昨夜帰宅すると一枚のはがき。高校時代の柔道部の仲間の娘さんからのものだった。昨年の4月同期で会うことになっていたが、コロナで延期。一昨年の4月が我々が会った最後だった。十三の居酒屋でにぎやかに酒を酌み交わし大いに盛り上がった。病後であったが声も大きく生気に満ちていた。これ偉丈夫といった男だった。いつも強気でその人生も積極的で、若くして滋賀で会社を立ち上げ経営者となっていた。年賀状のやり取りはあったが会うこともなく数十年、彼の住所は滋賀から四国そして八尾と点々としていた。その間彼がどのような人生を歩んでいたか知らない。彼との再会は高校時代の柔道部の師範のお墓参りの時であった。師範のお墓は本満寺にあった。京都の日蓮宗の本山の一つで鴨川近くにあった。京都は桜の時期で観光客で賑わっていた。京都駅で集合、地下鉄今出川からは歓談しながら寺まで歩いたが、私は彼の速さについていくので精一杯であった記憶がある。お寺の枝垂桜も見事に満開であった。柔道もそうだったが、人間としてもスケールの大きく別れるのに惜しい、もう一度会っていろいろと話しあってみたい友であった。人生は本当に短い。人生の短さを痛感する。コロナがなければ、昨年あっていたと思うと残念で仕方がない。お墓詣りからこれで3人の友と別れることになってしまった。
あとやさきのこるいのちも桜花かな