十三のカーネルおじさん

十三に巣くってウン十年。ひとつここらで十三から飛び立ってみよう。

小出浩章先生のホームページより

2022-07-14 22:55:48 | 備忘録

 

 

京大の原子力科学者の小出先生の言葉は重い。

「アベさんが銃撃を受けて死んだ。 悲しくはない。
 アベさんは私が最も嫌う、少なくとも片手で数えられる5人に入る人だった。
 アベさんがやったことは特定秘密保護法制定、集団的自衛権を認めた戦争法制定、共謀罪創設、フクシマ事故を忘れさせるための東京オリンピック誘致、そしてさらに憲法改悪まで進めようとしていた。
 彼のしたこと、しようとしてきたことはただただカネ儲け、戦争ができる国への道づくりだった。
 アベさんは弱い立場の国・人達に対しては居丈高になり、強い国・人達に対してはとことん卑屈になる最低の人だった。
 朝鮮を徹底的にバッシングし、トランプさんにはこびへつらって、彼の言いなりに膨大な武器を購入した。
 彼は息をするかのように嘘をついた。
 森友学園、加計学園、桜を観る会、アベノマスク…
 彼とその取り巻きの利権集団で、国民のカネを、あたかも自分のカネでもあるかのように使い放題にした。
 それがばれそうになると、丸ごと抱え込んだ官僚組織を使って証拠の隠ぺい、改ざん、廃棄をして自分の罪を逃れた。
その中で、自死を強いられる人まで出たが、彼は何の責任も取らないまま逃げおおせた。
 私は彼の悪行を一つひとつ明らかにし、処罰したいと思ってきた。
 私は一人ひとりの人間は、他にかけがえのないその人であり、殺していい命も、殺されていい命も、一つとして存在していないと公言してきた。
アベさんにはこれ以上の悪行を積む前に死んでほしいとは思ったが、殺していいとは思っていなかった。
 悪行についての責任を取らせることができないまま彼が殺されてしまったことをむしろ残念に思う。
 多くの人が「民主主義社会では許されない蛮行」と言うが、私はその意見に与しない。
 すべての行為、出来事は歴史の大河の中で生まれる。
 歴史と切り離して、個々の行為を評価することはもともと誤っている。
 そもそも日本というこの国が民主主義的であると本気で思っている人がいるとすれば、それこそ不思議である。
 国民、特に若い人たちを貧困に落とし、政治に関して考える力すら奪った。
 民主主義の根幹は選挙だなどと言いながら、自分に都合のいい小選挙区制を敷き、どんなに低投票率であっても、選挙に勝てば後は好き放題。
国民の血税をあたかも自分のカネでもあるかのように、自分と身内にばらまいた。
 原子力など、どれほどの血税をつぎ込んで無駄にしたか考えるだけでもばかばかしい。
 日本で作られた57基の原発は全て自由民主党が政権をとっている時に安全だと言って認可された。
 もちろん福島第一原発だって、安全だとして認可された。
 その福島原発が事故を起こし、膨大な被害と被害者が出、事故後11年経った今も「原子力緊急事態宣言」が解除できないまま被害者たちが苦難にあえいでいる。
 それでも、アベさんを含め自民党の誰一人として、そして自民党を支えて原発を推進してきた官僚たちも誰一人として責任を取らない。
 もちろん裁判所すら原発を許してきた国の組織であり、その裁判所は国の責任を認めないし、東京電力の会長・社長以下の責任も認めない。
 どんな悲惨な事故を起こしても誰も責任を取らずに済むということをフクシマ事故から学んだ彼らはこれからもまた原子力を推進すると言っている。
さらに、これからは軍事費を倍増させ、日本を戦争ができる国にしようとする。
 愚かな国民には愚かな政府。
 それが民主主義であるというのであれば、そうかもしれない。
 しかし、それなら、虐げられた人々、抑圧された人々の悲しみはいつの日か爆発する。
 今回、アベさんを銃撃した人の思いは分からない。
 でも、何度も言うが、はじめから「許しがたい蛮行」として非難する意見には私は与さない。
 心配なことは、投票日を目前にした参議院選挙に、アベさんが可哀想とかいう意見が反映されてしまわないかということだ。
 さらに、今回の出来事を理由に、治安維持法、共謀罪などが今まで以上に強化され、この国がますます非民主主義的で息苦しい国にされてしまうのではないかと私は危惧する。」

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福山哲郎さんFacebookから

2022-07-14 08:29:35 | 備忘録
立憲民主党の福山哲郎氏の弟さんが投稿された文です。感銘を受けました。
 
 
「お兄ちゃんのこと
選挙活動も最終日なので、僕の知ってるお兄ちゃんのことを書きたいと思います。
ご存じの方もおられると思いますが、兄が16歳、僕が7歳の時に家が破産して、一家の大黒柱だった父は行方不明になりました。住む場所を失った母と兄と僕の3人は、夜逃げ同然、社会に放り出されました。
やっとの思いでたどり着いた京都駅。売店で求人情報誌を買い、そこに載っていた町工場で、住み込みで働くことができることになりました。日中、兄は家族のために必死で働きました。高校を一度中退した兄は、仕事が終わった後、遅くまで受験勉強をし、その努力が実り、翌年、京都府立嵯峨野高校に合格します。お金こそありませんでしたが、家族3人、肩を寄せ合っての生活は、とても充実していました。
しかし、そんなある日、行方不明の父が姿を現しました。父はひょうきんな人でしたが、毎日働きもせず、朝から晩までお酒を飲んで、ずっと酔っ払っていました。一番つらかったのは家族に暴力を振るうことでした。父が帰ってくると知った時、幼い僕は身震いがしました。それでも兄と母は、家族を路頭に迷わせた張本人である父を受け入れ、一緒に暮らすことを選びました。
当時、兄は北野天満宮の奨学金をもらいながら高校に通い、いくつものバイトを掛け持ちして生活費を稼ぎ、家計を支えてくれました。暴れる父を止め、僕の勉強や遊びの面倒も見てくれました。大学受験の時、兄は第1志望の早稲田大学に合格していたのに、お金や家族のことを心配して京都に残ると言ってくれました。自分のことは二の次、三の次において、兄は家族のために一生懸命でした。
僕にとって、家族にとって、いつもお兄ちゃんはヒーローだったのです。
政治家になっても兄は全く変わりません。真面目で、努力家で、誰にでも優しくて…。テレビでは怒ってばかりのようですが、それは今の不条理な政治そのものが、許せないのだと思います。
この選挙を通じて、兄にお世話になったという人に何人も出会いました。兄は弱い立場の人、困っている人がいると、自分のことは後回しにして、その人のために自分の時間を惜しみなく使える人です。僕は兄弟だからとか関係なく、誰もがもっと生きやすい社会になるためには、お兄ちゃんのような人が政治家でいてくれないと、と本気で思っています。
飲んだくれで、競馬が好きで、ケンカ早い父でしたが、実は酔っ払いながら、ずっと国会中継を見ているような人でした。そして兄が政治家になるのをなによりも楽しみにしていました。しかし、父は兄が初当選する前に他界したので、政治家になった兄を見ることが叶いませんでした。もし、今生きていたら、なんて言うだろうと思うことがあります。
今回の選挙は本当に厳しいですが、なんとかお兄ちゃんにはみんなのために働いてもらいたいと思い、テレビでは見えないお兄ちゃんの本当の姿を知ってほしくて書きました。
こんなことを書いて気分を害される方もいらっしゃるかもしれません。その方々にはお詫びいたします。でも、もしもう一回福山哲郎を信じてみようと思ってもらえる方がいらっしゃったら、明日の投票日、ぜひお力をお貸し下さい。
どうぞよろしくお願いします。
2022年7月9日
福山俊郎            」
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ヤブカンゾウ

2022-07-12 10:12:04 | 男の料理

我が家のベランダのヤブカンゾウ。一日花として鑑賞していた。春先には少しだけ新芽をいただいていた。NHKの「やまと尼寺精進日記」を見ていたらヤブカンゾウの花もつぼみも食べれるというではないか。目から鱗。ヤブカンゾウは茨木の里山に行けばあちこちに咲いている。まずは我が家のヤブカンゾウで試してみた。天ぷら、酢味噌和え、ゆがいて鰹節と醤油で味付け。みんな合格です。食べれる野草が増えました。万葉集ではわすれ草といわれ、憂えを忘れる草とされていた。心配事のある古のひとはこの花を下紐につけたという。

    わすれ草わが紐に付く香久山の故りにし里を忘れむがため 大伴旅人

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