河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

1325- 秋山、読響、本年ファイル全員集合か。ツァラトゥストラ2011.12.13

2011-12-17 13:50:15 | インポート

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2011-2012聴いたコンサート観たオペラはこちらから。
2011-2012シーズン
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2011年12月13日(火)7:00pm
サントリーホール
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モーツァルト ディベルティメントK.136
ハイドン 交響曲第104番ロンドン
シュトラウス ツァラトゥストラはこう語った
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秋山和慶 指揮 読売日本交響楽団
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かなり筋肉質で引き締まったサウンドが鳴った。
モーツァルトからして、ほぼヴァイオリンセクションの方に指示がかたよっているように見えるが、出てくる音はチェロとコントラバスの微妙なニュアンスが素晴らしい。こうゆうことは厳しい練習のたまものなのだろうが、どうもそれだけではないように思える。練習の成果のみに起因するものではない、この指揮者のもとで自発的な音楽が鳴り続けている。自由度が高く、メンバーはそれを感じそして同じ方向に音楽している。響きの自由な積極性。緊張感のある中によく歌う素晴らしい演奏でした。
ハイドンも同じで序奏からまずは抜群の締まり。びっくりするぐらいの鋭い、突き刺さるようなオーケストラの音です。読響でしたか。
提示部からピンと伸びた背筋、格調があり折り目正しくよく歌う。例えば第4楽章の第2主題のふくらみ、このようなニュアンスのロンドンはあまり聴いたことがない。CDなんかではとらえにくいし、表現されていたとしても妙に強調されて聴こえたりでどうも今一つ納得できないようなことがあるのだが、この日の秋山の演奏には満足しました。このハイドンはモーツァルトのかなり先をいっておりダイナミックな響きと前進するスタイル、これらもうまく表現されていて幅のある演奏を大変に楽しむことが出来ました。
この日は牛が観客に混ざっていたようで、演奏後も~も~言っていましたが、このハイドンではたしかにブラボーコールをしたくなるような演奏であったのは事実だと思いました。よかったです。
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後半のシュトラウス。
そもそもこの日は、読響の今年の最終公演。もちろん第九は除くが。
それで、このオーケストラのファイナル公演、もしかしてメンバーが全員集合でオンステージしたのかもしれませんね。大編成の曲の上を行くようなとんでもない人数でした。よく床が抜けなかったと思います。マーラーの8番とかもこのホールでできますからそこらへんは大丈夫なんでしょうけど。
とんでもない編成でしたけれどこれまたよく締まった演奏となりました。研ぎ澄まされたサウンドという表現は少し違うと思います。自由な空気の中からきっちりと揃ったものがあふれ出てくる。
冒頭から爆音系の曲でちょっと油断をするとボテ系になってしまう、そのような瞬間も少しありましたけれど、概ね前半のプログラムと同様なスタイルでシュトラウス、特にこの曲独特な蒼い色彩の壁のような響きがうまく表現されていた。全耳をサウンドにゆだねてどっぷりと漬かることが出来ました。
エンディングもきっちり決まりました。
読響さん、本年もいい演奏ありがとうございました。
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