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【告知】SEVEN DADA 's BABY 再考―7人のアヴァンギャルド(2024年5月11日~6月30日、小樽)

2024年05月11日 00時44分57秒 | 展覧会等の予告
 すみません、5月11日スタートで、初日には「要予約」の関連事業がいくつもあるんですが…(申し込み、問い合わせは、市立小樽美術館 0134・34・0035 までお願いします)

 詩人・美術評論家の柴橋伴夫さん(札幌)が1982年、企画し、ギャラリーユリイカ(2008年に閉廊)で開いた「SEVEN DADA 's BABY」展と、1980年代の道内アートシーンを見直してみようという企画です。
 当時の出品者である阿部典英、荒井善則、岡倉佐由美、佐渡富士夫、楢原武正、千葉豪の6氏と、小樽美術館が所蔵する代表的な作家である一原有徳さんの計7人が出品し、現在に至る作品を展示します。

 関連記事は次の通り。要観覧料、要予約(講演は定員100人、ほかは定員50人)。
 館内で開かれる部屋が、催しによって異なります。

●5月11日午前10時 アーティストトーク第1弾 荒井、岡倉、楢原
●同午後2~3時 パフォーマンス「ダダへの招待状―岡倉佐由美とともに」

●5月25日(土)午後2時 特別講演「現代に息づくダダの冒険」 柴橋

●6月8日(土)午前10時 アーティストトーク第2弾 阿部、佐渡、千葉

●6月15日(土)午後1時 一原有徳作品解説会。2時からミュージアムコンサート(ギタリスト竹形貴之さん)

 アヴァンギャルドとか前衛とかは、芸術の世界ではもう死語で、書の世界のジャンルに「前衛書」があるのが残存している数少ない例でしょうか。ダダイズムが凋落してからもすでに100年以上が経過しています。
 
 というわけで、40年前のエネルギーを持ち続けている小樽・札幌の作家たちには敬意を表しつつも、まさか、今の若い世代に「元気出せ! もっとハチャメチャにやれ!」などとけしかけるような展覧会にはならないことを願っています(笑)。

 形式上の新奇さが格別に輝いていたのって、1970年代ぐらいまでじゃないかと個人的には思います。
 現代のアートの文脈で、この時代にどうやってスポットライトを当てるのでしょうか。楽しみです。


2024年5月11日(土)~6月30日(日)午前9時半~午後5時(入館4時半)、月曜休み
市立小樽美術館(小樽市色内1-9-5)
一般600円、高校生300円、障碍者・中学生以下無料



・JR小樽駅から約720メートル、徒歩9分

・都市間高速バス「高速おたる号」などを「市役所通」で降車、約680メートル、徒歩9分


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