08/15大紀元)
が、だいぶん変節し、中台接近が進んでいるらしい。
もし台湾が中共に併呑されるとなれば、日本にとっても大変な事態になるが・・・
【中台首脳会談】7日の歴史的会談は1時間の予定 台湾向け弾道ミサイル撤去が議題に上る可能性も
http://www.sankei.com/world/print/151106/wor1511060066-c.html

 【シンガポール=矢板明夫、田中靖人】中国の習近平国家主席と台湾の馬英九総統は7日、シンガポールで1949年の中台分断以降、初の首脳会談を行う。中台の分断は韓国と北朝鮮と同様、北東アジアに残る冷戦の産物だ。国共内戦から66年を経て実現する歴史的会談が地域の緊張緩和につながるかどうかが注目されている。

 会談は、国際会議が頻繁に開かれるシャングリラホテルで行われる。馬総統は7日午前にチャーター機でシンガポール入り。会談は午後3時(日本時間同4時)から約1時間行われる予定で、双方から各7人が出席する。馬総統は夕食会の後、台湾への帰途につく。

 会談では、独立志向で緊張を高めた陳水扁前政権に代わり、馬政権下で進んだ中台接近の意義を再確認。双方の当局が交流の基礎としている「一つの中国」原則に基づく「1992年コンセンサス」の重要性を強調する見通しだ。

 馬総統は5日の内外記者会見で、昨年2月から始まった主管官庁閣僚会談よりも高いレベルでの交流を制度化する意向を示している。また、議題には「敵意の低減」が含まれると述べており、中国が台湾向けに配備している多数の弾道ミサイルの撤去を求めるかについても関心が集まっている。

 会談の場を提供したシンガポールは、リー・シェンロン現首相の父、リー・クアンユー初代首相時代から中台双方の仲介役を果たしてきた。1993年には、中台双方の民間窓口機関のトップ会談が行われ、その後の中台交流のきっかけとなった。89年には台湾の李登輝総統(当時)が訪問。馬総統も今年3月、死去したリー・クアンユー元首相の弔問に訪れた。
 シンガポールには6日、各国の報道陣が集まり始め、会場のホテルも慌ただしい空気に包まれている。

西村眞悟の時事通信 平成27年11月6日(金)
http://www.n-shingo.com/

馬が中共の人参を食べに行く

四日の産経新聞朝刊の一面のトップの大見出しは、 「中台首脳 初会談へ」である。
しかし、この横書き大見出しの右の縦書きの副題を見て、 産経よ、何を慌てているのか、と思った。
そこに、「1949年の分断以来」と書いてあったからだ。

台湾と中共つまり中華人民共和国が、 いつ「分断」したのだ。

台湾と中共の「分断」という歴史のフィクション の上に乗った大見出しを掲げると云うことは、 産経が、中共の台湾侵略併合という無法の野望に手を貸すことに為るではないか。
中共は、 台湾との「統一」が本来の姿であり、 現状を「分断」として武力による現状変更の正当性の根拠にしている。
よって、産経の見出しは、危険極まりない。

中華人民共和国は、1949年10月1日、天安門の上で建国を宣言した。
それは、中国共産党が、蒋介石の中国国民党との武力闘争に勝利したからだ。
敗北した中国国民党の蒋介石は、 1949年、台湾に逃げ込んで、以後、国民党が台湾に居座り続けている。
それだけではないか。
その前は、 国民党の蒋介石が重慶におって 共産党の毛沢東が延安の穴蔵に土蜘蛛のように逃げ込んでいた。
逃げる奴と逃げ込む場所が変わっただけではないか。

何故、国民党が台湾に逃げ込んで居座り続けることが出来たのか。
それは、日本軍が整然と台湾から引き揚げたからである。
台湾に逃げ込んできた国民党軍は、 靴も履いていないぼろを着た兵隊が、 鍋や釜や鶏をぶら下げてぞろぞろ歩く群れだった。

問題は、中国共産党と中国国民党との間のことであって国家間のことではない。
そもそもこの両党は、 二回の合作(連立)とその間の抗争を繰り返して支那の権力を目指してきた。
政党の合作(連立)の破綻を「分断」というのならば、 小沢一郎氏による自自連立解消も「分断」であり、維新の会も「分断」だ。

馬英九は、確か、地方選挙敗北の責任をとって、中国国民党の主席を辞任している。
従って、この度のシンガポールでの馬と習の会談は、「中台首脳の会談」ではあっても、 「分断」された中国共産党と中国国民党首脳の会談ではない。
従って、何れにしても、産経の副題は、間違い。
そこで、中台首脳、つまり、「中台両国」の首脳会談であるが、 何故、セットされたのか。
その結論を述べる。
カネだ。
馬には中共からカネが渡っている。
そのカネが会談セットの理由だ。
中共にとってカネはミサイルよりも安くつく。

そもそも、来年一月に台湾の総統でなくなる馬、 つまり二ヶ月後には、責任能力の無くなる馬が、 世界中で最も狡くて野蛮で危険な国の習と会談して、 台湾に何のメリットがあるのか。
台湾にとって百害あって一利無しではないか。
他方、中共にとっては、 ミサイルを使わずに台湾を呑み込む切っ掛けを掴む絶好のチャンスである。
これは台湾国民のみならず、我が国を含む東アジアの将来に重大な暗雲をもたらす。
こんなことが、馬がカネを懐に入れるだけのことで行われていいのか。

馬英九は、もともと台湾の総統になる前から、 アメリカのグリーンカード(永住権)を密かに持っていて、 いつでもアメリカに移住する男だと噂されていた外省人つまりシナ人である。
つまり、馬は、いつでも貯め込んだ財産を持って外国に移住する中国共産党の幹部連中と同じ人種なのだ。
そして、政権の後半に入って急速に中共と接近した。
その時、台湾の学生が決起して、昨年、馬の中共迎合を、ノー!と言って阻止した。

それで、この度、馬は、昨年の経験を生かして、 夜陰に乗じて三日深夜つまり四日未明、中共との首脳会談を発表している。

中共(シナ)との取引関係があってシナのやり口を体で知っている親しい財界人から意見と判断を聞いているのだが、昨年、彼は、馬の中共迎合を一言で説明した。
「馬は中共からカネをもらった。断言できる」と。

九月から十月にかけての、習近平のアメリカ訪問とイギリス訪問を見られよ。
首脳会談ではなく、買収に行っているとしか思えないではないか。
アメリカでは、大型旅客機三百機購入、イギリスでは原子炉建設援助七兆円出資らしい。
そして習本人はアメリカ・イギリス訪問を大成功だと思っている。
その流れで、つまりカネで馬との会見がセットされたと見るべきである。

もっともアメリカへは、旅客機は三百機シナ本土に工場を建てて製造してくれであり、 イギリスの原子炉も安全の保障は無いらしい。
同様に、台湾と台湾国民には、何のメリットもない。
ただ、馬と一族が生涯富豪の暮らしをアメリカですることができるだけだ。
シナ人のすることは、清朝末期から歴代変わらない。
台湾の学生が、決起するだろう、決起してくれることを願う。

なお、本稿で私は、馬英九のことを馬と呼び捨てにしている。その訳を記しておく。
(1)馬が最初の総統選挙出馬に際して、衆議院会館にきて講演をした。
 その時、彼は、台湾は独立しないと言った。
 また、彼は、アメリカの大学に「尖閣諸島は中国のもの」という論文を提出して学位をもらっていた。
 そこで、私は彼に二つ質問をした。
 一つは、台湾は独立しないと言ったが、現在、台湾は何処かの植民地なのか。
 二つ目は、俺は尖閣諸島に上陸してあそこが日本の固有の領土であることをこの目で確認してきた。
 貴公は、何を以て我が国の領土を中国のものだと、こともあろうに我が国に来て言うのか。
  日本の領土を中国のものだと言う者は、呼び捨てでいい。

(2)総統選挙の際、台北を歩いていて、国民党の馬英九と民進党の謝長廷のポスターを指さして  台湾のステテコで歩いていたおっちゃんを呼び止めて聞いた。どちらを支持すると。
 私が、馬英九を指さすと、その人は言った。
 「ダメ、ダメ、アレ、チャンコロ、チャンコロ、ダメ」

(3)尊敬する蔡焜燦先生が、馬英九のことをいつも「きちがい馬」と言っている。
  蔡先生が正しかった。きちがい馬だ。
  李登輝閣下も、「馬英九が何をしでかすかわからない」と言われている。

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メルマガ「台湾は日本の生命線」2015/11/07/Sat
本日、台中首脳会談―緊張緩和?台湾では大きな警戒感

ブログ「台湾は日本の生命線」より。ブログでは関連写真も↓
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■日本メディアの誤解―台湾と中国は分断国家ではない

本十一月七日午後、台湾の馬英九総統はシンガポールで、中国の習近平主席と首脳会談を行う。
日本のメディア各社はこれを「一九四九年の中台分断後初の首脳会談」などと位置付けて報じており、産経新聞の七日の記事「緊張緩和へ契機となるか 中台首脳きょう会談」も、「中台の分断は韓国と北朝鮮と同様、北東アジアに残る冷戦の産物だ」などと解説する。
つまり台湾と中国を分断国家(日本メディアは台湾を「国家」とは呼ばないが)、つまり一つの国に二つの政府が並立していると言いたいようだが、それは違うのではないか。

そもそも台湾は、日本が一九五二年にサンフランシスコ講和条約に基づき放棄した後も、中国の領土になっていない。たしかに四五年、中国(当時は中華民国)は連合国総司令部の命令に従い台湾を占領し、その際に何の条約も経ずに勝手に領土編入を宣言し、そして四九年には中華民国政府が国共内戦で敗れて台湾へ亡命したが、当時台湾はまだ、法的には日本領土だったのだ。
中華民国はあくまでも、当初は連合国の一員として、そしてその後は「中国」亡命政権として台湾を支配し始めたのであり、支配したからと言って台湾が中国領土でなったのではないのだ。もしそれでもメディアが「分断」国家と誤解するのなら、それはきっと国共両党の「一つの中国」(台湾は中国の一部)の虚構宣伝の影響だろう。
そうした誤解は感心できない。「一つの中国」を認める報道は、中国の台湾併呑という侵略行為が正当化されるような印象を与えるからだ。

■緊張緩和の条件は侵略国家への台湾側の譲歩

それはともかく産経の記事は、「国共内戦から66年を経て実現する歴史的会談が地域の緊張緩和につながるかどうかが注目されている」と書いている。
「馬総統は5日の内外記者会見で、昨年2月から始まった主管官庁閣僚会談よりも高いレベルでの交流を制度化する意向を示している。また、議題には『敵意の低減』が含まれると述べており、中国が台湾向けに配備している多数の弾道ミサイルの撤去を求めるかについても関心が集まっている」ということだが、問題はそうした「緊張緩和」をどこまで歓迎していいのかということだ。
なぜなら、中国との間の「緊張緩和」は、台湾が中国の併呑攻勢への抵抗を弱め、初めて実現されるものだからだ。

■馬英九は台湾より中国にシンパシー抱く中華民族主義者

産経記事によれば、「会談では、独立志向で緊張を高めた陳水扁前政権に代わり、馬政権下で進んだ中台接近の意義を再確認。双方の当局が交流の基礎としている『一つの中国』原則に基づく『1992年コンセンサス』の重要性を強調する見通しだ」という。
これはこういうことだろう。

民進党の陳水扁政権(二〇〇〇~〇八)は、台湾と中国は「一辺一国」(それぞれ別々の国)との実際の現状を強調し、「一つの中国」の虚構を否定。これに対して中国はそれを「台湾独立」の主張と断罪し一方的に緊張を高めて牽制した。その後、国民党の馬英九政権が発足し、再び「一つの中国」を容認し、「中台接近」を行った。そして今度の会談で両者は、「一つの中国」の原則堅持を確認し合う見通しだと・・・。

このように「中台接近」(関係改善)は、台湾が「一辺一国」の状態(台湾は主権国家であるとの現状)を自国否定するという譲歩を見せて初めて進展したものなのだ。
したがって、もし今回の会談が「緊張緩和」への契機となるとすれば、それは馬英九氏があらためて中国の侵略欲を何らかの形で満たしたということだろう。

日本人の多くは、総統が国家主権を自ら損ねるなどとは俄かに信じられまい。だが馬英九氏は身も心も、台湾人ではなく中国人であり、民進党など台湾人野党より中共にシンパシーを抱き、そして彼自身が「一つの中国」の原則を捧持する中華民族主義者なのである。

なお産経記事は陳水扁政権が「緊張を高めた」といった書き方だが、それなら中国が「高めた」と書くべきだろう。その方が読者に対し、「好戦的なのは台湾ではなく中国。この国さえ侵略主義を放棄すれば、こうした緊張は発生しない」ということ伝わりやすい。

■台湾メディアは「敵対国家の指導者との密会」と

台湾の最大手紙、自由時報が六日に掲載した「必ず台湾を傷つける馬習会談」と題する社説によれば、台湾人民が今関心を寄せるのは「国家がいかなる代価を支払うことになるか」だそうだ。会談は「明らかに中国が主導。台湾はすでに風下に立たされている」からだという。

社説は今回の会談の本質について次のように書く。
―――馬英九はこれまで何度も馬習会談を提案して来たが、中国は取り合わないで来た。なぜなら習近平は人気のない馬英九と握手しても、その台湾工作には有害無益だと知っているからだ。そのため個人の歴史的実績作りに夢中の馬英九は中国に卑屈になっていたが、今回ついに念願が適った背景には、それなりに中国の狙いがある。
―――今回は中国の呼び掛けに馬英九が応じ、密室作業で準備したため、国会議長ですらメディアからの質問で知った。
―――馬習会談が行われれば、歴史的実績つくりしか念頭にない馬英九によって台湾は大きな障害を受ける可能性が高い。
―――本質的に言えば、これは国家元首と敵対国家の指導者との密会である。事は重大で前代未聞。慎重に処理すべき問題だ。
―――台湾人民が警戒すべきは、今回は十年前、国民党の連戦主席が中共の胡錦濤総書記と会見した「平和の旅」をレベルアップさせるものであるということ。当時、国共両党は提携して台湾を抑えようと共謀したが、今回は国家元首が敵国指導者と提携し、国内の政党、人民に対抗するというもので、その悪性はさらに重大だ。

■国共は「緊張緩和」しても矛先は台湾、そして日米同盟に

さて今回の会談が緊張緩和の契機になるかだが、社説は次のように書くのである。
―――馬習会談は「台湾海峡の平和を強固するため」「次の世代の幸福のため」に行うと馬英九は説明するが、それは事実ではない。
―――最も根本的な問題は、台湾海峡の平和に対する唯一の脅威は中国の武力による台湾併呑。こうした野心を改めない限り、台湾海峡の緊張緩和が見られても、それは暫定的、そして表面的なものでしかない。

ところで東京新聞は習近平氏が馬英九氏との会談を決めた背景をこう分析する。
「来年一月の台湾総統選では野党候補が勝利する可能性が高い。現在の安定した中台関係を維持するため、『時間切れ』を迎える前に会談を決断したとみられる」
この「現在の安定した中台関係」とは、「一つの中国」の虚構を基礎とし、中国が「統一」の前段階としては好しとする両国関係のことだが、次期総統選挙で「一中」を認めない民進党が政権を握れば、国民党の操縦を中核とする中国従来の台湾工作は大きな後退を余儀なくされる。

そこで警戒されるのが、従来の「中台関係を維持」したい国共両党の謀略なのだ。
そしてそうした中、馬習会談の秘密計画が最近突然明らかになったわけである。自由時報の社説は次のように訴える。
―――李登輝元総統は約一カ月前、「最も心配なのは馬英九が来年一月の総統選挙後に混乱を惹き起すこと」と警告し、「人民は必要な時に立ちあがるべきだ」と訴えたが、果たしてその予測は的中したようだ。もし馬英九の忍耐が切れれば、選挙前に暴走しそうだ。国民は会談計画に対する日々の驚き、怒りをパワーに変え、馬習会談を厳しく監督するとともに、選挙では理智を以って投票を行い、その後も決して油断することなく、この人民から見放された暴君を監視しなければならない。
「緊張緩和」どころか、何ともきな臭い話だ。

忘れてはならないのは、中華民族主義を共有する国共間の「緊張緩和」はあっても、国共はその矛先を常に、中国人に服従しない台湾人に向けているのだ。そして台湾の防衛の後ろ盾である日米同盟に対しても。

【過去の関連記事】
馬英九が習近平と会見へ―日本メディアは報じない台湾総統の売国言動 15/11/04
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台湾人が反対の台中首脳会談を歓迎していいのかー馬英九・習近平の「中国統一」への謀略 15/11/05
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習近平と会談する馬英九―驚くべき台湾「売国総統」 15/11/06
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備前の旅

2015年11月06日 | 散歩・山歩き
10月の終わり、小学校3,4年の同窓会で牛窓を訪れました。
(リンクをクリックするとホームページ山歩記にいきます)

10月28日(水) 竹久夢二生家


10月29日(木) 牛窓町前島、ヨット体験


29日散会後、一人で熊山遺跡や閑谷学校を観光しました。
10月30日(金) 赤磐市 熊山遺跡 ~ 備前市 閑谷学校

熊山遺跡


閑谷学校




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