十三のカーネルおじさん

十三に巣くってウン十年。ひとつここらで十三から飛び立ってみよう。

過ぎ去った日1

2020-06-28 16:45:49 | 思い出

年を重ね、体の部品が一つづつ摩耗し、錆が付き、ここ数日は自転車にも乗れていない。私の思い出の中で強く残っていることを書いておこうと思う。昨日、駅まで自転車に乗ることができないので歩いて行った。阪急の踏切を渡ると田植えが終わった水田が広がっている。水路でお父さんと小学生の女の子二人がザリガニを採っていた。そんな光景がなつかしく思わず声をかけてしまった。30数年前、娘二人と私もよくザリガニをとりに、田んぼによく出かけた。その広い田んぼも今はすっかり住宅地になってしまっている。ザリガニで鮮やかに私の脳裏に蘇ることがある。東淀川区(現在の大阪市淀川区)に長楽寺という寺があった。長楽寺は真言宗で弘法大師も訪れたといわれる由緒ある寺だが、昭和20年6月15日の大阪大空襲で大師堂も含め一切焼失して、墓地だけが残されていた。北方貨物線(現在山陽新幹線)の北の三津屋南通りにあり、私の家から5,6分の所であった。戦後この寺の土地を借りて田んぼをしている時期があった。父と母と祖母が田植えをしていた。私はその様子をぼんやりとみていたと思うが、祖母が私の所にザリガニを持ってきてくれた。金盥のザリガニは大きくそして卵を腹部にたくさん抱えた雌のザリガニであった。幼い私にはとてつもない大きさの赤銅色のザリガニであった。その日は私の記憶では晴れ、苗の緑と空を映した田んぼの水と祖母のやさしさとザリガニの色が強く私の心に焼き付いている。

 

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アゲハの死

2020-06-26 09:42:46 | 趣味

 6月7日に羽化したアゲハが6月26日の朝動かなくなりました。毎朝霧吹きで水を散布すると元気に体を動かしていたのに今朝はじっとしたまま。昨日水槽の底の紙を取り換えたときはまだ元気でしたのに。彼女の移動手段は羽をばたつかせることでこの20日間ほどの期間どれくらい移動したかはわからないが、精いっぱい生きたのではないだろうか。一度水槽の壁の半ばまで登っていたことがあったが、落ちやしないかと心配になったこともあった。蝶の死に目にあったのは初めてのことだが、羽を広げ脚をまっすぐ伸ばしまるで今にも飛び立ちそうな立派な姿だった。我が家の花々にのせてあげたが、ベゴニアの花にのせて写真を構えた時、風が吹いてきて彼女は一瞬ひらりと風にのりまるで生きているかのように葉の上に降り立ちました。さようなら、いろいろ教えていただきました、ありがとう。

       

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アゲハ 再追記

2020-06-21 07:49:44 | 趣味

アゲハが生まれて2週間。一度も飛ぶことなく、我が家の水槽の中で暮らしている。おしりの先が丸いのでメス。移動は羽をばたつかせてしているが、スムーズな動きではない。アルミのホイールをハサミで低くしそこに綿をおいて、はちみつと砂糖を水にとかしてあげているが、なかなか餌場にたどり着けない。そっとホイールを近くにおいてやると、気が付いてくれるようだ。必死に生きようとしている姿をみるといじらしい。

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アゲハ 追記

2020-06-08 15:47:19 | 趣味

 6匹の幼虫がさなぎになり、5匹は無事空に飛び立ったが、羽化の瞬間の観察はすべて失敗。朝の忙しい時間のことなので、仕方がなかったが、まるで忍者のごとく突然変身。羽化の瞬間を見たかったので最後の一匹に期待をかけた。しかしこの子はさなぎになるときにその場所を間違え、虫かごの壁を選び、途中で壁から落ちるという失敗をしでかしていた。日曜日、さなぎの色が微妙に変わってきたので、今日は羽化の瞬間が見れるものと期待してカメラで動画を撮るべく三脚を出してカメラをセット。時々写真におさめ、動画のボタンを押す瞬間を待っていた。2時間ぐらいたっただろうか、写真を撮って前の写真と比べると蛹の場所が少し前進しているように思えた。その時妻が驚きの声をあげた。またしても私たちに羽化の瞬間を見せずに、下に置かれた虫かごの蓋の後ろで羽を休めていた。いつものパターンだと、羽を広げたり、畳んだりして飛ぶ準備をして、水槽からまずカーテンまでとび、私が網でとらえ室外に出してお別れであった。しかしこの蝶は左右の羽の大きさが違っていた。右側の羽が成長しきれず小さいままであった。体は動かすことは出来たが飛ぶことができない。必死に飛ぼうとするが、見ているだけで切なくなる。水槽でこのまま飼うことにした。綿に砂糖水をすわせ置いたが、食してくれるかわからない。三か所に置いてみたが、自分から綿のところに行こうとする気配はない。どうか少しでも命を永らえてほしいと思っている。仕事に行く時間になって水槽をみると、綿の所にいき、砂糖水を吸っているように見えたので少し安心して家を出る。帰宅は10時過ぎ。水槽をのぞくと壁面によじ登っていた。本能がそうさせるのか自分ではまだ空を飛べると確信してるのかもしれない。突然記憶が50年以上前に遡った。大学時代のこと、十三の栄町商店街(アメリカ映画ブラック・レインのロケが行われたところ)でイチモンジセセリが異様な速さと動きで飛んでいた。見ると雀に追いかけられ必死に逃げていたのだ。その時イチモンジセセリも心があるんだと妙に感心した。8月の末のことだったろう。ネギやきヤマモトが普通のお好みやさんだったころだった。焼きそばがおいしかったなあ。お母さんと娘さん三人で頑張っていた小さなお店でした。アゲハが昔を思い出させてくれました。今日で羽化後5日になります。今日も元気に綿から砂糖水を吸っています。

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アゲハ

2020-06-03 09:32:53 | 趣味

我が家のベランダに毎年アゲハがくる。幼虫の状態までは見ることはできるのだが、蝶々の姿を見ることはできなかった。鳥に食べられるてしまうのかなと勝手に想像していたが、今年は蝶になるまで面倒見ようと水槽に6匹の幼虫をいれた。食欲は旺盛で朝晩山椒の葉をあげて家の山椒の葉だけで間に合うか心配していたが、やっと全部が蛹になってくれました。今朝二匹が蝶になって、旅立ってくれました。

     

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