Steve Tibbetts "Yr" Frammis, 1980.
スティーヴ・ティベッツの二作目。後にECMから1988年にジャケットを変更して再発されている。ECMに移籍するきっかけとなった作品である。録音には打楽器で盟友Marc Andersonが参加しているほか、ベース一人とボンゴ一人、タブラ二人(アルバムの前半と後半で入れ替わる)が加わっている。
前作と比べると、バンド演奏になったために密室的な雰囲気は無くなっている。シンセサイザーの使用が大幅に減って、テープ処理も多様されているが前作ほど派手ではない。一方、タブラが加わってよりサイケデリック感が増した。また、後のアルバムでアクセント的に使われるカリンバによる演奏もこれが初出だろう。そのミニマル音楽的な響きは瞑想的で心地よい。
本作においてその後のスタイルが確立された。ただし、エレクトリックギターの演奏は後年聴けるほど鋭角的ではなく、あまり面白くない。一方、アコギ演奏は時折英国トラッド風に響いたりして興味深い。全体としてマイナー作品ながら「実験的」で終わらない親しみやすさもあって、そこが魅力である。
スティーヴ・ティベッツの二作目。後にECMから1988年にジャケットを変更して再発されている。ECMに移籍するきっかけとなった作品である。録音には打楽器で盟友Marc Andersonが参加しているほか、ベース一人とボンゴ一人、タブラ二人(アルバムの前半と後半で入れ替わる)が加わっている。
前作と比べると、バンド演奏になったために密室的な雰囲気は無くなっている。シンセサイザーの使用が大幅に減って、テープ処理も多様されているが前作ほど派手ではない。一方、タブラが加わってよりサイケデリック感が増した。また、後のアルバムでアクセント的に使われるカリンバによる演奏もこれが初出だろう。そのミニマル音楽的な響きは瞑想的で心地よい。
本作においてその後のスタイルが確立された。ただし、エレクトリックギターの演奏は後年聴けるほど鋭角的ではなく、あまり面白くない。一方、アコギ演奏は時折英国トラッド風に響いたりして興味深い。全体としてマイナー作品ながら「実験的」で終わらない親しみやすさもあって、そこが魅力である。