2015年1月18日(日)3:00pm オーチャードホール
シューマン ピアノ協奏曲 15′6′10′
ピアノ、仲道郁代
Int
ベートーヴェン 交響曲第6番 田園 10′12′5′4′10′
阪哲朗 指揮 東京フィルハーモニー交響楽団
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この前の13日に続き阪さんの演奏会へ。
田園が終わったところで、「うりゃー」というフライングの奇声がありましたが、新種でしょうか。本当にクラシックの演奏会に来る人たちって狂ってる人が多いと思います。自戒を込めて。
先週に引き続き、これ以上ないオーソドックスなプログラム。
このホールは3階のほうが良い響きを感じ取れるという人が多く、納得できるもの。ゆらゆら揺れ動くベースサウンドなどこれ以上ない迫力ですよ。
なにゆえのあの天井の高さなのだろうという不思議な作りで、中空にベストサウンドポジションがあるのかもしれない。設計者の徒労は我々への迷惑。そんなところか。
ブロードウェイのミュージックホールの形をそのまま大きくしたような作りで、案の定、ショーだとなかなか雰囲気でます。中空で見るわけにもいかないのですが2階3階はいいと思います。
また、オペラだとオケがピットにはいりますので、音が上に飛びそのまま下に降り注ぐので、そうゆう出し物では1階もいいですね。
仲道さんのピアノは本当に久しぶりに観ました。手がガリガリで大きい。先天的にピアニストのツールを備えているというところですね。
シューマンは鳴りがあまりよくない曲が多く、これもご多分に漏れずそうだとおもいますが、だからといって無理にキラキラさせるような作為は無く、むしろ指揮者ともども、その森の中に入っていって、そのなかで腕試し。といいますか、これが本道だ、どうだ。と言う感じ。正面突破の演奏ですね。
これでうならせてくれるわけですから、期待以上のうれしい内容となりました。また、繊細肌もありそうでデリケートでナイーブな一面も聴かせてくれました。素敵なコンチェルトでしたね。
後半の田園、これも指揮者による正面突破。前週はだらりとした左腕が気になりましたが、この日はそのようなところもなく、独特な指揮姿、両腕で振っておりました。
弦に厚みを持たせそれ中心に鳴らし切る演奏です。迫力あります。
レパートリーの核を聴いているわけですが、他日は興味深いプログラミングもあったのを記憶しております。(うかがえませんでしたが)
核プログラムでの正面突破の内容の良さを理解できました。次回が楽しみです。
ありがとうございました。
おわり