2015年1月11日(日) 3:00pm NHKホール
フォーレ 組曲「ペレアスとメリザンド」5′3′5′3′
プロコフィエフ ピアノ協奏曲第3番 10′10′10′
ピアノ、アレクサンダー・ガヴリリュク
(enocre)
ショパン 夜想曲 変二長調op.27-2 6′
Int
ベートーヴェン 交響曲第5番 6′9′5′10′
ジャナンドレア・ノセダ 指揮 NHK交響楽団
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同プロの二日目。
ガヴリリュクは両手で超高速そろばんでもしているように見えてきた。縦の切れ味の鋭さと、身体全体を使ったダイナミックなフレージングが見事に両立している。それで指揮者ともども草木をなぎ倒すような猛烈な演奏。物凄い。圧巻。
作品、指揮者、ピアニスト、ベストマッチです。伴奏オケは、もちろん煽られっぱなしではありません、必死に食らいついていく。死闘です。
これだからやめられない。
ノセダの棒に対するオケの出力ポイントは見た目、1拍半ほど遅れているのですが、よく見るとたぶん、その時々の一番動きのある音符、細かい音符のパートを克明に振っているような気がします。運命のようなビートのきいた曲だとよくわかります。
また、足のステップと出てくる音のタイミングが完全にずれているので曲に踊らされながら振っているのではないというのもよくわかります。
運命の最後の音終わって、まず、譜面台の小型スコアにノセダのチュッ。
ノセダは見た目、ロボコップですが真後ろから見るとフルトヴェングラーに似てなくもない。長身ですからあのような動きが決まるんですね。
ノセダの指揮風貌は身長も含めフルトヴェングラー、芸風はトスカニーニ。
フォーレは棒無しの準備体操。
今日も素晴らしい演奏ありがとうございました。
おわり