Nils Petter Molvaer "Khmer" ECM, 1997.
一応ジャズのコーナーに置かれているが、ダークなエスニック・アンビエント音楽と説明するのがもっとも近い。エレクトロニクスをもっと大胆に取り入れたJon Hassell(参考)とでも表現できるが、こちらのほうが緊張感が高い。本作はモルヴェルの最初のリーダー作となる。
録音には7人参加しているが、個々の曲はだいたい4~5人で演奏されている。御大のトランペットに、Eivind Aarsetのギター、打ち込みのビートに合わせながらの生ドラム、エレクトロニクス担当が一人または二人という編成。音は厚くなく、ミディアムテンポで進むリズムと幽玄なシンセ音(エフェクト処理されたレイヤー系ギター音が中心)を背景に、孤独感あふれるトランペットを聴かせるというもの。時折ギターが切り込んでくる。トランペットの音色は後年ほど電気的に歪められておらず、ストレートに吹いている。
この後、このアルバムからの4曲を素材にしたECMでは珍しいリミックス・シングル盤が作られている("Khmer The Remixes" 1998)。なので、今のところオリジナル盤、リミックス盤、両者のカップリング二枚組盤の三種類が発行されている。リミックス盤は個人的には面白いと思わなかった。オリジナル一枚もので十分だろう。
一応ジャズのコーナーに置かれているが、ダークなエスニック・アンビエント音楽と説明するのがもっとも近い。エレクトロニクスをもっと大胆に取り入れたJon Hassell(参考)とでも表現できるが、こちらのほうが緊張感が高い。本作はモルヴェルの最初のリーダー作となる。
録音には7人参加しているが、個々の曲はだいたい4~5人で演奏されている。御大のトランペットに、Eivind Aarsetのギター、打ち込みのビートに合わせながらの生ドラム、エレクトロニクス担当が一人または二人という編成。音は厚くなく、ミディアムテンポで進むリズムと幽玄なシンセ音(エフェクト処理されたレイヤー系ギター音が中心)を背景に、孤独感あふれるトランペットを聴かせるというもの。時折ギターが切り込んでくる。トランペットの音色は後年ほど電気的に歪められておらず、ストレートに吹いている。
この後、このアルバムからの4曲を素材にしたECMでは珍しいリミックス・シングル盤が作られている("Khmer The Remixes" 1998)。なので、今のところオリジナル盤、リミックス盤、両者のカップリング二枚組盤の三種類が発行されている。リミックス盤は個人的には面白いと思わなかった。オリジナル一枚もので十分だろう。