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音がいいとは言えないけれども貴重なライブ録音

2010-05-15 10:37:54 | 音盤ノート
Lonnie Liston Smith "Live!" RCA, 1977.

  レアグルーヴ系のジャズ。彼の全盛期は、レコード会社としてはFlying DutchmanからRCA時代(1973-77)だが、このライブ録音も緊張感のある演奏を披露している。

  曲のほとんどは"Expansions"(Flying Dutchman, 1974)と"Visions of New World"(Flying Dutchman, 1975)から。スタジオ録音に比べると、ややテンポが早いことと、ギターやベースがソロを採る場面があることが違うが、大きく印象を変えるような変化はない。4thからの"Visions of New World"は演奏時間が長くなり、切迫感のあるエレクトリックピアノをたっぷり聴かせる。スローバラードも4曲収録されているが、そこでもSmithのピアノは完璧な美しさである。

  このバランスは、この後のColumbia移籍後に崩れてしまう。テンポの早い曲にあった緊張感が消え、単に心地がいいだけのフュージョンに変わってしまった。残念としか言いようがない。

  
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