北海道美術ネット別館

美術、書道、写真の展覧会情報や紹介。2013年7月末、北見から札幌に帰還。コメント、トラバはお気軽に。略称「ほびねべ」

2010年1月のおもな展覧会

2010年01月31日 23時52分26秒 | 主な記事へのリンク
 2010年1月のおもな展覧会の記事へのリンクです。
 書き終わっていないエントリには、まだリンクがはられていません。

 ■■は、エントリ更新時に開催中の展覧会を、■はすでに終わった展覧会です。

現代美術
斉藤幹男 Stripes too Stripes
■大井敏恭 坂巻正美
楢原武正展
森本めぐみ展 くものお
おとどけアート2009報告展 ゆめのとんでんみなみ村

絵画・版画
■シャガールとパスキン
■多摩美術大学版画OB展
「春への序奏」展-いのちの形、そして色-
第29回 道彩会会員会友展
真鍋敏忠水彩画展
大洋会道支部展
第4回にかわえ展■野口裕司展
鵜沼人士小品展
第16回みなもの会新春展

彫刻
札幌雪像彫刻

工芸・クラフト
■ガラスの塊~キャスト(鋳造)による造形
岩間隆作品展
大谷泰久・岬子 染のお雛様展
おがさわら・み蔵木彫展「ゴン.ありがとう!」
第31回北海道陶芸作家協会展 北の大地に炎とともに


第35回高書研展(北海道高等学校書道教育研究会・展覧会)

写真
谷口能隆写真展 「Paris & Prague」

デザイン
東京ADC賞受賞記念「オバケ!ホント?展」

複数ジャンル
真冬の花畑
■■ARCHAIC FANTASY 土×炎=? つちとほのおで何だろな [古代を夢みるやきものアート]
■札幌大谷大学短期大学部美術科 第45回 卒業制作展・第43回 修了制作展 同時開催:専攻科1年展・美術科1年展
第7回北海道高等学校文化連盟石狩支部顧問展
チカップ美恵子作品展 カムイの言霊
New Point vol.7
エスキスギャラリー アーカイブス-96回の軌跡-
第40回記念北海道教職員美術展
第19回書と絵の五人展
不思議の国のアリス展 ~ルイス・キャロルのお伽の世界~
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Twitter(ツイッター)でのアート情報、毎日夜8時50分から。2月スタート!

2010年01月31日 23時46分13秒 | アートに関するインターネット・ブログなど
 1月25日のエントリで予告したとおり、Twitter(ツイッター)で、道内関係のアート情報の配信を始めます。
 何時何分がいい!? という希望を募ったけど、ぜーんぜん来ないので、こちらの独断で決めさせていただきます。

 
午後8時50分~55分


です。

 展覧会日程が始まる前日、最終日の前日に、筆者の元に寄せられた案内状やメールの内容をツイートしたいんですけど。
 どうでしょうかね。

 一般的な事前告知は、これまでどおり、北海道美術ネットの本館で、毎週木曜の夜に行いたいと思います。

 また、筆者のところに案内が来てるものも来てないものも全部ひっくるめた展覧会のスケジュールについては、北海道美術ブログをごらんくださいませ~。
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龍馬の肖像画修復へ*浦臼小所蔵

2010年01月31日 23時25分35秒 | 新聞などのニュースから
 北海道新聞2010年1月28日、第二社会面から。
 これも大河ドラマ効果でしょうか。

【浦臼】坂本龍馬のおいが入植するなど、龍馬と縁がある空知管内浦臼町は、町立浦臼小が所蔵する龍馬の肖像画の修復に乗り出す。道内美術の基礎を築いた洋画家、林竹治郎(1871~1941)が描いた貴重な作品で、龍馬ブームに乗って、まちおこしにつなげる考えだ。

 浦臼には1898年(明治31年)に龍馬のおいの直寛なおひろが一家を挙げて入植。翌99年には直寛の義姉のとめも移住し、龍馬に関連する史料が残されている。肖像画は、浦臼小の前身である聖園尋常小で龍馬の遺品展が開かれるのに合わせ、1904年ごろ、留の依頼で林が制作したとされる。縦約50センチ、横約40センチの油絵で、右手を懐に入れた龍馬の姿が描かれている。

 表面に細かい傷が目立つため、浦臼町は近く、道立近代美術館に肖像画を運び修復方法などについて相談する。修復後、肖像画を含め、町郷土史料館(現在、冬季閉館中)などに展示している龍馬関連の史料を充実させ、ファンを呼び込みたい考え。(以下略)


 記事には絵の写真も出てましたが、いかにも、有名な例の写真を模写した感じです。
 林竹治郎といえば、道内から文展入選第1号となり、いまは道立近代美術館の所蔵となる「朝の祈り」の作者として知られています。北海道の美術史の最初の方にかならず登場する絵です。
 また、旧制札幌一中(現札幌南高)の美術教師として三岸好太郎らを教えました。

 さて、修復費用はどれくらいかかるでしょうか。

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2010年1月31日は6カ所

2010年01月31日 23時09分08秒 | つれづれ日録
 午後から仕事のため、午前中を利用してギャラリーをまわる。

 いったん会社に荷物を置いた後、東西線で琴似へ行き、北都館(真鍋敏忠水彩画展)でモーニングセット。

 東西線で西28丁目まで戻り、ジェイアール北海道バスに乗り継いで、札幌彫刻美術館で札幌雪像彫刻を見る。

 宮の森1の11まで歩いてバスに乗り東西線円山公園駅から西11丁目へ。
 札幌市資料館で、北星学園大写真部の2年生展を見て、部員たちのカラオケの持ち歌が古くさいことに驚き(笑)、HARUKAの会版画展で、彼方アツコさんと雑談(つーか、先生が会場当番かあ)。
 西12丁目の「市民の雪像」広場は、作業が追い込みに入っていた。
 冒頭画像は西11丁目の国際雪像コンクール会場。この直方体を削って、雪像にするわけですね~。

 またまた東西線で大通へ。
 さいとうギャラリーで多摩美術大学OB版画展、三越で森崎修太油絵展。
 おとなりのアップルショップに初めて入り、なくしたiPod nanoのケーブルを購入する。2200円。なんでMade in Chinaのこんなひもに…と一瞬思うけど、しかたない(笑)。

 最後に札幌市民ギャラリーで札幌大谷短大卒業展を見て、出社。
 つごう6度も東西線に乗った。

 森崎さんの個展以外は、すべて1月31日で終了。
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北都館で真鍋敏忠水彩画展を見る

2010年01月31日 10時25分52秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
琴似にあるギャラリー喫茶北都館に来ています。

富良野に、ドラマ「北の国から」のロケーションの舞台をスケッチした作品が中心です。
画像は、そのシリーズではなく、道東の風景。手前は「きりたっぷ岬晩秋」。はるかな広がりのある岬の景色に、オオウバユリらしき草を入れてスケッチしています。
ほかに、花咲岬、サンゴ草咲く頃、塘路駅など。


個展はきょう夕方5時まで。
札幌市西区琴似1の3。地下鉄琴似駅から4分、駐車場あり
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少なくとも自分に関してはツイッター使用開始以降、blogのアクセスは増えている

2010年01月31日 01時40分27秒 | アートに関するインターネット・ブログなど
 1月29日夜の柿崎熙さんの北海道文化奨励賞受賞祝賀会については後日もうすこし書き足すつもりだが、会場でいろんな方とだべっていて何度も話題になったのがTwitter(ツイッター)であった。
 つぶやきがいちいちこのブログに転載されるので、気になっていらっしゃる向きが多いようだ。しかし、パソコンの画面を見せずに、これくらい説明のむずかしいサービスはない-ということは、以前も書いた。

 ツイッターを始めてmixiを見なくなった-というつぶやきをよく目にする。
 筆者はもともとmixiをたいして活用していないので、これまでとアクセスの頻度は変わっていないばかりか、最近になって立て続けにマイミク申請がきたりしている。
 また、ツイッターばかりで、さいきんブログがおろそかになっている-というつぶやきもちょくちょく読む。
 これについても筆者は、そのような批判を浴びないように、今までのペースは落とさずに更新しようと努めている。
 ただ、つぶやきのまとめも含めると、さらにエントリ数が多くなるので、みなさん、つぶやきの方はムリに読まなくてもいいですよ~と言っておきます。

 で、ツイッターでいちいちブログの更新をお知らせしていることが効果を挙げているのかどうか知らないが、このブログのアクセスが最近順調に増えているのだ。
 昨年以降、おおむね600~800前後で推移してきた1日あたりのアクセスポイント数は、ことしの正月休みがあけてからは800を割ることがほとんどなくなり、900を超える日も多くなった。そして、1月29日にはついに1053iPと、1000の大台に乗っている。
 gooブログ全体のアクセスも増えているようなので、順位はそれほど上位になっていないが(29日は351位)、いまのところTwitterはブログに好影響を与えてるんじゃないかと思う。

 ただ、こういううぬぼれたエントリを書くと、だいたいアクセスが減るというのがいつものパターンなので(笑)、今後もがんばってギャラリー回りに精を出したい。
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1月30日(土)のつぶやきその2

2010年01月31日 00時05分27秒 | 未分類・Twitterのまとめ・その他
23:42 from web
.@edtion1 日本のアートメディアをめざす?ヤナイです。ご親切にありがとうございます。そのためだけにはさすがに上京しないです。ほかに見たい展覧会があれば、ついでに、話のタネに見たいな~という程度です。
23:44 from web (Re: @edtion1
@edtion1 というわけなので、わたしはよく雰囲気がわからんのですが、「トップギャラリー」って君ら自称するのかほほぉ~とは思いますねw
by akira_yanai on Twitter
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1月30日(土)のつぶやき

2010年01月31日 00時05分26秒 | 未分類・Twitterのまとめ・その他
00:16 from HootSuite
ブログ「北海道美術ネット別館」更新しました。元北海タイムス美術記者の五十嵐恒さんがブログ「北海道を彩るアーティスト」を開設しました。文体はタイムス時代と変わらず、写真よりもテキスト中心の紹介です。でも、“同志”の登場はうれしいなー http://ow.ly/11Njz
00:17 from HootSuite
ギャラリーを回ってエントリを書くブログというだけで、なんだかうれしい。http://saruuni.blog96.fc2.com/ #art #sapporo
09:13 from HootSuite (Re: @hommam
@hommam 美水さん、いいですよねー。紙を使っていながら素材の特性によりかからず、作品に広がりがあると思います。 http://ow.ly/11Yuu http://ow.ly/11YuN
09:34 from web (Re: @kivatorial23
@kivatorial23 相性悪いみたいですね~。札幌アートのアカウントから短縮URLを押してもリンクが貼られていません。
10:15 from web (Re: @pirotan55
@pirotan55 リーバイスってたしか天安門事件(1989年)に抗議して中国大陸の工場を引き揚げたんですよね。いまはどこで作ってるんだろう。中国より品質が悪いんじゃ、ダメじゃんって言いたいですよね。
10:49 from web (Re: @t_yoshio
@t_yoshio おつかれさまでした! オンエアの予定などあるのでしょうか。
10:56 from HootSuite
ブログ「北海道美術ネット別館」更新しました。本日まで札幌時計台ギャラリーで開催中の道彩会会員会友展について。 http://ow.ly/11ZF6 #art #sapporo
10:57 from HootSuite (Re: @t_yoshio
@t_yoshio 光速の返答、どうもです。スリッパ卓球って(笑)…たのしそう。
11:26 from Brizzly
くたびれてます。トシだー
12:22 from HootSuite
ブログ「北海道美術ネット別館」更新しました。本日まで札幌時計台ギャラリーで開催中の「北海道高等学校文化連盟石狩支部顧問展」 http://ow.ly/120y9 #art #sapporo
13:53 from web
つーか、電化もされてないのに「電車」とか言うなと言いたいw @rpg_hori とりあえず北海道の人間は、「汽車なう」って言っている気がします(笑。 RT @tumire2100 只今、全国の鉄道路線から電車なうとつぶやきをしている人フォロー中です。
14:06 from HootSuite (Re: @rpg_hori
.@rpg_hori いや、2、30年ぐらい前までは「汽車」という語がフツーだったと思いますよ。電車っていうのは路面電車と大都市の近郊線を差す言葉で。松田聖子も歌ってたじゃないですか、♪春色の汽車に乗って~
15:00 from HootSuite
ブログ「北海道美術ネット別館」更新しました。あすまでJR札幌駅構内で見られる斉藤幹男さんのアニメについて紹介しました。駅、といえば、映画を発明したリュミエール兄弟ですが… http://ow.ly/121TP #art #sapporo
15:44 from web (Re: @kuroday
@kuroday 確認なんですけど、人件費込みってことは「驚異的に安い」という驚きですよね。
16:33 from web (Re: @kuroday
@kuroday 世の中のスピードについて行けませんw
18:02 from Keitai Web
東札幌のイーアスで回転寿司なう。
21:11 from web
見てますよ~!でも札幌では雲に隠れそう。 @Eguchinn みんな月見てる?すっごいキレイだよ。
21:57 from HootSuite
ブログ「北海道美術ネット別館」更新しました。あすまでギャラリーエッセ(札幌駅北口の近く)で開催中の「春への序奏」展-いのちの形、そして色-についての紹介。道展会員、会友の女性6人が大作を出品しています。 http://ow.ly/124mR #art #sapporo
22:21 from HootSuite
ほんとに幸福ですよね~。 QT @kagayam: RT @aki_u_ench: なんの目的もなく本屋にいることの幸福はなんだ。
22:28 from HootSuite
同意。ただ、「何でもいいから作品が流通してくれ!」とヤケクソな気分にもなります。北海道には現代アートの市場はほぼ皆無。 QT @edtion1: 140文字という制限があるにしても、作品の価格だけでしか価値を語れない人は可愛そうだね。もちろん高価で素晴らしい作品は多いですが。
22:33 from Brizzly
1月21日の読売文化面で既報です QT @edtion1: (^^)RT @mikikanai: G-tokyoについては、メディアがどんなふうにとりあげるのか、興味津々。
22:47 from HootSuite (Re: @edtion1
.@edtion1 そんな、140字で…。見出しは アートフェアに新潮流 「規模より質」G-Tokyo 
22:49 from HootSuite (Re: @edtion1
(続き)@edtion1
締めくくりは「不況で美術市場はやや低調だが、東京では現代美術の若手画廊が増えている。「G-tokyo」はその中にあって「トップギャラリー」の差別化を図る動きとも見え、アートフェアの今後に影響を与えそうだ」。評論じゃなくて記事です。中くらいの長さの。
22:54 from HootSuite
http://ow.ly/124SL ヨミウリ・オンライン。「逆境にも耐える「柳」画廊」。銀座の画廊街にある老舗画廊の、ゆるめな紹介記事
23:00 from HootSuite
話は戻りますが、なんにせよ北海道にはアートフェアというものは存在しないので、一度雰囲気を確かめに行こうとは思っています(田舎者まるだし)。
by akira_yanai on Twitter
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今宵の月のように

2010年01月30日 22時39分03秒 | つれづれ日録
 やはり手持ちはきつい。。。

 「今日はBlue Moonだそう。3~5年に一度、1ヶ月に2回満月の時があるらしく、その月に願い事すると叶うという言い伝えがあるとか。」
という話が流れてます。
 真偽のほどはわかりませんが。


 (札幌市白石区東札幌で)
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■「春への序奏」展-いのちの形、そして色- (1月31日まで)

2010年01月30日 21時55分08秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 
 美術評論家の柴橋伴夫さんはこの1、2年じつに精力的に活動していて、最近は、札幌駅北口にオープンしたギャラリーエッセの展覧会企画も取り組んでいる。
 今回はいずれも道展の油彩部で会友か、会員になって間もない女性6人に声を掛けて、初めて実現した組み合わせだ。

 この顔ぶれを見ていると、札幌時計台ギャラリーで以前、(たしか)3年に1度開かれていた「古瀬キヨ記念財団女流選抜展」を思い出す。
 この展覧会では、団体公募展の会友クラスがおもに出品していた。
 自他共にみとめる大家やベテランの作品はもちろん見ごたえがあるけれど、会友から会員になるあたりの作家たちの絵もいい。伸び盛りの人々ならではの、勢いのようなものがある。

 今回の出品者は、新出リヱ子、阿部正子、秋山久美子、古畑由理子、塚崎聖子、斉藤順子の6氏。
 このうち新出さんは春陽会にも、秋山さんと安部さんは二紀展にも、それぞれ出品している。
 斉藤さんは旭川、あとは札幌(のはず)。

 以下、作品を1点ずつ掲載しますが、もし不都合ならおっしゃってください。
 どうも写真の出来具合がふぞろいで、ごめんなさい。

 会場の展示順で。
 阿部正子「予感 II」。162.1×162.1cm



 温室にペンギンが飛ぶようすをリアルに描いた幻想的な1点。
 一番目につく女性が、画面中央に、正面を向いて坐っているせいか、阿部さんの絵にしてはスタティックな印象を受ける。

 阿部さんはほかに「予感 I」も出品。この会場で唯一の小品。


 塚崎聖子「空を飛ぶ練習(広場)」。
 会場にあった大きさの表示は誤りで、じつはF200号相当(古畑さんの作品とならんで、この会場でもっとも大きい)。



 塚崎さんの作品はこれまでほとんど、舞台の書き割りのように、少女や鳥、風景などを正面からとらえ、動線は主に左右に展開していた。ただ、あくまで「左右」は基本で、上下や奥にも視線を導く仕掛けがいっぱいあったのだが。
 しかし、今回は2点とも、やや視点を高いところに置いたため、視線が斜めになっている。
「公募展でないところで、実験してみた。ほんとは、スタイルは変えない方がいいと思ったのですが」
と塚崎さん。
 「空を飛ぶ練習(広場)」は、古い欧洲の広場が背景。手前に少女がふたり描かれ、背景と二人の大きさはまったく関係がないものとなっている。
 もう1点の「室内(水を詩へば)」(162.1×162.1cm)も、室内に池が侵入してきたようなふしぎな図柄を斜め上方からの視線で描いている。


 新出リヱ子「継-望春」(193.9×130.3cm)



 新出さんはヒマワリの具象から出発して、植物や生命のエネルギーそのものをとらえるような画面に変わってきている。
 今回の作でも、飛び散っているのは種子のようでもあるけれど、それよりもなにか「気」の発露を視覚化したかのような、勢いが感じられる。
 ほかに「継-積」(194.0×162.0cm)も出品。


 古畑由理子「ひだまり」(162.1×224.2cm)



 カラフルだな~。
 片付いた机の前にすわる温厚そうな眼鏡の男性。左側には、青く着彩された水鳥が見えるなど、複数の風景が組み合わされているが、かように鮮やかな色彩が配されると、意外と「むりやりつなぎ合わせた」感が減って、自然な構図になる。


 斉藤順子「箱舟 “心配のない世界”II」(162.1×162.1cm)



 斉藤さんの絵に展開される大小の感覚は、ますますすごいことになっている。
 人より小さな家、その部屋にいる人々、部屋の中にある風景…。入れ子構造になっている風景は複雑さを増す。ワニや、土をのむこいのぼりなど、モティーフもさまざま。
 それらが一見素朴派ふうのタッチで描かれ、見る者を迷宮にいざなっているようだ。


 最後は、秋山久美子「気流-未来へ-」(162.1×162.1cm)



 秋山さんも数年前まではカラリストの面が目立つ描き手だったが、ここ数年は複雑な構図で現実にはありえない光景を描く姿勢に磨きがかかっている。今回も、いったいどうしたらこんな光景を考えつくのだろう? と驚かされる。
 ジャングルジムを思わせる骨組みだけの2階建ての建物が宙を飛び、建物の中ではピエロが輪をかいておどったり旗を振ったりしている。さらに、建物の下には、空飛ぶじゅうたんのようなカラフルで大きな布が舞い、ジャングルジムを支えているようにも見える。
 もう1点の「気流-Carol(喜びの歌)」(193.9×130.3cm)は、どこか石山緑地を思わせる光景が舞台になっている。

 いずれにしても、ひとり大作(100号以上)を1、2点、新作でそろえているので、見ごたえは十分な展覧会だった。


2010年1月19日(火)-31日(日)10:00-7:00(最終日-5:00)
ギャラリーエッセ(北区北9西3 地図A



第15回北海道二紀展(2009年)
GRUPO DE b-FA 北海道芸術デザイン専門学校絵画芸術研究室展 (2009年)
芋虫・青虫二人展(2003年、画像なし=阿部さんが出品)

塚崎聖子個展(2007年)
塚崎聖子個展(2004年)

新出リヱ子個展(2007年)
春陽会道作家展(絵画部) (2006年、画像なし)
新出リヱ子個展(2003年)

ローギュラート-4つの個性(2008年)
ローギュラート展(2006年、画像なし)
ローギュラート展(2003年)=斉藤さんが参加

秋山久美子油絵個展「冬・ばら」(2003年、画像なし)
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■斉藤幹男 Stripes too Stripes (1月31日まで)

2010年01月30日 14時58分54秒 | 展覧会の紹介-現代美術
 斉藤幹男さんは、早稲田大を卒業後、ドイツや英国でアートを学び、このほど札幌に帰ってきた若手作家。
 JR札幌駅構内にある「ART BOX」で自作のアニメーションを公開している。
 三つの画面からなる。ふつうは横向きにおいてつかう大型モニターを90度傾けて縦長にし、それぞれ別の映像を流している。

 左は美術を主なテーマに(9分44秒) 中央は動画の誕生をテーマに(11分9秒) 右は映像の原初的な形をテーマに(6分37秒)

…ということらしい。

 なにせ発表の舞台が駅である。
 リュミエール兄弟が世界で最初に制作した映画「列車の到着」を思い出さずにはおれない。
 映画の発明には「動くことへの驚嘆の念」があったわけだ。
 暴論を言ってしまえば、映画と汽車の発明前には、生き物以外では動くものがあまりなかった。
 動きこそが、近代という時代を押し進めた要因のひとつではなかったか。




 いま都市には、テレビの映像をはじめとして「動くもの」があふれかえっている。
 斉藤さんが1枚1枚手描きしている絵は、むしろ、近代の始原にふさわしい懐かしさを感じさせるのだ。色があまり着いておらず、モノクロが主体だというためでもあるだろうし、ビル街を泳ぐ魚などがどこか童画ふうのためかもしれない。

 しかし、だからこそかえって、その素朴で懐かしい画面が、「動く」ということ自体への素朴な驚きを惹起させる力を持っているのかもしれないと思うのだ。
 画面は具象と抽象、左右の動きと縦の動きなどを超えて、自由に展開する。音はない。
 ひそかなたたずまいが好ましい、独特のアニメーションであった。


2009年11月15日(日)-2010年1月31日(土)午前8:00-午後10:00
JRタワーART-BOX(札幌駅東コンコース)

□参考:ICCのインタビュー http://www.icc-jp.com/features/2010/01/000777.php

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■第7回北海道高等学校文化連盟石狩支部顧問展 (1月30日まで)

2010年01月30日 12時21分25秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
 北海道高等学校文化連盟、というよりも「高文連」の方が、通りがいいと思う。道内で高校生活をおくった人なら知っている、文化系部活動の集まりである。
 プロの美術家が生活しづらいのは国内どこでも同じだと思うけれど、とりわけ道内では大変だ。道内美術の最前線はかなりの部分、学校の教壇に立ちながら制作に取り組んでいる人々によって担われているのだ。
 筆者はそのことがかならずしも悪いとは思っていない。自分の意に染まぬ仕事もしなくてはならないプロに比べたら、自らの志向をいくらかでも貫けるアマチュアのほうがいいに決まっている。

 まあ、そんなことはさておき…。
 学校の授業などがあって忙しい方々が多いせいだろう、毎年会場には誰もいないので写真を撮れないのだが、今年はこっそり谷口さんの作品を撮ってきた。
 「絵画の場合」「プラスワン・グルーヴ」「PLUS 1 空間の触知へ 連鎖の試み」「水脈の肖像」…といった展覧会で精力的に展開してきた、細い支持体の連なりによる作品とはまた違う展開である。
 細長い廃材をガンタック(ホチキスの親玉みたいな器械)でつなげて三角形にし、数十個重ねて床から壁に散らしている。
 これでも谷口さんは「絵だ」って言うんだろうなー。たしかに、彫刻特有のボリュームやマッスといった性質はない。

 おなじ部屋には、富原加奈子さんの立体「雪の景」も。
 ドーナツがひしゃげたような形(たぶん石こう)の立体に、オーガンジーのような布をかぶせてある。
 佐藤一明さんのストーブ型の彫刻もある。木でストーブを作るというところがおもしろい。
 阿地信美智さんは、濃緑の箱に魚の骨のような立体がおさまった、ふしぎな作品。

 全体的に見ると日本画の作り手たちが健闘している。
 
 前田健治さん「奴隷」。
 下から見上げるような角度で、ミケランジェロの有名な彫刻を描いている。モノクロームの世界。
 変形支持体を用いてウサギを描いた平向功一さん、銀箔に青い輪郭を強調して裸婦を画いた北口さつきさん、人影も樹木もないさびしい風景を油絵的な重厚なマチエールで描写した西谷正士さん、黄色と黄緑をメーンにいすや花のある一隅を描出した齋藤美佳さん、みなさん日本画である。

 ほかには、小林光人さんの抽象画がウマイ。線や矩形の配置が絶妙だ。
 齋藤周さんは8枚のカンバスからなる平面インスタレーション。人間の後ろ姿をかいたインクの線がほとんどなくなり、明るい色の配置が目立つようになっている。

 団体公募展では100号程度の作品を出してる人が、20号前後の作品を出品しているというのも、この展覧会のひそかなポイントだと思う。このくらいの大きさの作品って、意外と見る機会が少ないのだ。


 出品作は次の通り。
阿地信美智(有朋=通信) 既視感的風景 V(nobody) (10.0×20.0×25.0cm)
奥山哲三(札幌大谷)  空中農場 II (F20)
菊地 大(札幌北陵)  透明釉茶碗 (9.0×11.0×8.0cm)
北口さつき(札幌開成) NUDE (F50)
小林光人(札幌市立山の手養護)  音の雫#2(F6) 音の雫#3(F6)=目録にはないが「音の雫 #1」も出品されていた。F10?
齋藤 周(札幌旭丘)  うたかた(180.0×300.0cm)
齋藤美佳(札幌山の手)  いざよい(F30)
澤田範明(札幌清田)  女性像(F20)
武石英孝(札幌東)  林檎(F10)
谷口明志(札幌拓北) 無題
高橋 聡(札幌啓成) 街角(F15)
富永一久(札幌国際情報) イグアスの滝(F10)
中川 綾(札幌大谷)  HOME#1 HOME#2 HOME#3(いずれも30.0×30.0cm)
波田浩司(北星女子)  羽の舞う日(60.0×24.0cm)
場崎 恵(北嶺) 北生振冬の風影 北生振冬の牧舎 道民の森(冬) (いずれも45.0×33.0cm)
伴  翼(とわの森三愛)  tube #1(20.0×30.0×60.0cm)
坂東宏哉(石狩南)  earth-2010 (変形100)
平向功一(札幌稲雲)  Wonderland~森の囁き (変形12)
西谷正士(札幌西陵)  倶利伽羅峠 (F30)
前田健治(札幌西)  奴隷(F50)


2009年1月25日(月)-30日(土)10:00-18:00(最終日-17:00)
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A

第6回(2009年)
第5回
第3回
第1回
=以上画像なし
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ほくせんギャラリーivoryがTwitter開始

2010年01月30日 12時04分53秒 | アートに関するインターネット・ブログなど
 中央区南2西2、NC HOKUSEN ブロックビルの4階にあり、若いアーティストやデザイナーの利用が多い「ほくせんギャラリーivory」がTwitterを始めました。
 アカウントは、

hokusenivory

です。

 たぶん道内の美術館・ギャラリーでは初めてのツイッター利用だと思います(もしほかにご存じでしたら教えてください!)。
 いまのところ、フォローが21、フォロワーが20です。

 どんどん情報提供をお願いしたいところです。

http://gallery-ivory.jugem.jp/

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■第29回 道彩会会員会友展 (1月30日まで)

2010年01月30日 10時53分26秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 昨年の「会員会友展」の評は、次のように書き出されている(一部表記手直し)。

 道彩会は、北海道水彩画会の略称。毎年9月ごろ、札幌市民ギャラリーで公募展「道彩展」を開いているほか、1-2月には、札幌時計台ギャラリーで「会員会友展」を開催している。
 道彩展も、道内の他の団体公募展と同じく「会員」「会友」「一般」の3段階なのである。
 この団体は、道内の水彩画家みなが加盟しているわけではない。道展や日本水彩画会、水彩連盟に出品して、道彩展にも所属している人もいるし、所属していない人もいる。

 全体的な傾向として、筆者はいつも
 「フォーブ調の人物画や静物画が多い」
という枕詞まくらことばをつけてきたが、その形容にあてはまらない作家もいるのは言うまでもない。


 水彩画というと、英国調のおだやかで上品な風景画や静物画を思い浮かべる人が多いだろうけど、道彩会はもっと勢い重視で大まかな筆遣いの絵が大半である。

 この会を事実上率いている八木保次さんは全道展会員の大ベテラン。
 今年はめずらしく「雪の朝」という、具体的な題がついている。
 画面はいつも通りで、黒や白、水色などの飛沫や線が全面に躍動している。
 とても80代とは思えぬ若々しい画面である。

 その左側には辺見富美子さん「雨やどり」。
 モスグリーンに覆われた画面に、邸宅の庭にあるような子供用箱形ブランコが描かれているのがかすかにわかる。傍らには鳥がいる。空気感を題字にした作品。
 青木美樹さん「風景」は、黒い線のおどる抽象画。どこか前衛書を思わせ、また、ハンス・アルトゥングやジョアン・ミロにも共通する力強さがある。
 栗山巽さん「宙-流星群」は、題とはうらはらに花火大会のようである。よーく見ると支持体はキャンバスのよう。それに紙などを貼り、白や黄色、オレンジを散らしている。小品ながら宇宙の広がりを思わせる夢幻の世界を展開しているのはさすがベテランだと思う。

 筆者が足をとめるのって抽象画ばかりだな(苦笑)。

 B室に移る。中田やよひさんはグレーを基調に、湿った空気と空間を感じさせる絵を制作するが、今回の「残花」は、いつになく奥行き感を欠いているように思われる。左右の広がりの中で画面を構成していると感じられるのだ。
 小堀清純さん「崖下の屋並」に、「みず賞」という札がついていた。小堀さんも大ベテランなのだが…。
 いつもの写実からちょっと離れて、ぎっしりと家がたちならぶ風景を自由に描いているという印象を持った。

 今回は、いくつかの作品に、題の横に画材が記されている。横山順一郎さんなんぞは「アクリル」だけで、もう水彩画というよりほとんど油彩のように見える。
 ことしも大橋頼子さんがいない。川本エミ子さんの作品もなかった。たまたまこの日、別の場所で川本さんご本人にお会いしたら、道彩展は退会されたとのことだった。 


2010年1月25日(月)-30日(土)10:00-6:00(最終日-5:00)
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A)

第28回会員会友展
第28回道彩展(2008年)
第27回道彩展 会員会友展(08年1-2月)
07年の道彩展会員会友展
第26回道彩展(06年)
第23回道彩展
=以上、画像なし
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元北海タイムス美術記者の五十嵐恒さんがブログを開設!

2010年01月30日 00時13分47秒 | アートに関するインターネット・ブログなど
 長く「北海タイムス」の美術担当記者を務め、同紙廃刊後も美術ジャーナリストとして活躍している五十嵐恒さんがブログを開設しました。

『北海道を彩るアーティスト』   ~北海道で活躍している作家さんたちを紹介しています~

http://saruuni.blog96.fc2.com/

 すでに13本の記事がアップされています。昨年暮れから札幌市内で開かれた個展やグループ展についてのエントリです。
 以前からフットワークの軽かった五十嵐さんですが、ブログに活躍の舞台を移しても、その特徴はいかんなく発揮されているようです。

 ただ、画像は思いのほか小さく、各記事に1点だけで、テキストが中心のようです。

 以前も書いたように、北海道ではアートについて記したブログがほとんどありません。
 いっしょにがんばりましょう! とエールをおくりたい気分です。


「北海道を彩るアーティスト 作品展にみる364人の輝き」五十嵐恒著 ■つづき
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