十三のカーネルおじさん

十三に巣くってウン十年。ひとつここらで十三から飛び立ってみよう。

ヤブラン

2020-09-16 09:29:36 | マクロ写真

 北側のベランダにおいてあったヤブラン。南側のベランダに移すと元気になってきた。このヤブラン60年以上前に我が家にきた。当時祖母は父の弟の叔父の家で生活していた。父が勤めていた日本可鍛を解雇され、我が家の経済事情が吹田の叔父の家へ行かせたのだろう。その家は豪農の離れで道路に面していた。玄関を入って上がると2畳の空間があり、壁に船の模型が目についた。叔父が船員であったころの船であったのだろうか。右は茶の間左に居間があり、そこからは手入れの行き届いた庭が見え、池には金魚や鯉が泳いでいた。この部屋では同い年の従弟と花札をしたり将棋倒しをしたり、よく遊んだ。従弟は前の道路で交通事故に遭い、片足が悪く、片方の目も不自由だったが、素直な性格で気がよくあって、子供のときの遊び相手となると彼との交流が真っ先に出てくる。近くに泉殿宮があり、祭りにはよく一緒に行った。ここの湧き水がアサヒビールがこの地にできた所以の神社だ。祭りは夜店も多く、その賑わいは今も情景が浮かび上がってくる。カラスがしゃべるのを聞いたのもここの祭りだ。従弟ももうなくなって20年になる。茶の間を降りた土間の戸の外にでると、大家の庭の地続きの庭があった。ここにヤブランが植わっていた。祖母が株分けをして私の家へ持ってきてくれた。大事にしたい。

    

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まつよいぐさ

2020-09-01 06:23:30 | マクロ写真

8月末日、夜10時過ぎて帰宅。自転車置き場の空き地に花を見つけ、摘む。EXTENSION TUBE 36mmが届いたので早速撮影。ヤフオクで送料込み1500円で入手したものでうまくうつるか実験。手で写したので手振れもあり鮮明さは少し欠けるがまあまあの写り具合。この時期野草の花を見ることは少ないのでありがたい。牧野富太郎の植物図鑑によれば、まつよいぐさで、嘉永4年渡来したチリ原産の多年草で、夕刻開き、翌朝日出と共に凋み、黄赤色に変わるとある。私にとってEXTENSION TUBE でミクロ写真という遊びが増えた。牧野富太郎博士といえば、私に強い記憶がある。中学時代牛乳配達をしていたが、途中新聞配達の店舗の壁に張り出されている写真入りのニュースをよく見ていた。臨終と言われた後、家族の末期の水で命を取り戻し、それも2度目のことというニュース写真に驚いたことを覚えている。人間の不思議を感じた一瞬だった。これからも博士の図鑑にお世話になることが多くなると思う。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする