窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

広島の勢い止められず-日本プロ野球2016 横浜vs広島14回戦

2016年07月05日 | スポーツ観戦記


  2位横浜とのゲーム差、実に9.5。破竹の連勝は11で止まったとはいえ、その後も1勝1敗で、25年ぶりのリーグ優勝に向け完全に独走態勢に入った広島。この日の最高気温は35度。強風吹き荒れるも快晴の横浜スタジアム。焼けるような暑さの中、横浜vs広島の観戦に行ってきました。



  横浜の先発は交流戦から調子を崩し、目下三連敗中のモスコーソ投手。前回も巨人相手に序盤から打ち込まれ、5回8失点で敗戦投手となっています。



  間違いなくそうした影響があったと思うのですが、立ち上がりは先頭の田中選手こそ早々に討ち取ったものの、昨日の試合で負傷交代した菊池投手に代わって先発出場した二番の安部選手に四球。するとピッチングが途端に不安定に。続く丸選手にも連続四球。あっと言う間に一死二塁・一塁のピンチを背負ってしまいます。

  制球が定まらず、ストライク欲しさに球を置きに行っているのが遠目からも明らかでした。そこを狙われたか、四番ルナ選手には平行カウントからの5球目、外角の甘く入ったチェンジアップをレフト前に弾き返されます。しかし、レフト筒香選手の好返球で走者安部選手は本塁タッチアウト。ここは辛うじて難を逃れました。

 しかし、続く松山選手をカウント1-2と追い込みながら、レフトにタイムリーヒットを許し、広島が先制。さらに一塁走者のルナ選手は一気に三塁を陥れ、二死三塁・一塁とします。



  極めつけは、六番新井選手にフルカウントからど真ん中に投げ、レフトスタンドに運ばれてしまいます。詰まった当たりではあったのですが、折からの強風にも乗ってのホームラン。初回で4vs0。またしても序盤で試合を壊してしまいました。1回表だけで20分、実に32球を投じるという大乱調。元々良い時と悪い時が非常にはっきりしているモスコーソ投手ですが、負けが込んでいるせいもあって、完全にナーバスになっていました。



  さて、長い1回表が終わり、1回裏、横浜の攻撃。広島の先発は5年目、23歳の若い戸田投手。しかし、こちらも先頭の桑原選手にいきなり死球を与えてしまいます。



  それでも二番、三番を討ち取り二死二塁。ここで横浜ファンの期待を一身に集める主砲筒香選手。その初球でした。内角真ん中のストレートをレフトスタンドへ。風に流され切れるかと思われたのですが、ポール際ぎりぎりに飛び込みました。昨日に続く18号ホームラン。これで兎にも角にも2点を返し、横浜は反撃への扉を開きました。



  続くは、この試合から戦列復帰のロペス選手。この試合は4打席凡退に終わりましたが、いずれも当たりは悪いものではなく、コンディションは良さそうに思われました。



  ところが、追撃ムードに早くも水を差す出来事が。2回表、先頭の8番會澤選手がカウント1-2からライトスタンドにホームラン。ライト梶谷選手の打球の追い方から見て、誰もが右に切れるファウルだと思っていたと思います。しかし、打球は切れることなくスタンドへ。恐らく大半のお客さんは何が起きたのか分からなかったのでしょう。球場が静まり返り、會澤選手は何ともいえない雰囲気の中でダイヤモンドを一周しました。



  それでも横浜は3回裏。先頭の桑原選手がレフトへのヒットで出塁します。



  続くエリアン選手もレフトに大飛球上げますが、あと一歩及ばず。しかし、三番宮崎選手がカウント2-1から内角低めのボール球を完璧に捉えました。今度は打った瞬間にそれと分かる、レフトスタンンド中段に突き刺さるホームラン。これで4vs5。再び追撃への機運が一気に高まります。



  しかし、いくら打線が援護しても一向に復調の兆しを見せないモスコーソ投手。4回表、先頭の新井選手にヒットを許すと、続く鈴木選手には四球で無死二塁・一塁。それでも會澤選手を併殺打に討ち取り、二死三塁としたのですが、あろうことか投手の戸田選手にセンター前に抜かれ、4vs6。点を失うにしてもその取られ方があまりにも悪すぎました。



  横浜は4回でモスコーソ投手を諦め、広島から移籍してきたザガースキー投手に交代。ところが、そのザガースキー投手も大乱調。一死から丸選手に二塁打、ルナ選手に四球、松山選手にはセンター前にヒットを打たれ、一死満塁。その後二死とするも鈴木選手にタイムリーヒットを浴び、4vs7。気が付けばじりじりと点差を離されていました。こうなってしまうと、流れは完全に広島に。ただでさえ好調のチームに自ら試合の流れを明け渡しているようでは、とても勝負になりません。



  気の毒ですが、後を引き継いだ中継ぎ投手も連鎖反応で総崩れ。



  三番手の大原投手は、代打下水流選手に2ランホームラン、丸選手にもタイムリーヒットを浴びて3失点。試合の大勢は決しました。4vs10。



  横浜は6回裏に筒香選手がこの試合二本目の第19号ホームラン、7回裏にはエリアン選手のタイムリーで2点を返しますが、もはや焼け石に水。



  広島は8回表に下水流選手が二打席連続のホームラン、9回も攻撃の手を緩めず2点を追加します。現状の勢いの差を見せつけ、完膚なきまでに横浜を圧倒しました。



  終わってみれば、17安打13得点。一方の横浜も11安打を放ち6点を挙げましたが、試合の流れは終始広島。得点差もさることながら、試合内容はそれを上回る惨敗でした。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

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