窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

【診断事例44】規範や常識を重んじつつ、自分の考えをもしっかりと持った方

2017年04月18日 | 筆跡心理関係


上の画像は、クリックすると拡大します。40代・男性・会社員をされている方です。

【この方の人物像】

  生真面目で、自分の考えをしっかりと持った方。規範や常識を重んじ、それに従いますが、かといって迎合して流されることはなく、自分の思うようにことを進めたいという点ではむしろ頑固とも言える程です。とにかく、こうと思ったことに真っ直ぐに取り組み、どっちつかずでハッキリしないことを嫌います。それでいて面倒くさがりな面もあります。

  人間関係は比較的情を重んじ、常識的に振る舞うタイプ。どちらかと言うと目上から好かれるタイプだと思われます。逆に目下から頼られた場合、内心面倒くさいと思っていても、放ってはおけない性分でしょう。

【診断の感想】

忙し中、筆跡診断ありがとうございます。
妻に診断結果を見せましたが、間違いないそうです。
特に頑固な部分とか・・・
>逆に目下から頼られた場合、内心面倒くさいと思っていても、放ってはおけない性分でしょう。
⇒放ってはおかないようにしますので、内心面倒くさいと思っている事は内緒です。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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ジャックリーン・ケネディの筆跡

2017年04月06日 | 筆跡心理関係

『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』予告編

  現在公開中、ナタリー・ポートマン主演の映画『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』の予告編を見ました。最後に出てくる映画タイトル(上の動画ですと0:55)にジャックリーン・ケネディのサインが出てくるのですが、以前このブログでご紹介した” Handwriting Analysis Putting It to Work for You”には、ジャックリーンの筆跡が度々登場します。

  言うまでもなく、ジャックリーン・ケネディ・オナシスは第35代アメリカ大統領、ジョン・F・ケネディ夫人。アメリカ史上最も有名なファーストレディと言えるかもしれません。昨年まで駐日大使を務めたキャロライン・ブーヴィエ・ケネディの母親でもありますね。

  ジャックリーンの筆跡はどのようなものであったのか?ご興味がおありの方は、”Jackie Kennedy handwriting””でGoogle検索すれば沢山ヒットしますので、そちらをご覧ください。

  同書の分析によれば、まず全体的な筆跡が非常に左に傾いていること。通常、この手の筆跡は「冷たい、打ち解けない、優柔不断な、率直でない、感情を覆い隠している、理解しがたい」といった傾向と結び付けられるのですが、要するに「自分の本当の感情を表に表さない傾向」だそうです。夫のケネディ大統領が暗殺された際の気丈な振る舞いは、ジャックリーンの外面的な強い感情抑制傾向の表れだったのかもしれません。

  次に、映画のタイトルにある彼女のサインに典型的に表れているのですが、”Jackie”の”J”の字が極めて大きな釣り針のような形をしていることです(同書ではこれを「棍棒のような筆運び」と表現しています)。通常、このような筆跡傾向は潜在的な残忍さを表すのですが、彼女の場合、むしろ緊張や怒りの表れと同書では解説しています。

  最後に、ケネディ大統領が暗殺された直後の筆跡における彼女のサインです。”Kennedy”の”ennedy”の部分だけ突如として下に落ち込んでいます。これはまさに「ケネディー家」という部分での絶望、特に外面の振る舞いを強くコントロールし、本当の感情を表に表さない彼女にとって、内面の深い悲しみが筆跡に表れたものだそうです。

  こうした筆跡から分かる彼女の内面が、映画の中でどのように描かれているのか?そうしたところにも注目したい作品です。

Handwriting Analysis: Putting It to Work for You (NTC Reference)
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繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

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【診断事例43】真面目で迅速だが、意外と大雑把

2017年04月05日 | 筆跡心理関係


上の画像は、クリックすると拡大します。50代・男性・個人事業をされている方です。

【この方の人物像】

  全体的に常識人、バランスのとれた方と言えるのですが、最も目立つ特徴は意外にも大雑把だということです。もちろん、基本的な思考態度は真面目で、一つのことに集中して打ち込むこともできるのですが、本心ではあまり細かいことは好みません。したがって、仕事はスピード感を以て処理していくスタイルを得意としているでしょう。また、状況に応じた是々非々の柔軟な対応を厭いません。粘着的な気質が薄いため、落としどころを見つけ、できるだけ早期に解決を目指すタイプと言えます。とはいえ、自分の主張を押し付けることなく、他者と歩調を合わせながら、より良い答えを目指します。

  人付き合いは苦手ではありませんが、社交的というよりはどちらかと言うと静かにしていたいタイプ。したがって、仕事は速いけれども落ち着いた雰囲気を持っている方。しかし、プライベートでは意外と面倒くさがりだったりするので、家族の方にはそうした側面の印象を持たれているかもしれません。

【診断の感想】

大雑把で早期解決を目指すのはとてもよく分かります。
また,プライベートで面倒くさがりという点は,私の家庭を見られているかのようです。
静かにしていたいというのもあたってます(たまには騒ぎますが)スピード感を持って処理したいとは思っているのですが,取りかかるまでに時間がかかってしまい(面倒くさがりなんで),かける時間は短くてもトータルで遅くなってしまっているという点が少し違うかも知れません。

しかし,あれだけの字数でよく分析できるものだと思います。驚きました。

家族に診断結果を見せたら,大雑把で面倒くさがりは当たっていて,仕事をスピーディにこなすのは違うと,私と同じ感想を言ってました。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

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【診断事例42】豊かな感受性と柔軟な思考、行動の持ち主

2017年04月04日 | 筆跡心理関係


上の画像は、クリックすると拡大します。40代・男性・印刷業の社長をされている方です。

【この方の人物像】

  豊かな感受性と柔軟な思考、行動の持ち主。包容力があり、持ち前の創造力を活かし周りの人を巻き込んで実行に移していける行動力も備えています。我が強く、時に前のめりに突っ走ってしまうこともありますが、基本的に状況を客観的に見られるタイプなので、自重することができるでしょう。一人で何かに打ち込むよりは仲間と一緒に作り上げていくことに長けています。ただ、飽きっぽいところもあり、細かいことはあまり得意ではありません。グランドデザインを描き、仲間を導きながら、詳細は他の人に任せることで良い相乗効果を生むでしょう。

【診断の感想】

贔屓目な鑑定ありがとうございます。良く言うとそういうことになるのでしょうが、正しくは「わがままで大雑把な気分屋」というところでしょう(笑)。まったくそのとーりだと自覚しています。
詳細は人に任せるようにしているのですが、指示が大雑把すぎて細かいところまでに至らないというのが悩みではあります。筆跡のどのあたりからこのような傾向が導き出せるのかとても興味があります。

【診断後記】

  よく、「診断がほめ過ぎである」というお声をいただきます。多少はネガティブな要素も入れてくれた方が、真実味が増すというのです。確かに、その通りかもしれません。
 
 その点について僕も考えてみたのですが、やはり性格自体に善し悪しはないものだと思っています。それは同じ性格を違った側面から捉えたものにすぎません。また、同じ性格が状況によって良く働くことも裏目に出ることもあります。

 筆跡診断で大事なことは、当たっているかどうかよりも、診断を受けた方にご自身の性格を捉えなおす契機としていただけることだと思います。そうであれば、同じ性格でもそれをできるだけポジティブに捉えた方が、その方にとって筆跡診断をした意味があるように、現時点では考えています。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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【診断事例41】切り替えの速さとこだわりの強さが同居しているタイプ

2017年04月03日 | 筆跡心理関係


上の画像は、クリックすると拡大します。50代・男性・個人事業をされている方です。

【この方の人物像】

  切り替えの速さとこだわりの強さが同居しているタイプです。仕事など日常のスタイルとしては、極めて真面目にスピード感を以て取り組みます。いい加減なことや曖昧なことを嫌い、行動は手早くても結果にはきちんとクオリティを求めます。様々なことに興味を持ち、それぞれにこだわりがあります。対人関係は一見合理的でドライに見られがちですが、感情的に入れ込み人を大切にするタイプ。人のために迅速に行動します。一方で自分の意見をしっかりと持っているため、それが持ち前のこだわりの強さと情の厚さ、物事をはっきりさせたがる性格などと相まって、相手にもそれを求める行動として現れることがあります。したがって、我か強い人という評価を受けることもありますが、本当は協調性を重んじる性格です。

【診断の感想】

99%そのとおりです!!!!!!
ありがとうございます。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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【診断事例40】バランス感覚に優れた方

2017年04月02日 | 筆跡心理関係


上の画像は、クリックすると拡大します。50代・男性・製造業の社長をされている方です。

【この方の人物像】

  極めて常識的な、バランス感覚に優れた方だと言えます。突飛な発想や逸脱した行動をとることはまずありません。仮にチャレンジング見えることであっても、それは自分で考え計画的に行動に移した結果です。そして平凡では満足できない、結果に対するこだわりがあります。しかし、一つのことに固執するということもなく、切り替えるべきと判断すれば直ちに別の行動に移れる人でもあります。視野が広く、周囲の状況を良く観察しています。リーダーシップのスタイルは、恐らく自分が引っ張るのではなく、可能な限り部下のサポートに回り、組織としての一体感・協調性を重視する、サーバント・リーダーシップ型でしょう。

【診断の感想】

過分な診断をいただき、有難うございます。
実際はもっといい加減です。
書道は小学校1~4年位までやっていましたが、当時の方が字は綺麗だったと、嘆くこの頃です。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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筆跡の世界を知るきっかけになった本

2016年10月12日 | 筆跡心理関係


  久しぶりの三連休で、僕が筆跡心理学の世界を知るきっかけとなった本、” Handwriting Analysis Putting It to Work for You ”を読み終えました。グラフォロジー(graphology)という聞きなれない言葉を耳にしたのは、2012年6月9日のことだったと記憶しています。その時紹介されていたのが、この本です。早速購入し、第Ⅱ部まで読み終えたのですが、その後ずっと放置していました。今年5月の連休から再び暇を見て少しずつ読み始め、ようやく終わったという次第です。

  グラフォロジー(筆跡学や筆跡心理学と訳されますが、ここではグラフォロジーで統一します)とは、手書き文字から書き手の心理特性を読み取る手法のことです。本書は英書なので当然英語圏(アルファベット圏)におけるグラフォロジーが紹介されているわけですが、日本語の場合であっても適用できるのではないかと思われるものもいくつかありました。本書の構成は概ね以下のようになっています。

第Ⅰ部:グラフォロジーを理解するための簡単なクイズ
第Ⅱ部:グラフォロジーの科学
第Ⅲ部:筆跡特徴の詳細
 ・傾き
 ・ベースライン
 ・余白
 ・字間・語間
 ・筆圧
 ・字の大きさ
 ・書く速さ
 ・ゾーン
 ・書体
 ・サイン
第Ⅳ部:性格特徴
第Ⅴ部:分析に挑戦
第Ⅵ部:ケーススタディ
第Ⅶ部:生活の中のグラフォロジーについて
第Ⅷ部:落書きの分析

  筆跡特徴についてですが、経験的に傾き、余白、字間・語間、(筆圧)、大きさ、速さ等は、横書きであれば日本語での場合でも適用できるのではないかと思います(厳密に言うと、僕自身はあまり「筆圧」を重視していないのですが)。

  最も興味深かったのは、「第Ⅵ部:ケーススタディ」です。この部では、著者アンドレア・マクニコルが実際に携わった事例を元に、探偵小説のようなストーリー仕立てで以下の「事件」をグラフォロジーで解決していきます。

・10歳の少女、リサの問題は何か?
・この模範囚は社会復帰の準備ができているか?
・この囚人を仮出所させるべきか?
・心気症患者なのは誰か?
・麻薬中毒なのは誰か?
・失読症なのは誰か?
・経理部に誰を雇うべきか?
・なぜこのプロジェクトは成功しないのか?
・家政婦として誰を雇うべきか?
・診療所に放火したのは誰か?
・秘書の上司を殺害したのは誰か?
・ダイヤモンドを盗んだのは誰か?
・取引の秘密を洩らしたのは誰か?
・自殺か殺人事件か?
・副社長の不正を社長にどう告げるか?
・叔母は脅されて遺言書にサインしたのか?
・彼女は本当に洗脳されていたのか?

  著者はグラフォロジーの盛んなヨーロッパ、ソルボンヌ大学とハイデルベルグ大学で学び、アメリカでグラフォロジーの普及活動を行う傍ら、FBI、司法省、国防省、スコットランド・ヤード、フォーチュン500社の企業などに対するコンサルティングも行っています。そうして得られた幅広い事例はそれだけでも読み応えがあります。

  中でも印象に残ったのは、ある生徒が本当は失読症であるにもかかわらず、それが見抜けなかった為に情緒障害の子供のクラスに入れられてしまったケースです。教師にグラフォロジーの知識があったならば、その生徒を失読症と見抜くことは容易であったろう、と著者は言います。

  本書の発売は1994年。しかしこれは「第Ⅷ部:落書きの分析」を追加した第2版なので、内容の大部分は1989年頃のものと思われます。つまり四半世紀以上前になるのですが、本書の中で著者はグラフォロジーを有効な学問として認めない、オカルトの一種と見なすアメリカの風潮を憂慮しています。27年の時が経過し、現状がどうであるのかは分かりませんが、例えば2008年に出版されたイアン・ローランド著『コールド・リーディング』(原題” The Full Facts Book of Cold Reading: A Comprehensive Guide to the Most Persuasive Psychological Manipulation Technique in the World”)で、ローランドがグラフォロジーを「コールド・リーディングの一種である」と断じているところを見ると、一般的な認識レベルはあまり変わっていないものと思われます。

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  果たしてグラフォロジーは科学なのか、という問題について、著者は次のように述べています。「1.原義は、知るという状態または事実;知識、しばしば直感や信念の反対語。2.研究対象の性質や原理を決定するために実施された観察や研究、実験によって体系化された知識。3.知識または研究の一分野、とりわけ仮説と検証によって事実、原理、方法論を確立したり体系化したりすることに関わるもの。」という、辞書による「科学」の定義に照らした時、グラフォロジーがこの定義に当てはまるのかという問題ですが、グラフォロジーは仮説と膨大なサンプルによる検証によって得られた方法論です。グラフォロジーの批判者は、グラフォロジーが主観による解釈を排除できず、またそれが測定不能であることを指摘しますが、そのようなグレーゾーンは「科学」と見なされている心理学においても完全には排除できていません。

  また、筆跡特徴とパーソナリティの相関関係を調べた研究は、僕の知る限りいずれも「個々の筆跡特徴とパーソナリティとの間に有意な相関関係は見られない」と結論付けています(槇田ら、1980;高野ら、2011)。しかし著者は「個々に筆跡特徴を学ぶことは確かであるが、グラフォロジーはそれらが包括的に適用されてのみ有効であるということを心に留めておかなければならない」と述べています。グラフォロジーとパーソナリティに関するこれまでの研究は、個々の筆跡特徴の相関関係に焦点を当てたものであったというところに限界があったと思います。それはまさに「群盲、象を撫ず」のたとえ通り、鼻や耳や足を個別に捉えて「象」を論じるようなものだからです。

  最後に。グラフォロジーに対する関心事の一つである、「筆跡を変えることによって性格を変えることはできるのか?」という問題(「グラフォセラピー」と呼ばれています)に対して、著者はYESと答えています。「私たちは幸せだから笑うのではない。 笑うから幸せなのだ」というフランスの哲学者アランの有名な言葉がありますが、それと同じように身体的活動が心理的変容に影響を及ぼすという考え方です。このグラフォセラピーについて、著者は以下のようなステップを勧めています。

・変わりたいと願う内容を白紙に書く。
・その際、文が紙の右端まで達しないよう、また行が右下がりにならないよう注意する。
・これを朝晩2回、3カ月続ける。

入門書という位置付けでありながら、かなり中身の濃い本でした。

Handwriting Analysis: Putting It to Work for You
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繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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【診断事例39】若々しいエネルギーが伝わってきます

2016年10月01日 | 筆跡心理関係


  上の画像は、クリックすると拡大します。20代・女性・会社員をされている方です。

【この方の人物像】

  一見して、のびのびとした行動力と豊かな感受性が伝わってくる筆跡です。非常に真面目で好奇心が強く、これと思った事には一途に粘り強く取り組みます。物事をいい加減に済ますことが嫌いなので、何事もきちんとやり遂げようとします。時々おっちょこちょいなところもあるのですが、こうした性格から周囲の信頼は厚くリーダーとして頼られることも多いかもしれません。

  実際、リーダー的に先頭に立つことは嫌いではないのですが、それ以上に自分が目立つより周囲の輪を重んじ、仲間と上手くやっていきたいという思いの方が強いようです。そうした周囲や仲間への思いやりから、本当の自分よりは普段控え目に振る舞っているでしょう。加えて真面目な性格から、何かトラブルや上手く行かないことがあると、その原因を自分に向けてしまう傾向にあるようです。

  「蝦」や「名」の字にあるような「口」の字の左上を開けてみるとか、漢字の「へん」と「つくり」を少し離して書いてみると、持ち前ののびのびした性格がより活きてくるでしょう。

【診断の感想】

  保育園から中学まで書道をならっておりました、そこの先生は右上にぐっとあげていく字がすきで、そのクセがつき、よくきつい字だね(笑)と言われることも多かったので少し褒めて頂き嬉しかったです。

  そして診断結果も、とてもあっており、びっくりしております。ご指摘頂いたように、へんと、つくりを少し離したり、ゆったりと字を書くことを意識してみます。ありがとうございます!

(注:右上がり文字は、常識や伝統を重んじる、目上から可愛がられるといった傾向があります)

  そうだったんですね、悪い事なのかと思ってましたが一つの個性として見る事が出来そうです。

  いい加減な字を書いてしまえば、いい加減になっていってしまう…など良い方、悪い方にも現れる…ということですね。とても面白く、そして新しい気づきになりました。

  最近、ざざっと走り書きしてしまう事が多いのですが、メールだけでなくお手紙など書く時間もとりたいと思っているので、この機会に文字を書くことを見直していきたいと感じました!

【診断後記】

  筆跡を見た時、書道か習字の心得がある方なのではないかと思ったのですが、子供の頃書道を習っておられたとのことでした。

  筆跡診断は書き手の心理が筆跡に反映されるという前提に基づくものですが、今回の事例のように筆跡が性格にも影響を及ぼしているのだとすれば、昔から言われている書道が人格形成に影響を与えるという書道の教育的側面が、筆跡心理学の観点から見て妥当だという事が言えそうです。この点については、いずれまたお話しする機会があればと思います。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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福岡県人会勉強会でお話させていただきました

2016年04月08日 | 筆跡心理関係


  4月7日、半蔵門で開催されました在京福岡県人会青年部の一木勉強会にて、「筆跡で分かるあなたの心理~採用にも使える筆跡心理学入門」と題して、お話させていただきました。

  過去にも何回か同じテーマでお話させていただいているのですが、時間の経過とともに新たな事例が加わり、少しずつ内容が変わったものになっています。しかしながら、大まかな内容については、1年前に行った「第57回YMS」を参考にしていただければと思います。



  今回は、以下にご参加いただいた皆様の感想をご紹介させていただきます。

  「最後までとても楽しい講義で、良い時間が過ごせました。職業柄、筆跡鑑定には縁があるものの、「診断」については、今まで全く意識したことはなかった為、違った角度から筆跡に触れることができました。ありがとうございました。」

  「こういった講義は初めてで、とても興味深く楽しく拝聴いたしました。筆圧との関係性について伺いたいと講義終了後に思いました。機会ありましたら教えてください。」

  「以前、窪田さんに診断していただき、あまりにも当たりすぎていてびっくりしました。占いとは違い、自分の字で総合的に判断していただけるので、信頼性がありました。7つのポイントを教えていただいたので、自分でもみてみたいと思います。」

  「筆跡に性格が分かるという事が驚きです。(ご主人のお名前)の性格はピッタリ当たってました。今度ぜひ、お願いしたいです。ありがとうございました。」

  「筆跡に細かい性格が表れるとは思っていなかったので驚きでした。私はあまり特徴のない字なので…と思っていますが、きちんと診断していただくと、いろいろ出るんだろうなと思いました。」

  「筆跡だけで性格がわかる、など色々と参考になった点が多かったです。筆跡診断は認知されていない中、7つのポイント(ナルシスト、まじめ、など)があることに気づきました。今後、インターネット等で確認しながら少しずつ学習してみます。本日は、多忙の中、有難うございました。」




  こちらこそ、お話の機会をいただきありがとうございました。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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【診断事例38】他者理解を補完する筆跡診断

2016年03月11日 | 筆跡心理関係


  上の画像は、クリックすると拡大します。30代・女性・会社員をされている方です。

【この方の人物像】

  細かいことは気にせず、物事を大雑把に捉えるアバウトな性格。物事に対しても柔軟な適応力があります。しかし内面は感受性が豊かで、色々なことに興味を示します。その一方で、熱しやすく冷め易いところもあります。

  人間関係においては協調志向で慎重なところがあります。人と接することは苦手ではないですし、新しい環境や人の和にも比較的早く飛び込んでいけるのですが、一旦中に入ってから、用心深く周囲の状況や人の性格を観察し、見極めようとします。しかし、一度順応してしまえば、周囲の注目を浴びることも嫌いではありません。慎重かつ順応的に振る舞おうとするので、周囲の人には地味な印象を与えているかもしれませんが、結構派手好きでおしゃれなところがあります。


【診断の感想】

興奮のあまり筆(?)が止まりませんでした

筆跡鑑定、ありがとうございます
当たりすぎてて、笑いがこみ上げてきました
一言一句間違いなく「私」です
鑑定書を書いたのが転職前だったので、現在とは違う結果が出るのではないかと思っていたのですが、無駄な心配でした

例えば…
大雑把なので、引越し後すでに3つの食器を割りました
どの食器もなんでそんなところに置いておいたんだと自分で突っ込んだほどのケアレスミスです

色んなことに興味があって手を出すのですが、大雑把でしかも飽きっぽいので、どれもモノになりません

人見知りですが、人と接するのは苦手ではないです
相反する性格だと我ながら不思議に思っていました
前職でチームメンバーにワンマンプレイのような言われ方をずっとされてきたので、自己分析に自信がなくなっていたのですが、筆跡鑑定では協調志向で慎重と出ていますね

こんなに当たるのなら、ぜひ自分でも見られるようになりたいです
そうしたら、人の性格の見極めがよりしやすくなりますよね
飽きっぽいから、極められないかな…

本当にありがとうございました(*^◯^*)

【診断後記】

  今回診断事例に取り上げた方は、以前から知っている方でした。しかし、筆跡に表れた筆跡傾向は、これまで私が彼女に抱いていた印象とはかなり異なるものでした。このようなことは、筆跡診断の現場でしばしば遭遇します。

  率直に言って、知っている方の診断は知らない方を診断するよりやり難いです。それは、診断者の認知がバイアスとなり、診断結果に影響を及ぼす可能性があるからです。バイアスをいかに排除するかは、診断者に常に付きまとう課題であるとも言えるでしょう。

  自分が他者に対して抱いている印象は、思っているほど正確なものではないかもしれません。同様に筆跡診断も万能ではありません。さらには自身の自己認知でさえ、正しいものであるとは必ずしも言えないでしょう。したがって、どれが正解かということよりはむしろ、様々な角度から診た結果が互いを補完することで、より良い他者理解、あるいは自己理解に繋げることができるのではないかと思います。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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