2016年1月12日(水) 7:00pm 東京文化会館
メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲ホ短調 12′8′7′
ヴァイオリン、イザベル・ファウスト
(encore)
クルターク ドロローズ 2′
Int
シュトラウス 家庭交響曲 44′
小泉和裕 指揮 東京都交響楽団
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イザベル・ファウストさんは昨年ブラコンを聴きました。
今回、なんでメンコンなのという思いはありますが、享受するという前向きな姿勢で。
ファウストさんのヴァイオリンというのは音が美しく芯が強い。同じ音域、音程でも区切りや強調がただのタイやスラーにおさまらない非常に明確でクリア(同じ意味か)。ただ同じ音をのばしてるだけの演奏とはずいぶんと違う。聴きごたえのあるプレイですね。
メンコンは個人的にはもういいので、別の聴きたいです。
後半のドメスティカ、素晴らしいハーモニー、あらためて味わい深い曲と再認識。同じフレーズ、メローディーラインの中で、一音ずつハーモニー音色がめまぐるしく変化していく、一音ずつでさえ織りなす色合いが万華鏡のように変化していく。小泉棒は情にズブズブというのがなくて、機能的な色合いが濃い。まぁ、都響の特質をつかんでいる棒ですね。
的確な指示と見事なオケ反応。コンクリートのような音ですが、この日はティンパニもあまりうるさくならずスッキリ演奏。
この曲は最後これでもかのちょっとしつこい終わりなんで、ここらへんのエネルギーを、もっと前半や中間部に持っていって山を作ればさらに面白い曲になった作品の気がします。
おわり