「岡野好太郎十段の柔道指南」という本を送って頂いた。十段は明治39年に大日本武術教員養成所の一回生として入所、磯貝 一、永岡秀一から講道館柔道の指導を受け、その後明治、大正、昭和の時代を警察、旧制中学、旧制高校、大学で柔道の指導。寝技の達人と知られた先生。本の中で私の卒業した高校で昔指導された佐藤(岩崎)法賢先生、直接指導を受けた小川敬一先生の名を見つけ驚きました。佐藤法賢先生は当時本因坊由来の寺として有名な寂光寺にあった学生寮の舎監であったが、十段が西郷四郎に紹介されたのはこの岡崎の寺であったか。西郷四郎39歳、岡野21歳。この本の共著者の二村雄次氏についても私は直接試合をみて感動したことを覚えている。名古屋大学の医学部の学生だったが、彼が相手の背についての送り襟締めは見事であった。
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