河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

PC版に一覧等リンクあり。
OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

1411- エド・デ・ワールト&N響、ウェストブレーク&ファン・アーケン、ワルキューレ第1幕2012.11.11

2012-11-15 19:20:00 | インポート

2012-2013シーズン聴いたコンサート観たオペラはこちらから
.
2012年11月11日(土)3:00pm
NHKホール
.
武満徹 遠い呼び声の彼方へ!
 ヴァイオリン、堀正文
武満徹 ノスタルジア~アンドレイ・タルコフスキーの追憶に
 ヴァイオリン、堀正文
.
ワーグナー ワルキューレ第1幕
ジークリンデ エヴァ・マリア・ウェストブレーク
ジークムント フランク・ファン・アーケン
フンディング エリック・ハルフヴァルソン
.
エド・デ・ワールト 指揮 NHK交響楽団
.

前晩に続きこの日もうかがいました。
この日は通常の前売り席、2階中腹。比較的いい席なんですが、もう少し後方は例の地獄席で、自分が叩いた拍手の音しか聞こえないという最悪座席があります。低い天井狭いエリア、モニター室や隔離部屋から外を眺める趣きの音で、昔オペラ公演でこの席にぶち当たり、NBSの担当の方もあすこの席が他の良好な席と値段が同じとは不本意といってましたね、変えてはくれませんでしたが相応に認識された地獄席。この日はその少し前でしたので難を逃れました。
とは言え、N響の響きには今日も満足できませんでした。切れがなく16型で他も超巨大編成なのですが、不明瞭さ加減も比例するのかもやもや感を払しょくできません。威力はあるのですが、いつぞやの新国立におけるトーキョーリングのような明瞭さがない。角が無くわりとボテ系。
ワールトもビルダーではなくて頓着するところがありませんから、モヤモヤ感をひきずって進行。いつものN響が埃をかぶってしまった感じ。オーケストラが光り輝かない。
突き詰めるともしかして答えは簡単で、前月リング・サイクル編曲ものを自作自演したマゼールはいなかったということなのかな。あれだって同じような編成、でも明瞭な響きだった。やはり指揮者の力量の差は明白。無作為の棒のレベルが低いとは申しません。十分素晴らしいのですがあえて言うと聞き分ける耳力(みみぢから)がちょっと違うのかもしれない。
ワーグナーオーケストラなら指揮者が誰であってもハイレベルをキープできるかもしれないが、放送オーケストラのように多彩な曲種、そしてN響のようにスター指揮者が毎月入れ代わり立ち代わり、これでは広く浅く、技術水準の高さだけがどのようなものに対する場合でも、オンリーワンの共通項。
だからスキルレベルは共通項として保持されても、そこどまり。耳と才がずば抜けた指揮者がいなくなれば、共通項だけが独り歩き。
結果、いまいちであった。
付け加えるに、前半のプログラムはいくら指揮者の好みとはいえ、プログラム・ビルディングとしては感心できない。ワルキューレ一本でよかったのではないか。昨今、前半にジークフリート牧歌がたとえ有ったとしても、飽きるという人が結構います。演奏会が多くなり選択も多種多様にわがままになり、好き勝手なことをいってごめんなさい。
.
スペシャル・ガラ・コンサート
ワーグナーの夕べ
前半
ワルキューレ第1幕
後半
ジークフリート第3幕
.
次回はこのような3時間企画をお願いしますね。
.
ファン・アーケンは連日連夜の鬼の形相でワルキューレを歌い終えました。つかみどころがあまりありませんが、トロンと声が丸くなることが無く、誠実にこの日の歌唱をこなしました。
ウェストブレークも前日金曜公演の後、19時間後には声を張り上げないといけなかったわけで、通常のオペラのコンディションの持って行き方とは違っているんでしょうね。
純に楽しみました。
おわり
.


人気ブログランキングへ