北海道美術ネット別館

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坂坦道「いのち」

2008年02月02日 00時58分20秒 | 街角と道端のアート
 中島公園の近くにあった画廊喫茶「アガペ」が昨年、北区役所の附近に移転しましたが、地下鉄南北線北24条駅からてくてくとあるいていくときに、かならず通るのが「若草公園」です。
 公園の中央に大きな木が立ち、その足下に小山があって、冬はそり滑りの子どもたちの歓声が響いています。
 その公園の東側の一角に鎮座している彫刻が、坂坦道作の母子像「いのち」です。

 日展会員として活躍し、羊ヶ丘展望台の「丘の上のクラーク像」で知られる坂さん(1998年歿)は、ずいぶんあちこちに野外彫刻をのこしています。
 この若草公園のそばに半世紀あまりアトリエを構えていたのだそうです。

 「いのち」は、1976年8月に通事故で幼児が亡くなったことをきっかけに、その翌年交通安全の祈念碑として北第二町内会が中心となり建てたものです。
 「当初の像はポリエステル樹脂製でしたが、長年の風雪によって傷んだため、1988年にブロンズで作り直した」ということだそうです。

 こないだ紹介した「悶」は、かなりエロティックな作品でしたが、この「いのち」は、心いやす彫刻となっているのではないでしょうか。

 筆者が知る限りではほかに、桑園小学校の玄関や、北12条駅のそばの有島武郎邸跡を示す碑なども、比較的近くにある作品です。
 あと、大通公園の啄木なども坂さんの作品として名高いです。




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