![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/52/bb35db9fb1d036aed874790209efa57c.jpg)
すいません、これで網走ネタは最後です。
網走市立美術館の前庭には野外彫刻がならんでいます。
ひとつひとつ紹介します。
あまりまじめな文章は期待しないでください。
冒頭の画像は、坂坦道「悶」です。
坂さんは「道展三羽がらす」のひとりといわれた具象彫刻家で、札幌・羊ヶ丘のクラーク博士の像などが有名です。
それにしても、この像は、激しくエロいと思います。
見ていると、よからぬことを考えてしまいそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/be/59753b04be796c84bab6c4af3a3ac681.jpg)
戦後日本の野外彫刻をリードした本郷新は、札幌に彼の名を冠した美術館があり、大通公園の「泉」の作者でもあるので、みなさんご存じのことでしょう。
網走にあるのは「大漁」という作品です。
サケ1匹を彫刻作品にするというのは、あまりにストレートすぎです。
不意をつかれたような感じすらあります。
もし、これが、道展や全道展の会場にあったらどうでしょう。だれもが
「うっ」
とたじろぐのではないでしょうか。
この雄サケを見て思い出すのは、本郷新が大の釣り好きだったということです。伏木田光夫さんなども誘われてお供したそうです。
ただし、本郷新が行っていたのはもっぱら渓流であり、サケを釣ったという話はあまり聞きません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/8e/39f6dfb4ff640b0063b7101ee29571cb.jpg)
本郷新の後輩にして新制作の盟友、札幌ゆかりの彫刻家、佐藤忠良さんです。
明治生まれの現役最長老作家です。
体をくいっとひねったあたりに、動感が生まれているのだと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/65/4f6b64a6bef78aacf7f5d81795a6f139.jpg)
石田武至さんの作品です。
石田さんは1932年名古屋生まれの彫刻家です。
日展系であり、とくに北海道と関係があるという話は寡聞にして知りません。
こうやって見てくると、本郷新の「大漁」が、けっこう意味のある作品に感じられてきます。
つまり、4点のうち3点は裸婦で、12月の網走で見ていると、こっちまで寒さに耐えられなくなってくるのです。
彫刻イコール裸婦という図式の残っていた、やや古い時代の設置なのでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/27/780c69e822ff9ee468f286356318b1d7.jpg)
最後は、美術館の前から離れて、中央橋の上にある鳥の彫刻です。
両側の歩道上に1基ずつ設置されているのですが、反対車線に行くのは相当な遠回りを強いられるので、上流側の画像だけでカンベンしてください。
この彫刻の作者は、戦後の全道展を代表する彫刻家であった本田明二さんです。
本郷さんの釣り仲間でもあったと記憶しています。
ところで、室内にあったので写真は撮っていませんが、網走市立美術館のロビーには、谷口尉馬(百馬、1911-94年)という彫刻家の「裸婦坐像」がありました。
解説パネルによると、谷口は美幌町生まれ。斉藤素巌に師事し、32年に道展、構造社展に出品。40年、美幌に疎開し、新文展、日展に出品する一方、網走管内市町村の委託により、白色セメントによるモニュメントを制作する…とあります。
斉藤素巌? 構造社展?
05年の冬に、札幌芸術の森美術館で開かれていた渋い彫刻展のテーマが「構造社」でした。
この展覧会に谷口百馬の作品って出てたっけ?
筆者の家は、本や図録は膨大にあるが、探しているものに限って見つからない-という法則があり、やはりこの図録もどこにあるのか所在不明です。
網走市立美術館の前庭には野外彫刻がならんでいます。
ひとつひとつ紹介します。
あまりまじめな文章は期待しないでください。
冒頭の画像は、坂坦道「悶」です。
坂さんは「道展三羽がらす」のひとりといわれた具象彫刻家で、札幌・羊ヶ丘のクラーク博士の像などが有名です。
それにしても、この像は、激しくエロいと思います。
見ていると、よからぬことを考えてしまいそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/be/59753b04be796c84bab6c4af3a3ac681.jpg)
戦後日本の野外彫刻をリードした本郷新は、札幌に彼の名を冠した美術館があり、大通公園の「泉」の作者でもあるので、みなさんご存じのことでしょう。
網走にあるのは「大漁」という作品です。
サケ1匹を彫刻作品にするというのは、あまりにストレートすぎです。
不意をつかれたような感じすらあります。
もし、これが、道展や全道展の会場にあったらどうでしょう。だれもが
「うっ」
とたじろぐのではないでしょうか。
この雄サケを見て思い出すのは、本郷新が大の釣り好きだったということです。伏木田光夫さんなども誘われてお供したそうです。
ただし、本郷新が行っていたのはもっぱら渓流であり、サケを釣ったという話はあまり聞きません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/8e/39f6dfb4ff640b0063b7101ee29571cb.jpg)
本郷新の後輩にして新制作の盟友、札幌ゆかりの彫刻家、佐藤忠良さんです。
明治生まれの現役最長老作家です。
体をくいっとひねったあたりに、動感が生まれているのだと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/65/4f6b64a6bef78aacf7f5d81795a6f139.jpg)
石田武至さんの作品です。
石田さんは1932年名古屋生まれの彫刻家です。
日展系であり、とくに北海道と関係があるという話は寡聞にして知りません。
こうやって見てくると、本郷新の「大漁」が、けっこう意味のある作品に感じられてきます。
つまり、4点のうち3点は裸婦で、12月の網走で見ていると、こっちまで寒さに耐えられなくなってくるのです。
彫刻イコール裸婦という図式の残っていた、やや古い時代の設置なのでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/27/780c69e822ff9ee468f286356318b1d7.jpg)
最後は、美術館の前から離れて、中央橋の上にある鳥の彫刻です。
両側の歩道上に1基ずつ設置されているのですが、反対車線に行くのは相当な遠回りを強いられるので、上流側の画像だけでカンベンしてください。
この彫刻の作者は、戦後の全道展を代表する彫刻家であった本田明二さんです。
本郷さんの釣り仲間でもあったと記憶しています。
ところで、室内にあったので写真は撮っていませんが、網走市立美術館のロビーには、谷口尉馬(百馬、1911-94年)という彫刻家の「裸婦坐像」がありました。
解説パネルによると、谷口は美幌町生まれ。斉藤素巌に師事し、32年に道展、構造社展に出品。40年、美幌に疎開し、新文展、日展に出品する一方、網走管内市町村の委託により、白色セメントによるモニュメントを制作する…とあります。
斉藤素巌? 構造社展?
05年の冬に、札幌芸術の森美術館で開かれていた渋い彫刻展のテーマが「構造社」でした。
この展覧会に谷口百馬の作品って出てたっけ?
筆者の家は、本や図録は膨大にあるが、探しているものに限って見つからない-という法則があり、やはりこの図録もどこにあるのか所在不明です。
冒頭「悶」は見た瞬間に、私もねむいヤナイさんと同じ感想を持ってしまいました・・・
でも素敵です。
札幌の彫刻も一つ一つ探して歩いてみたくなりました。
「悶」は、中学生ぐらいに見えるのが、イヤらしい理由だと思われます。
胸や腰が未発達です。
その点、佐藤忠良さんのは、成熟した女性が堂々と立っているので、そんなにわいせつな感じはありません。
って、新年早々なんの話をしてるんでしょう。