29Lib 分館

図書館・情報学関連の雑記、読書ノート、音楽ノート、日常生活の愚痴など。

天上系女性ボーカルを中心に据えた牧歌的ヒーリング音楽

2014-01-29 12:22:49 | 音盤ノート
Yeahwon Shin "Lua Ya" ECM, 2013.

  ジャズ、というとかなり違うが、CDショップで置かれるとしたらそこだろう。ゆったりとしたピアノの演奏をバックに女性ボーカルがのるという内容。Yeahwon Shinはニュヨーク在住の韓国系シンガー。ヴォカリーズを多用しながら、童謡を歌うような感じで、透明感あふれる歌を聴かせる。ピアノは注目若手のAaron Parksだが、音数控えめでサイドに徹しており、これといった才気は見せない。アコーディオンが曲によって加わるが、奏者のRob Curtoについてはよく知ない。

  ボーカルは清らかで、楽器もあまり自己主張しない。全体の印象としてはヒーリング系音楽である。日常の疲れを癒すように、聴き手を優しく慰撫する。ただ、一本調子の感があるのも確かで、収録曲にバリエーションや演奏スタイルの変化があってもよかったとも思う。また、個人的には毒気が少しあったほうが好みである。とはいえコンセプトは明確である。しょっちゅう聴くというものでもないだろうが、たまに取り出して聴きたくなるような音楽だろう。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 教育論だけは読む価値ありだ... | トップ | 「見知らぬ他者との協力」の... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

音盤ノート」カテゴリの最新記事