日々の覚書

MFCオーナーのブログ

100年、うまい

2008年05月15日 22時49分09秒 | 与太話

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あれ、吉野家って創業100年なんだっけ? 「牛丼一筋80年」のキャッチコピーと共に、僕が吉野家を知ったのは、確か高校生の頃で、それから少なくとも30年は過ぎてるので(笑)、80年+30年で110年という事になる。サバ読んじゃいかんよ(何のために?)

このポスターを見てもお分かりの通り、現在の吉野家のCMキャラクターは、ヤンキーズの松井秀喜である。なんか、推定年俸十数億円の現役メジャーリーガーと、吉野家の牛丼って結びつかないよなぁ(笑) だいたい、松井が一杯380円の牛丼なんて食べるわけないじゃん。確かに、牛丼食べる姿に違和感はないけど(笑) メジャーリーガーってだけで、既に雲の上の人だもんなぁ。もっと、庶民的な感覚のタレントなんかの方がいいのではないか。昔、SMAPの中居正広が吉野家のCMキャラクターやってた事があったけど、そっちの方がいかにも牛丼食べてそうで、しっくりきたなぁ(笑) それとも、松井も不遇時代や下積時代に吉野家の世話になっていた、とでもいうのだろうか。ま、この人ほど、不遇や下積みという言葉が似合わない人もいないと思うけどね(笑)

話変わるが、今日新大阪駅の新幹線ホームで、青い腰紐でつながれた男&その紐の端を持って並んで歩く男、という光景を目撃した。実際には、もう二人、男がついていたのだが、これは噂に聞く、容疑者護送中の光景ではなかろうか。初めて見た。こっちも気にしてしまって、あまりじろじろ見れなかったけど^^; 写真撮る訳にもいかないし。

容疑者と思しき男は、確かにアブなそうな顔してたけど(笑)、刑事らしき男たちと談笑してたりして、緊迫感溢れる光景ではなかった(笑) 下りののぞみの喫煙の指定車両に乗り込んでたけど、喫煙車両というのは容疑者の希望か? 車内ではお茶を買って貰ったりして、終始和気藹々という感じだった。僕は、彼らの近くの席だったので、少々緊張しながら様子を窺っていたのだが、いきなり容疑者が暴れだしたりする事もなく(笑)、和やかな雰囲気だった。やや拍子抜けした(爆)

と、この光景を見ていて、O・ヘンリーの短編を思い出したのである。

目元涼しい若者と小汚い中年男の二人連れが、電車に乗ってきた。二人は、隠してはいるものの、手錠で繋がれており、刑事と容疑者であるのは一目瞭然。二人は、とある席に腰をおろすが、正面に座っていた女性が、若者を見て声をかける。二人は古い知り合いだったのだ。若者と女性は近況など昔話に花を咲かせるが、中年男が「だんな、あっちの席に移動したいんですが」と言うので、若者は女性との別れを惜しみつつ、中年男と隣の車両に移っていく

その一部始終を見ていた、近くの席の男二人の会話。
「なかなか出来た人だね。あの刑事さんは」
「そうだね。若いのに大したものだ」
「おや、君は勘違いしてるね。中年の方が刑事で、若い方が容疑者だよ。だいたい、刑事が右手を手錠で繋がれている訳ないだろ」

これだけの話である。ま、つまり、中年の刑事は、護送中の容疑者が知り合いに会ってしまったので、咄嗟に自分が容疑者であるかのように装い、若者に恥をかかせないようにしてやった、という訳だ。だからどうなんだ、と言われればそれまでだが(笑)、なんでもないような短いストーリーの中に、なんとも言えない味わいがあるから、O・ヘンリーって好きなのだ。

かなり昔に読んだきりなので、上記の短編にしても、タイトルが思い出せないし、内容もうろ覚えだけど、ま、今日護送されてる容疑者一行を見て、ふと、この話を思い出したという訳である。ただ、それだけ(笑) 申し訳ない(爆)

久々に読んでみるかな、O・ヘンリー。

コメント (19)
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