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素晴らしい演奏なのに、録音が悪い上にデータに手抜き

2012-04-10 15:24:43 | 音盤ノート
Steve Kuhn "Childhood is Forever" BYG, 1969.

  ジャズ。ピアノのキューンと、まだアコースティック・ベースを弾いていた頃のSteve Swallowと、イタリア人ドラマーAldo Romanoによるトリオである。1969年のパリ録音で、1998年にドイツのレーベルCharlyからCD化されている。

  コンセプトは前作"Watch What Happens"(参考)と同様で、非オリジナル曲ばかりをモーダルに演奏するというもの。曲目は‘The Night Has A Thousand Eyes',‘Spring Can Really Hang You Up the Most',‘Baubles, Bangles and Beads',‘The Meaning Of The Blues',‘All That's Left Is To Say Goodbye',‘I Waited For You',‘Eiderdown'である。最後の曲はスティーブ・スワロウのオリジナル曲。

  演奏のクオリティは高く、内容に申し分は無い。キューンのファンなら何の不満もないだろう。だが、録音状態が悪いのが難点。ピアノの音はくぐもっているし、ベースはよく聴こえない。また、曲名表記がいい加減で、2曲目と5曲目は省略表記で、ちゃんとした曲名になっていない。こうした、レコード会社の愛情を感じられない扱いが哀れを感じさせる作品である。
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