見山で棗があり、買った。どうして食べるのかわからずかじってみたが、未熟な硬いりんごのような酸っぱい味。でもナツメという言葉に私の記憶がよみがえった。小学性のころハーモニカが上手な友人がふいていた。彼の演奏する「水師営の会見」を耳で覚え、私も真似をした。あのころから今も楽譜を見ながらはできない。「旅順開城約成りて敵の将軍ステッセル 乃木将軍と会見の 所は何処水師営 庭に一木 棗の木・・・」ナツメを見たとたんこの歌が自然と蘇り口ずさんで妻を驚かせた。窓際で乾燥させるといい茶色になった。食べ方をネットで調べたが、ピタッとくるものが無かった。ひらめきでスペアリブをパイナップルの芯と一緒に煮込んだ時に焚いてみたら、なかなかいい味に仕上がりました。干しブドウを煮込んだような味と口当たりで、今度見つけたらまた買ってみようと思う。