河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

2161- 蝶々夫人、チョン・ミョンフン、東フィル、2016.7.24

2016-07-24 23:00:10 | オペラ

2016年7月24日(日) 3:00-5:30pm オーチャードホール

プッチーニ 蝶々夫人  (コンサートスタイル)
ActⅠ 47′
Int
ActⅡ(beginning) 47′
ActⅡ(conclusion) 31′

キャスト(in order of voice’s appearance)
1.ピンカートン、ヴィンチェンツォ・コスタンツォ(T)
2.ゴロー、糸賀修平(T)
3.スズキ、山下牧子(Ms)
4.シャープレス、甲斐栄次郎(Br)
5.蝶々夫人、ヴィットリア・イェオ(S)
6.ボンゾ、志村文彦(Bs)
7.ヤマドリ、小林由樹(Br)
8.ケイト、谷原めぐみ(Ms)

合唱、新国立劇場合唱団
指揮、チョン・ミョンフン
管弦楽、東京フィルハーモニー交響楽団


一昨日の公演がほれぼれするもので、この日も、つい。
サントリーホールからオーチャードにかわっての公演。サウンドが少しゆったりとしている。
一昨日の公演と同様、熱い歌が繰り広げられました。
白熱、圧巻の蝶々さんイェオ、ピンカートンのコスタンツォ、この二人、デュエット最高、ソロ最高。
歌とオーケストラが一体化し、インテンポから駆り立てる圧倒的な説得力のミュンフン・チュンの棒。この流れでプッチーニの泣き節を全開にするあたり、さすがのオペラ極意棒で、もはや唖然とするしかない。

第一幕ファイナルシーン、ロール二人による泣き節が綿々と続く。カタルシス、どこまでも続いてほしい。細やかなグリサンドまで神経がゆきとどいたオーケストラ、指揮するミュンフン・チュンの棒もどこまでもさえまくり。

終幕最後のピンカートンのアリア、さらば愛の家、コスタンツォ最高の絶唱、グイッと持ち上げられたテノールサウンド最高でしたね。ここでのオーケストラ伴奏、舞台のような臨場感でました。
コスタンツォはカーテンコールでガッツポーズ出ました。彼の歌はことごとくきまっていましたので、当然と言えるかもしれない。イェオともども圧巻でした。

今回の2公演、途中沸き立ったのは、第2幕第1場の、ある晴れた日に、終わったところの一か所のみ。あすこだけは指揮者が流れをきっちり止めました。ハミングコーラスからの第2場への進行もポーズ無しで前進。こうゆうあたりも、凝縮された音楽作りで締まったいいものになりました。もちろんコンサートスタイルでのコンディションの良さもありますし。
舞台だとなかなかこうはいかない。


このオーケストラの実力をあらためて実感できたのもうれしかった。新国立では波が大きいオケですけれども、こうやってチャイコン2位でパリオペラ座の音楽監督やった人が振ったからというだけでなくて、やっぱりやるときはやるんだと、さすがだと思いました。わかってる指揮者の棒だとオーケストラプレイヤーのやる気が全然違う感じ。

昨年卒業した荒井さんがゲストコンマスで奮闘しておりました。いいアンサンブルをさらに押し上げたものとなりました。
今回の2公演、大変に満足しました。ありがとうございました。
おわり 

 


 


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