29Lib 分館

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「学校の英語の先生がいい人だから英語に興味を持った」って

2013-11-29 19:40:58 | チラシの裏
  先日、勤務校の指定校推薦入試の面接官となった。僕は文学部英文科(正式には英米語英米文学科)所属なので、同科に進学したいという高校生たちと面接した。

  ほとんどの受験者は、緊張してコチコチに固まっており、覚えてきたセリフを流暢に披瀝することに一生懸命である。面接する側の立場から言えば、準備された答えは面白いものではなく、もうちょっとその場で考えたことを言葉にしてみて、人柄や能力を率直に見せてほしいと思う。とは言うものの、こういう場で飾らずに振る舞うというのは成人になっても難しいことかもしれず、高校生ではなおさらだろう。これはしようがない。

  尋ねてみて驚かされたのが、英語に興味を持った動機である。僕の頭の中では、語学というのは手段であり、まず外国の文学・映画・音楽・料理そのほかさまざまな文化事象に関心があって、それらをよりよく理解するために習得するもの、という先入観があった。確かに、文化への興味を挙げた受験生もいたことはいた。しかし、何人かの受験生は「中学または高校の英語の先生が良かったから」だという。ええっ、そういう理由で特定教科を勉強したくなるの?こうした返答をまったく想定していなかったので、うまく質問を続けることができなかった。うーむ、考えを改めなければならない。

  「先生好き」というのは、文教大学のような教員養成が盛んな学校特有の動機なのかもしれない。
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