Ben Monder "Oceana" Sunnyside, 2005.
ジャズ。前作"Excavation"(参考)とメンバーに多少の変更はあるものの、楽器構成は同じ。モンダーの不協和気味の高速アルペジオと、グレゴリオ聖歌のようなTheo Bleckmannの気色の悪いヴォイスは健在。いや、ギターはわずかながら爽やかになっている。
一曲目はアルペジオだけで聴かせるギターソロで、二曲目はブレックマンの声をオーヴァーダブしただけの短い曲である。三曲目になってやっとバンド演奏となる。その三曲目のタイトル曲は構成の複雑な曲で、静穏な間奏やドラムソロを挟みながらギターがうねうねと続いてゆき、後ろをドラムとベースが追いかけてくるというもの。四曲目はわかりやすいアルペジオを持った聴きやすい曲で、フォークミュージックと南米音楽風のヴォカリーズを組み合わせた感じ。五曲目は再びギターソロとなり、次の六曲目で突如ディストーションを効かせたギターが暴れまわってロック風になる。最後の7曲目は静かに終わる。
マニアックな佇まいは相変わらず。通常ならもっと毒気を高めて過激な方向に行くか、または爽快感を高めてより多くの聴衆にアピールするかというところだが、そのどちらでもない、非常に微妙な路線を歩んでいる。
ジャズ。前作"Excavation"(参考)とメンバーに多少の変更はあるものの、楽器構成は同じ。モンダーの不協和気味の高速アルペジオと、グレゴリオ聖歌のようなTheo Bleckmannの気色の悪いヴォイスは健在。いや、ギターはわずかながら爽やかになっている。
一曲目はアルペジオだけで聴かせるギターソロで、二曲目はブレックマンの声をオーヴァーダブしただけの短い曲である。三曲目になってやっとバンド演奏となる。その三曲目のタイトル曲は構成の複雑な曲で、静穏な間奏やドラムソロを挟みながらギターがうねうねと続いてゆき、後ろをドラムとベースが追いかけてくるというもの。四曲目はわかりやすいアルペジオを持った聴きやすい曲で、フォークミュージックと南米音楽風のヴォカリーズを組み合わせた感じ。五曲目は再びギターソロとなり、次の六曲目で突如ディストーションを効かせたギターが暴れまわってロック風になる。最後の7曲目は静かに終わる。
マニアックな佇まいは相変わらず。通常ならもっと毒気を高めて過激な方向に行くか、または爽快感を高めてより多くの聴衆にアピールするかというところだが、そのどちらでもない、非常に微妙な路線を歩んでいる。