太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

ダイヤの原石

2019-08-18 08:53:55 | 仕事に関すること

高校野球も今日から準決勝で熱戦が期待される。ベスト16の時にエースを投入したチームが多く、今日は2番手のピッチャーが先発することが多い。連投は特に今年からは厳しい批判にされされている。選手のケガを考慮してのことだが当然であり、昔のようにうでが折れてもといったスポコンは通用しない。その意味では試合日程をもう少し余裕を持って組めないかと思う。今年の甲子園はプロで即戦力と期待される選手は非常に少ない。しかし、これはレベルが低いという問題ではない。例えばヤクルトの村上選手、高校時代はそれほど注目を集めてはいない。ドラフトは清宮選手と同期だが注目度は雲泥の差があった。しかし、村上選手は高卒2年目の今年、既に28HRを記録している。このまま行けば30本は軽く超えるだろう。清宮選手とこれほど差が付くと誰が思っただろう。勿論、今後何年かの間に清宮選手が急成長する可能性はあるが。

こう考えると甲子園大会はスカウト連中にとってダイヤの原石がゴロゴロ転がっている場である。キラリと光るダイヤがあっても意外と小粒だったり、大きな石ころが何カラットもある原石だったり。原石が磨かれてダイヤとなるのは社会に入ってからである。サラリーマンの頃多くの新入社員を迎える機会があり、その後の彼らの成長を見届ける幸運もあった。概して言えることは地元採用の高卒は必ず成長をする。あのニキビ面の悪ガキが見違えるように一端の社会人となりそれなりの発言をするようになると明らかな成長を感じずには居られない。それも程度の差はあっても100%の者が成長をしていく。一方一流大学出の新卒が意外と伸び悩み、場合によっては成長どころか後退することもままある。卒業までがピークでそれなりに光っていたが何年かで小粒が露呈するのである。電話も取れない、報告書も書けない、言葉使いも知らない者が如何に多いことか。地元高卒は始めは皆このような状態であるがそれから覚えて行く素直さがあった。

出来る社員、できない社員を見分けることなど始めはほぼ不可能である。何年か経って差が分かるというものである。成長のカギは何か、素直さである。そしてチョットしたきっかけで大きく伸びる。このきっかけは本人すら気づかない場合がある。また漫然と過ごしていたらきっかけは訪れない。素直に不断の努力をしている者にのみ訪れる。多分村上選手も相当練習に励んできたのだろう。ある日突然何かができるようになる。相撲にも突然強くなる力士がいる。これも稽古で何かを掴んだのだろう。ちょっとした体の使い方などで驚くほど変化するそのきっかけである。小学4年生から急に気が強くなったことは書いた。小学5年生の時は突然泳げるようになった。それまではめったやたらに手足を動かしていたが、突然お尻が軽くなってプカリと浮き、苦も無く平泳ぎができるようになった。

あらゆる分野できっかけは突然やってくる。努力している人の上だけに。