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毒気のあるラブソング集の続編

2012-06-16 08:35:33 | 音盤ノート
Marc Copland "Some More Love Songs" Pirouet, 2012.

 耽美系ピアノジャズ。"Some Love Songs"(参考)の続編で、録音は2010年。メンバーもDrew Gress(b), Jochen Rueckert(ds)と変わらず、二人の薄くて控え目なサポートは、幽玄で浮遊感のあるコープランド節ととても相性がいい。

  アルバムはJoni Mitchellの‘I Don't Know Where I Stand’で幕を開ける。そして、アップテンポの軽快なアレンジが施された‘My Funny Velentine’、ウェイン・ショーター時代のマイルス・デイビス五重奏団の演奏がよく知られたRon Carter作ファンク‘Eighty One’と続く。四曲目のオリジナル‘Rainbow's End’は静謐なバラード。残り三曲はスタンダードで、ミディアムテンポで演奏される‘I've Got You Under My Skin’、アップテンポの‘I Remember You’、バラード‘When I Fall In Love’となっている。アップテンポの曲では単線的なソロになるものの、他のすべての曲は、独特の和音で装飾された、線が細くて地に足のつかない美しい演奏となっている。

  それにしても、ジョニ・ミッチェルの曲はオリジナルを聴いても全然良いと思わないのだが、他人が演奏するととても素晴らしく聴こえるのはなぜだ。
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