David Darling "Journal October" ECM, 1979.
チェロ奏者による自作のチェロ曲集。ジャズのレーベルにおけるクラシック風の音楽だが、正確にはクラシックではない。イージーリスニングにするには重すぎ、気軽に聴けるものでもない。ジャンル不明である。ジャケットに"Solo Cello"と表記されているが、ほとんどの曲は多重録音を用いてチェロの音を重ねている。打楽器を用いたり、弦をピチカートしてアルペジオを作ったり、本人がスキャットを聴かせたり、多彩な工夫が凝らされている。
暗く優雅なこの音からDarlingの出身はヨーロッパだろうとずっと想像していたのだが、アメリカのインディアナ出身だった。カントリー歌手やジャズミュージシャンとの共演歴もあるのだが、この録音ではそんな経歴をみじんも感じさせない。ここでの演奏からは"ドロップアウトしたクラシックのチェロ奏者"のイメージしか浮かばない。ただし、最後の曲だけはサイケデリック感が濃厚で、1960年代に青春時代をすごした人だということが良く分かる。
チェロ奏者による自作のチェロ曲集。ジャズのレーベルにおけるクラシック風の音楽だが、正確にはクラシックではない。イージーリスニングにするには重すぎ、気軽に聴けるものでもない。ジャンル不明である。ジャケットに"Solo Cello"と表記されているが、ほとんどの曲は多重録音を用いてチェロの音を重ねている。打楽器を用いたり、弦をピチカートしてアルペジオを作ったり、本人がスキャットを聴かせたり、多彩な工夫が凝らされている。
暗く優雅なこの音からDarlingの出身はヨーロッパだろうとずっと想像していたのだが、アメリカのインディアナ出身だった。カントリー歌手やジャズミュージシャンとの共演歴もあるのだが、この録音ではそんな経歴をみじんも感じさせない。ここでの演奏からは"ドロップアウトしたクラシックのチェロ奏者"のイメージしか浮かばない。ただし、最後の曲だけはサイケデリック感が濃厚で、1960年代に青春時代をすごした人だということが良く分かる。