ひろかずのブログ

加古川市・高砂市・播磨町・稲美町地域の歴史探訪。
かつて、「加印地域」と呼ばれ、一つの文化圏・経済圏であった。

上荘町・平荘町探訪:報恩寺研究①・報恩寺の五輪塔

2009-03-04 13:14:08 |  ・加古川市上荘・平荘町

045 2006年8月13日のブログで、一度報恩寺(平荘町山角)を紹介している。

 報恩寺は、鄙の寺ではなさそうである。

 地方史をこえ、壮大な歴史を持っている寺のようだ。

 しばらく、報恩寺について『加古川市史』を読みながら調べてみたい。

 もちろん、バラバラな羅列になってしまうことを、お許し願いたい。

 後で、整理して報恩寺の全体像をつかみたい。

 タイトルだけは、立派に「報恩寺研究」として話を進める。

 ◇報恩寺研究(1):報恩寺の五輪塔(四基・県指定文化財)◇

 一度、報恩寺の五輪塔(写真上)を訪ねていただきたい。

 これほど立派な四基の五輪塔が並ぶと壮観である。

 そのうち、手前から二番目の五輪塔が最も大きく、端正さがあり、造立者の意欲が感じられる。

 花崗岩製で、1.9メートルの五輪塔で、銘は正和五年(1316)で宇都宮長老の墓とある。

Fe47f067  正和五年の五輪塔は、市内では最古であるばかりでなく、播磨一円でもそれ以前のものは見当たっていない。

 もっとも、この「正和五年」は被葬者の没年月日か、この五輪塔の造立月日かはっきりしないが、ともかく古い五輪塔である。

 この五輪塔から陶製の蔵骨器と金銅製の骨蔵器(写真下)が出土している。中には火葬の骨が納められていた。

 宇都宮長老の骨らしい。宇都宮長老とはどんな人物だろうか。

 明日のブログで紹介したい。

*『加古川市の文化財』(加古川市教育委員会)参照

 

コメント
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