北海道美術ネット別館

美術、書道、写真の展覧会情報や紹介。2013年7月末、北見から札幌に帰還。コメント、トラバはお気軽に。略称「ほびねべ」

08年7月のおもな展覧会

2008年07月31日 23時56分01秒 | 主な記事へのリンク
 7月のおもな展覧会の記事へのリンクです。
 書き終わっていないエントリには、まだリンクがはられていません。

 このエントリは随時更新します。

 ■■は、更新時に開催中の展覧会、■はすでに終了した展覧会です。


現代美術・ライブペインティング
交差する視点とかたち vol.2
■■この男、危険。榎忠展
林教司展
G.A.A.L Exhibition 2008
山鼻宇宙0ランド 0+1 チQ31周年記念ギグ
槌本紘子“The Dawn”
中橋修展 内包-何処へ

絵画・版画
佐藤香織点描画展
第25回札幌展 積丹を描く 濱田五郎油絵個展
国画会版画部北海道支部展
自由美術北海道グループ展 ■つづき
大城その子個展
藤田嗣治展-エコール・ド・パリの風
松木眞智子展
日本水彩画会北海道支部展
中村善策の全貌展
佐々木小世里「ほっぺおち展」
法邑ギャラリー大賞展
山下康一作品展
白崎幸子遺作展
北海道版画協会第49回展
柳田昭展
竹田博遺作展
小笠原緑展-騒がしい水辺

彫刻・立体
ARTIST WEEK Vol.2
細井護展 水が風景をつくる

工芸・クラフト
■■モノのココロ サッポロクラフトTAG
ビアマグランカイ 7
石原実作品展 マーブリング・友禅・藍染・柿渋染め
田嶋裕子作陶展 風の風景
下駄を履く涼しい暮らし
大谷泰久・岬子染色展
松原成樹展
建築家の椅子展-織田コレクション

写真
浮雲 青木栄隆写真展
第47回富士フイルムフォトコンテスト入賞作品展
佐藤弘康写真展「酪農」
HANONIWA 2008
藤女子大写真部 平成不劣酒(ヘイセイフレッシュ)展
三大学合同写真展08 claclity


ドラマチック書道in北海道 小原道城書道一門展 

複数ジャンル
第9回キャバレーたぴお展
日常にARTを H.I.P-A 紀伊國屋プロジェクト
■さいとうギャラリー企画「eco」展
Fw:SPIRAL
アジアプリントアドベンチャー
道都大学中島ゼミ版s展@狸小路 第1週・一文字Tシャツ展
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

室蘭の写真(1)

2008年07月31日 23時49分51秒 | つれづれ写真録
 
 室蘭。
 人口9万人の工業都市。
 新日鐵や日鋼の工場が煙を吐き、胆振支庁や大きな港のある街。

 観光地というイメージは持っていなかったのだが、今回ほぼ初めて訪れてみて、見どころの多い土地だと実感した。

 美術とはあまり関係ないけれど、これから4回にわけて写真を紹介していく。

 冒頭の画像は地球岬。
 先にも書いたとおり、ここは
「絶景」
のひとことがふさわしい景勝地だ。
 

                   

            

 対岸にうっすら駒ケ岳が望まれる。
 そりゃ、砂原の道の駅から白鳥大橋とかが見えるからなー。
 



 撮った順番が前後するが、こちらは、地球岬の東側にあるトッカリショ展望ステージからの眺め。
 こちらもなかなか。

 「トッカリ」はアイヌ語でアザラシの意味だけど、この日はいなかった。

                   

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

■林教司展 (8月3日まで)

2008年07月31日 02時04分36秒 | 展覧会の紹介-現代美術
 林教司さんは、岩見沢市栗沢町美流渡(みると)に住み、昨年11月に竹田博さんが亡くなってからは札幌のギャラリーたぴおの運営も引き受けている。新道展会員であり、北海道抽象派作家協会のメンバーでもあり、非常に精力的に制作・発表をつづけている。

 先日、「たぴお」で林さんにお会いすると
「いやー、ヤナイさん、新作はないし、見に行かなくてもいいよ」
とおっしゃる。

 そういわれると、なんだか、見に行かないと悪いような気がしてくるので、桑園駅からあるいて出かけた。

 

 「兵士」「潮風」などの小さな立体が1階のカウンターまわりに置かれ、2階に通じる階段にも「作品(3)」「祈」「木偶(DEKU)」の3点がならぶ。

     

 2階の壁には「ブルース」「赤と赤」といった抽象画が展示されている。

 個展の白眉は、奥のコーナーに置かれていたインスタレーション「飽食(Satiation)」。
 白く塗られた花瓶や電球のある食卓で、右手に持ったナイフが左手に切り込んでいる。
 テーブルの横には、長靴のような白い脚がふたつ。指のかたちがはっきり出ているので、靴ではない。




 ちなみに、右側の扇風機は、作品ではない。

 このシリーズは2003年の北海道立体表現展や02年の新道展などに出品していた。
 題名の記された紙を見ると、「くりさわ現代アート展」の出品作のようだ。

 前回見たときは、社会情勢への諷刺の面を強く感じたけれど、最近林さんのインド旅行記を読んだせいか、現代というよりももっと普遍的な人間の「業(ごう)」みたいなものを語っているような気がしてきた。

 わたしたちは自らを傷つけながらでないと生きてゆけない存在なのかもしれない。


08年6月24日(火)-8月3日(日)11:30-23:30、月曜休み
cafe bar & gallery Insomnia(中央区北10西16)

・JR桑園駅西口から徒歩3分
・各社バス「市立病院前」から徒歩7分(琴似、山鼻、真駒内方面の人向け)





Film work EXHIBITION 写羅(08年5月)
第三十五回北海道抽象派作家協会展 (08年4月)
BOX ART展(08年3月)
寒桜忌展「歌人・今井和義 没後4年」 (08年2月)
KYOCHO展(08年2月)
たぴお記念25th + 13th 異形小空間 (08年12月-08年1月)

林教司展(07年12月)
自我の形象展 6(07年10-11月)
Octob 1(07年10月)
第31回北海道抽象派作家協会秋季展(07年10月)
LEBENS(人生・生命)展 2 (07年6月)
非・連結展 vol.8(07年5月)
第三十四回北海道抽象派作家協会展(07年4月)
多面的空間展 vol.9(07年4月)
林教司作品展(07年3月、画像なし)
寒桜忌展 うただより・今井和義へ<没後3年>(07年2月、画像なし)
BOX ART展4 閉塞形状展(07年2月)
林教司展(06年12月)
■2006年6月の「LEBENS展」(画像なし)

■2005年の北海道抽象派作家協会展
■04年の北海道抽象派作家協会展(画像なし)
■04年の「多面的空間展」(29日の項。画像なし)
■04年の「今井和義追悼展」(7・8日の項。画像なし)

■03年の北海道抽象派作家協会秋季展(画像なし)
■03年の「SUMMER WAVE」展(7日の項。画像なし)
■03年の「新・素材の対話展」 (22日の項。画像なし)
■03年の北海道抽象派作家協会展(画像なし)
■03年の回顧展(画像なし)

■02年の「閉塞形状展」 (18日の項。画像なし)
■02年の新道展(画像なし)
■02年の回顧展
■02年の北海道抽象派作家協会展

■01年の個展
■01年の「キャバレーたぴお」 (3日の項。画像なし)
■01年の北海道抽象派作家協会展(画像なし)
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

■浮雲 青木栄隆写真展 (8月1日まで)

2008年07月30日 23時46分08秒 | 展覧会の紹介-写真
 1947年長野県生まれで、名古屋で広告写真にたずさわるプロ写真家の個展。
 風景写真を撮るようになったのは近年のことだそうですが、静けさと簡潔さに満ちたカラー写真33枚が魅力的です。
 作品は「EOS 1Ds mk2」などを使用。デジタルにありがちな、緑の平板な感じなどはほとんどありません。

 ここには、めずらしい被写体や、すごいシャッターチャンスによる一瞬の出来事-といったものは、皆無です。
 水辺の草、海の中に突き出た小さな岬と木、綿毛になったタンポポと夕日、湖畔にもやってある小舟、フキと青空を映す水面に浮かんだアメンボ、日陰になった谷間に咲き乱れるコスモス、岩礁に砕け散る波、紅葉、雪の林…。
 平凡な被写体なのに、計算されつくした構図と露出により、完成度の非常に高い、緊張した画面が生まれています。このあたりは、広告のプロカメラマンとしての技量が現れているのでしょう。そして、緊張していると同時に、見ていて心が癒やされる思いがします。

 全体として、おおむねですが
水辺→春→秋→冬の雪景色 
という流れになっています。
 人物がほとんど登場しない作品ばかりの中で、最後の1枚だけは、雪の中を、こちらに背を向けて歩き去っていく人が写っており、余韻をただよわせます。

 けっして声高に主張する写真ではないのですが、いつまでも心にしみいるような、残響を感じさせる画面でした。

 最後に、会場にあった作者のことばから引用しておきます。

シャッターを切る瞬間の自分のイメージと現実のギャップを少しだけデジタルの力を借りて私なりの風景として定着してみました。

 
08年7月22日(火)-8月1日(金)9:00-17:30 土、日、祝日休み 
キヤノンギャラリー(北区北7西1 SE山京ビル 地図A) 
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

08年7月29-30日

2008年07月30日 23時45分13秒 | つれづれ日録
 29日。
 朝8時過ぎから夜7時近くまでずーっと会社の中。




 30日。
 雲ひとつない晴天。

 前夜から始まった「アイサミット」をのぞいてみる予定だったが、体が動かない。
 昼からようやく動きだす。


 バスに乗っていると、すぐ前の、ふたりがけの席にすわっている4歳ぐらいの男の子が、ときどきこちらを振り返る。
 ずっとむかしのせがれを思い出し、目が合うたびに、ニッコリした。

 ほんとうに小さなことだけど、子どもには、世界が肯定すべき対象であることを、知らせてあげたいのだ。

 男の子は母親と一緒に途中でバスを降りた。
 そして、こちらにむかって手をふってくれた。
 もちろん、こちらも振りかえした。

 ちょっとだけ、うれしかった。


 桑園の隠れ家的ギャラリーカフェ「Insomnia」で林教司展をみる。
 「飽食」と題されたインスタレーションのすぐ横でグリーンカレーを食う。妙な気分だ。
 ボーズのスピーカーからはビル・エヴァンス・トリオの「Waltz for Debby」がながれていた。


 冒頭の画像は中島公園(7月28日撮影)。
 早くも秋の気配。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

室蘭で

2008年07月30日 23時24分03秒 | つれづれ写真録
 先に記したとおり、家族で室蘭に日帰りで行ってきた。

 直接の理由は、浜町アーケードとよばれる中心商店街のアーケードが近く取り壊されるという報道に接し、その前に見ておこう-と思ったためである。


          

 相当以前から室蘭市の繁華街は、東室蘭駅周辺に移動したという話は聞いていた。
 実際に行ってみると、たしかにさびれてはいたが、「ゴーストタウン」「シャッター街」というほどではない。

 この上の画像では、歯科医の玄関に
「診療中」
という札が架かっていたが、どう見ても最近は、玄関はあけられてはいないようだった。
 その一方で、患者が訪れている歯科もあり、都市機能が完全になくなってしまったわけではなさそうだ。


                  

 以下に記す数字はけっして厳密な調査の結果ではなくて、あくまで旅人の印象にすぎない-とあらかじめおことわりしておくが、かりに、札幌の狸小路を歩いている人の数を「100」とすると、旭川・買物公園の西武附近は「60-70」ぐらい、小樽・都通は「35-40」ぐらいではないかと思う。
 それでいくと、室蘭の浜町や中央町は「4-6」ぐらいではないか。
 すごく少ないと思われるかもしれないが、釧路の北大通は「2-3」程度だと思う。
 文具店や食料品店、化粧品店、書店などもあり、買い物客もぽつぽつ歩いている。すくなくても、幣舞橋から駅前まで誰ひとり歩いていない時間帯すらある釧路にくらべると、まだ繁華街の薫りを残しているといえるのではないか。

                  

           

 さて。
 
 

 今回車で行ったのは、観光道路を走って地球岬などを訪れたかったため。

 観光道路は、とくに潮見公園に近いほうは、道道であることが信じられないほどの狭い道幅で、対向車が来ればどちらかがかなり下がってすれ違わなければならないところも多い。本州ではところどころにあるが、積雪地帯である道内ではめずらしい道路である。
 急カーブあり、坂ありで、ドライブ好きにはこたえられない道路。ステアリングをにぎるのが、これほど楽しい道も少ないだろう。

 わたしたちは昼前に室蘭に入り、観光道路をドライブして地球岬で眺望を満喫。
 中央町におりて、昼にカレーラーメンを食い、街中を散歩した。

 夕方は、水族館へ。
 その後、中央町に戻って、夕食は焼き鳥を食べた。

 焼き鳥店の「E」の店内には、藤田嗣治の「カフェにて」が飾ってあったが、複製だろう。

 締めは、半島の先にある温泉「ゆらら」に入った。
 露天風呂からライトアップされた白鳥大橋が見える(湯船につかると見えないが)。

 今回筆者がとったようなルートを行くなら車の方が便利。
 水族館方面に行く路線バスの本数が少ないし、地球岬やトッカリショ展望台には車以外で行くのは困難なためだ(観光道路はバスなど大型車も通れない)。

 ただ、カレーラーメンや焼き鳥が目当てなら、JRで行った方がいいと思う。お酒も飲めるし。
 焼き鳥を食べていると、最初はビール、つぎに日本酒が無性に飲みたくなってくるのだ。

 これから、4つのエントリで、室蘭で撮影した写真を紹介します。
コメント (6)
この記事をはてなブックマークに追加

■ARTISTS WEEK Vol.2 空・-Kuu- (7月31日まで)

2008年07月29日 21時34分39秒 | 展覧会の紹介-彫刻、立体
 南9条通りに面したギャラリー創、引き続いての企画展は、下沢敏也、武田享恵、ダム・ダン・ライの3氏による立体の展覧会です。

 武田さんは道展会員で、工芸部門に所属しています。
 道教大で金工を専攻していたからだと思いますが、作品は、いわゆる工芸的なものではなく、非常にパワフルです。ほとんど抽象彫刻といってもいいと思いますが、どうでしょうか。

 冒頭の画像は「The power of being in silence」。

 奥に、下沢さんの作品が見えます。

           

 「The power of being in silence」を前から見たところ。
 左側のねじのような小品は「静寂の力」。
 このほか、右側に「A ship for the space」があり、屋外にも「silent sceneシリーズ」の2点が置かれています。




 下沢さんは札幌の陶芸家で、もちろん食器も作りますが、大型のオブジェなどにも取り組む、道内ではめずらしい作家です。
 コンチネンタルギャラリーでの企画展と同時並行の展示になりました。
 いずれも題はついていません。
 上の画像のうち、奥の2つは、ガラス窓の向こう側、つまり屋外に立っています。
 手前の4つが屋内です。
 すでに発表したことのある作品だそうですが、手前右の立方体を積み重ねたようなかたちの作品は初めて見たような気がします。

 この配置は、外と中の空間を有機的に結びつけるのに役立っているようです。
 ふたつの空間にまたがって置かれていることが、それぞれの存在感を引き出しているようにも感じました。

 また、これらのほかにも、意外なところに1点、大きな作品がそびえ立っていました。




 ダム・ダン・ライさんは、ベトナム出身で、小樽の民家を改造したアトリエ兼ギャラリーで制作に励んでいます。
 絵画、彫刻、ライブドローイングなど、精力的に活動しています。
 今回の「村」と題したインスタレーションは、初めて見たタイプの作品。
 家のかたちをした木彫がおよそ130個。一部は壁に張られ、窓の桟(さん)の上にも置かれています。にぎやかで楽しげな雰囲気がつたわってきます。


           

 もう1点、「鳥」と題した木彫もありました。これは、STVエントランスアートにたくさん並んでいたのと同タイプのもの。スピード感ある切れ込みが特徴です。


 なお、この展覧会が終了後、ギャラリーは夏休みに入ります。


08年7月2日(水)-31日(木)10:00-18:00、日・火曜休み
GALLERY創(中央区南9西6 地図F)

・地下鉄南北線「中島公園」から徒歩5分
・市電「山鼻9条」から徒歩1分
・ジェイ・アール北海道バス「循環啓56」で「南9西7」から徒歩2分
・中央バス「中島公園入口」から徒歩7分(中の島、平岸、西岡方面からの裏技)

下沢さんのサイト

交差する視点とかたち vol.2 (08年7月)
交差する視点とかたち 川上力三・阿部典英・下沢敏也(07年7月)
「響韻と、在る。」石川亨信さんとの2人展(08年4月)
07年4月の個展
田村陽子さんとの2人展(07年1-2月)
下沢トシヤ陶展(06年12月)
西本久子さんとの2人展(06年1月)
下沢トシヤ陶展(04年6月)
北海道立体表現展(03年)=阿部、下沢両氏が出品
下澤敏也・多田昌代2人展(03年、画像なし)
下澤敏也・多田昌代2人展(02年、画像なし)


□Dala Space(ダム・ダン・ライさんのアトリエ兼ギャラリー) http://www.dalaspace.com/

アジアプリントアドベンチャー・シンポジウム(08年7月)
Dala Space展(08年3月)
ダム・ダン・ライさんの雪像がさっぽろ雪まつりに(08年2月)
ダム・ダン・ライ個展(07年12月)
オープン記念作品展(07年11月)
PLUS One Groove(07年夏)
New Point(07年1月、画像なし)
TIK TAK SHOWING(05年、ダム・ダン・ライさん企画)
New Point(04年)
DAM DANG LAI Exhibition(04年、画像なし)
Dam Dang Lai展(03年)
DAM DANG LAI Sculupture Exhibition(03年、画像なし)
コメント (2)
この記事をはてなブックマークに追加

■第9回キャバレーたぴお展(8月2日まで)

2008年07月29日 21時33分31秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
 「たぴお」、夏の恒例行事「キャバレーたぴお展」。
 今年も、木製の特設カウンターがでーんとギャラリー空間の中央に置かれています。巨大なカウンターですが、ふだんは、奥の控えスペースに、分解してしまってあるとのこと。でも、どうやってあんな狭い空間に入るんだろう?!
 これまた恒例の「Bar Time」は、第1週で終了。それでも、総勢28人プラス竹田博さん(昨年11月に逝去した「たぴお」オーナー)の遺作という展示は、非常ににぎやかです。

 出品者のなかになつかしい名前を見つけました。
 千葉有造さん。
 2003年の北海道抽象派作家協会展に出品するとともに、旧テンポラリースペースで彫刻の個展をひらくなど、意欲的な若手作家でしたが、ここ数年はほとんど作品を発表していませんでした。
 案内状のはがきには「千葉有三」になっていますが…。
 今回の彼の作品は、白を基調とした絵画の小品です。つぎの画像では、ピンクの絵の下に架かっています。
 これから、活動を本格的に再開するのでしょうか。楽しみです。

           


 このほか、樋爪俊二さんの写真は、女性を火あぶりにしているヤバイSM写真ですが、合成だとのこと(ホントに火あぶりだったら、マジでヤバイっす)。
 阿部啓八さんはデニムの古い服を用いたコラージュ作品ですが、キレのあるうまさは故菊地又男さんをほうふつとさせます。
 ほかに、阿部有未、漆山豊、大友洋子、加藤弦、久保千賀子、瀧原聖治、棚田裕美、能登健一、林教司、福原多賀士、藤川弘毅、藤井啓、吉住ヒロユキ、吉井美智子、齋藤邦彦、名畑美由紀、YURA、YUKO、横山隆、星こず枝、為岡進、森実、中森秀一、のざわゆきお、玉本猛の各氏が出品。


08年7月21日(月)-8月2日(土)11:00-19:00
ギャラリーたぴお(中央区北2西2、道特会館 地図A

千葉有造彫刻展(03年)
北海道抽象派作家協会30周年記念展(画像なし)
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

■第47回富士フイルムフォトコンテスト入賞作品発表展 (7月30日まで)

2008年07月29日 21時30分38秒 | 展覧会の紹介-写真
 自由部門に7059人、29741点、ネイチャーフォト部門に4609人、15154点の応募があった、国内最大規模のコンテスト。
 これを見ていると、まだまだフィルムは生きている-という思いを強くします。
 なお、今回の審査は、自由部門が齋藤康一、織作峰子の両氏、ネイチャーフォト部門が川口邦雄、中村征夫の両氏と、富士フイルム株式会社が行いました。

 このような大きな規模のコンテストなので、道内からの上位入賞はなかなかむつかしいものがあります。
 それなので、ことし自由部門で、道内の石島忍さんが、グランプリに次ぐ金賞の5点の中に入ったことは、快挙といって良いと思います。
 石島さんの受賞作「惜春」は、地面の上と、駐車中の車の上に、桜の花びらがびっしりと散り敷いている様子をとらえた1枚。
 ここまで花びらで被われている車というのは、あまり見かけません。函館ナンバーなので、石島さんは道南の方でしょうか。
 画面の左上を黒い猫が歩きすぎているのが、グッドタイミングです。
 考えてみれば、満開の桜の木にレンズを向ける人は大勢いますし、流れる水の上の花びらをスローシャッターで撮影するカメラマンも多いのですが、思い切って、散った後の花びらだけに焦点を絞った人は、意外と少ないのではないでしょうか。発想の転換の勝利だと思います。

 なお、石島さんは、ネイチャーフォト部門でも「冬の丘」が優秀賞に選ばれており、ダブル受賞となりました。おめでとうございます。

 「惜春」のとなりにあった、加藤寿俊さん(兵庫)「不測の事態」もユニークな作品です。
 流鏑馬(やぶさめ)で、古典的な装束に身を包んだ男性が、バランスを失って馬から落ちようとする一瞬です。「まずい!」という感じの、男性の表情がなんともいえません。このコンマ数秒後に男性は地面に落下したのでしょう。
 こちらも、発想の転換の勝利といえます。流鏑馬が成功した瞬間の写真は多くの人によって撮られているでしょうが、落馬直前というタイミングは、なかなかねらえないのではないかと思います。

 筆者の好みでいえば、銀賞の、宮本香子さん(鳥取)「曼珠沙華」も佳作だと感じました。
 夕方の田舎道で、後ろ手に曼珠沙華を持ったワンピース姿のはだしの少女が、こちらを振り向いています。
 もし男性が撮っていれば、どうしても色気みたいのが出てしまうんでしょうけど、この撮影者は母親かな? とてもさわやかな写真です。

 銅賞では、道内の塩谷洋次さん「校長先生のおはなし」も、目を引きました。
 小さな体育館で、横一列になって校長先生(女性)の話を聞いている児童が6人、そのわきに先生2人と校務の方らしい男性が1人-という、ちょっとさびしい1枚です。児童6人のうち女の子が5人のようで、これは男子が気の毒だなあ。小さな学校らしく、いじめもなくて、元気に学び、遊んでいるのではないかと思うのですが。
 これはどこの学校かなあ。
 体育館の後ろにある地図からおして、海沿いの学校のようです。

 さて、ネイチャーフォト部門は、北海道勢が強いのではないかと思われがちですが、そして実際、ことしの優秀賞は、都道府県別では北海道が最も多いのですが、グランプリや金賞は例年本州勢がかっさらっていきます。どう見ても道内で撮影したとおぼしき写真もあるのですが…。
 ただ、全体的に(この種の展覧会で全体的な傾向を云々するのはあまり意味がないかもしれませんが)、既視感の漂う、教科書的な作品が多くて、たしかに見事なんだけれど、意外な驚きのようなものはあまり感じられませんでした。


08年7月25日(金)-30日(水)10:00-18:30
富士フイルムフォトサロン(中央区北3西3、札幌北三条ビル 地図A)

□富士フイルムフォトコンテスト http://www.fujifilm.co.jp/fpc/

第46回
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

ウィズユーカード、果澄さんがデザイン

2008年07月29日 21時28分01秒 | 情報・おしらせ
 美術館・ギャラリーまわりに欠かせない共通ウィズユーカード。
 地下鉄、市電、市内を走る路線バス(中央、ジェイアール北海道、じょうてつ)の全線で使うことができ、1000円のカードなら1100円ぶん、10000円のカードは11500円ぶんも使えるお得なプリペイド(前払い)カードです。
(夕鉄バス、道南バスは使用不可)

 現在、券売機で発売されているデザインは、札幌の専門学校をこの春に卒業したばかりの若手ながら各方面で活躍中の、果澄さんの手になるものだそうです。

http://kasumiart.exblog.jp/8218646/

 券売機ですので、ウィズユーカードのほか、1dayカード(地下鉄専用800円、地下鉄・市電・バス用1000円)もこのデザインに印字されてきます。

 さわやかな黄緑色が基調。
 右上には
「Every day is your Eco day.」
左下には
「あなたのできるEco芽 咲かせよう。」
という文字が、
書かれています。
 植物の芽の黄緑色にかぶさるように、イラストと英文が展開されています。

 このなかでは
「Subway=Eco」
という文字と絵がまんなかにきていて、ウィズユーカードらしいなーと思います。

 みなさんも、公共交通機関でいきましょう!
 ガソリンも高いし、市内なら、次のバスを待つ時間と、駐車場をさがしてる時間は、そんなにかわらないですよ、きっと。
 エコなのはもちろんですが、それ以前にお得だと思います!


□果澄’s art home http://visionquest-jp.com/kasumin/

専門学校札幌デザイナー学院の卒業制作展(08年2月)
コメント (2)
この記事をはてなブックマークに追加

ギャラリーユリイカ、さようなら

2008年07月28日 23時55分14秒 | 情報・おしらせ
 
 先に記したとおり、ギャラリーユリイカが27年の歴史に終止符を打ちました。

 難波田龍起、三木俊治をはじめ、「行為」のアートで知られる藤木正則さんも初期はここでよく個展を開いていました。
 一原有徳さんや一ノ戸ヨシノリさんら道内前衛美術のそうそうたるメンバーによる「ダダっ子展」や、山岸せいじさんの初個展もここです。
 杉吉篤さんや宮下章宏さんをはじめ、ユリイカで育った画家も少なくありません。

 「7月に始めたので7月にやめようと思った」
と鈴木さん。
 始めたときも早業でしたが、やめる決断もはやかったようです。

 妹さんをはじめご家族は東京に住んでいるので、札幌を引き上げることにしたようです。
 鈴木さんは角川春樹門下の俳人でもあります。東京で句会に出るのを楽しみにされていました。

 それにしても、最後の展覧会の最終日に、札幌を引き払って、ギャラリーを大家さんに引き渡して、飛行機で東京へ出発するなんて、鈴木さんらしいといえるかもしれません。


 東京でもお元気で!




        

                

        



                








 葉子さん、おせわになりました!

 ギャラリーユリイカよ、永遠に。
 さようなら。


           

           
コメント (4)   トラックバック (2)
この記事をはてなブックマークに追加

■田嶋裕子作陶展 風の風景 (7月29日まで)

2008年07月28日 23時31分20秒 | 展覧会の紹介-工芸、クラフト
 田嶋さんって、よく知らないなあ…と思って会場に行ったら、なかなか良い展覧会だった。
 しかも、あとでネット検索したら、北海道陶芸会の会員なのだ。これは失礼しました。
 その上、2006おおたき北海道陶芸展で北海道放送社賞を受賞したという、北海道美術ネット別館のエントリも出てきた。
 おはずかしい…。

 会場の白眉は、奥に9個、インスタレーションふうにならべた「風の風景」。
 うつわでもあるが、オブジェ風でもある。
 風紋のような、あるいは衣服のドレープのような文様が、さまざまに展開されている。
 おおたき陶芸展のときも書いたけれど、北の厳しい風土を反映しているかのようだ。

 土の色を生かした作品が多い中で、「湖上の風」は、まっ黒だ。
 上からのぞき込むと、内部には、エメラルドグリーンの釉薬がたまっている。その対比が美しい。

 田嶋さんは札幌に「スタジオ土夢幻」をひらいている。

08年7月24-29日10:00-18:00(最終日-17:00)
大同ギャラリー(中央区北3西3、大同生命ビル3階 地図A
 

北海道陶芸会展2006(画像なし)
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

08年7月24-28日(下)

2008年07月28日 23時28分46秒 | つれづれ日録
承前

 27日。
 かなり疲れていたが、この日限りの展覧会がいくつかあり、がんばって出かける。

 まず、市民ギャラリー(北海道陶芸展=27日で終了=など)。

 くたびれているくせに札幌駅まで歩き、エアポート号で小樽築港駅降車。ウイングベイで佐藤香織点描画展=27日で終了=。

           

 列車の車窓から見ると、海水浴場はどこもにぎわっていた。
 家族を連れ出せなくて申し訳ないなあと思う。

 ふたたび列車に乗り、琴似で降車。
 北都館
→工芸ギャラリー愛海詩(石原実作品展 マーブリング・友禅・藍染・柿渋染め=8月3日まで=)
→ギャラリー門馬・ギャラリー門馬アネックス

 「南11西22」でバスに乗り、円山公園駅から地下鉄東西線に乗り継ぐ。
 ふと、きょうが「ギャラリーユリイカ」の最終日であることに気づき、鈴木葉子さんにお別れを言いに行く。

 入り口から階段にかけて貼られていたポスター、事務室内の机や絵、展示室の黒い机や応接セットなどは、すべて撤去され、鈴木さんが運送業者に最後の荷物を託しているところだった。
 筆者とほぼ同時に、画家のAさんと、美術館に勤めるCさんもやって来た。

 最後の展覧会が午後5時までひらかれていた。
 グループ展「4」(なぜか3人展)は、鈴木さんの後輩にあたる札幌大谷短大の出身者による展覧会で、ユリイカとおなじ「27歳」のメンバーということで、鈴木さんも感慨深げだった。

 搬出をちょっとだけ手伝い、その晩(!)羽田へと旅立つ鈴木さんを3人で見送った。

 別エントリで写真を紹介します。


 最後に、nico hanaaguraに行き、道都大中島ゼミの展覧会=27日で終了=を見るが、すでに疲労がピークに達しており、写真を撮るのもわすれてしまった。
 石井くん、ごめん。




 28日。
 ギャラリー創(アーティストウイーク=31日まで)
→富士フイルムフォトサロン(第47回富士フイルムフォトコンテスト入賞作品発表展=30日まで)
→大同ギャラリー(田嶋裕子作陶展 風の風景=29日まで)
→ギャラリーたぴお(第9回キャバレーたぴお展=8月2日まで)
→札幌時計台ギャラリー
→道新ぎゃらりー

 …疲れてるなら、こんなに回るなって(苦笑)。
コメント (3)
この記事をはてなブックマークに追加

08年7月24-28日(上)

2008年07月28日 23時27分01秒 | つれづれ日録
 やばい…。

 マジでくたびれてる。

 月曜だというのに。

 これが仕事の疲れであれば職場でそのようにつぶやくこともできるのだが…。
(そういう要素が全くないわけでもないのだが)

 これで週末までどうやって乗り切るというのだ。
 というか、8月半ばまで予定はぎっしりなのに。


 24日。
 コンチネンタルギャラリー(交差する視点とかたち vol.2=27日で終了=は別項で紹介済み)
→札幌市資料館(佐藤弘康写真展「酪」=27日で終了=は別項

 「厚生年金会館前」からジェイアール北海道バスに乗り小樽へ。
 駅前から中央バスの最上線に乗って、カフェ菜ばなで昼食。
 古い民家を改造した飲食店で、なかなか良い雰囲気だ。こんなに古い家がふつうにのこっているのも、小樽ならでは。

 ここで、完全に時間計算を誤っていたことに気づき、ウイングベイや「画廊喫茶 うみ・かぜ・未来」に行ったり帰路に桑園で降りて「インソムニア」に寄ったりすることがまったく不可能であると判明。
 小樽駅まで歩き(下り坂なので楽なのだ)、快速列車で札幌に戻り、仕事。




 25日。
 午後から奇妙な仕事(といっても死体洗いなどではない)がまわってきて、やや疲弊する。
 ぶじに終わってよかったけれど。




 26日。
 休日。
 8月前半に家族で室蘭旅行に出かける予定だったのを、事情により繰り上げる。マイカーで、日帰りで往復。 

           

 白鳥大橋は渡らなかった。

 くわしくは別項で書くけれど、室蘭は観光地として面白いと思った。


 画像は室蘭水族館の敷地内。
 ツブ貝を焼いて売る店であって、店主がぶつぶつ独り言をいっている店ではありません。


(長くなってきたので以下別項
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

■第49回日本水彩画会北海道支部展 (7月20日で終了)

2008年07月27日 21時52分46秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 水彩をメーンとする公募展は日本水彩画会と水彩連盟のふたつがある。このうち、道内の関係者が多く、道展とも出品者がだぶっているのは、日本水彩画会の方である。
 穏当な写実の絵が多いが、筆者はそういう画風ではない絵のほうにひかれてしまう。
 毎年書いているが、支部長宮川美樹さんの絵はすごい。単に写実の描写力が高いだけではない。無常観のようなものが全面を覆っているのと同時に、悠久の時の流れを感じさせるのだ。この絵では、刹那と永遠が同居しているようだ。
 ことしは、モンシロチョウと二枚貝が、砂浜にちいさな生命の痕跡を刻んでいる。
 栗山巽さんは、この会ではめずらしい抽象画。宇宙空間の広がりを感じさせる作風だ。
 大藤淳子さんの「凍る森」。描かれているのは、冬の川と森だが、厳冬期に凍り付く窓ガラスのような文様が重ね合わされているのがユニーク。
 「昼下り」「懐郷」を出品した柴垣誠さんは、個人的に「新人賞」をおくりたい。日本家屋の中庭や縁側、門などを、丁寧に描写しているが、道内でこういうモティーフにじっくり取り組む人はめずらしい。観ていて心のいやされる絵だと思う。

(以上、8月1日追記) 


 出品作は次のとおり。

青田淑子「海への追想」(60号)
及川幸子「鮭干し」(同)
尾川和彦「新雪のファクトリー」(同)「新雪のファクトリー」(50号)
桂島和香子「秋の贈り物」(40号)
金子恵子「一隅 I」(20号)「一隅 II」(同)
北野清子「夕紅」(60号)「マドンナ」(20号)
倉本英子「想」(40号)「想」(同)
近藤武義「待春の里」(60号)
近藤幸子「陽だまり」(40号)
斎藤由美子「緑雨のあと II」(30号)
佐々木和雄「荒れる岩礁の海(積丹)」(40号)
佐藤京子「はな A」(20号)「はな B」(40号)
佐藤富子「北に咲いて」(50号)
佐藤信子「秋風」(40号)
佐藤祐子「トランポリン」(同)「読書」(30号)
志賀迪「過ぎゆく時」(60号)
柴垣誠「昼下り」(20号)「懐郷」(20号)
大藤淳子「凍る森」(60号)
武田貢「漁師の道」(50号)「不忍池」(40号)
谷勲「繋船」(40号)
寺井宣子「天の窓」(20号)「映」(同)
寺西冴子「野の詩」(40号)「海風」(40号)
成田一男「洞爺湖・有珠山」(同)
中井戸紀子「記憶の情景」(60号)「人物」(20号)「人物」(同)
西江恭子「花の使者・北へ」(40号)「花の宙(みち)」(同)
富士田夏子「利尻島に咲く」(60号)「がくあじさい」(20号)
三井幸子「冬の窓辺」(40号)
森井光恵「アダージョ」(同)
 =以上札幌
栗山巽「宙-群星 1」(S40号)「宙-群星 2」(60号)
中西京子「渓流」(40号)
 =以上江別
河合幹夫「厚田の牧」(40号)
川端良子「一休み」(40号)
笹川誠吉「フチとエカシとカムイ達」(60号)「昆布盛漁港」(20号)
舎川栄子「納戸」(40号)
三留市子「トンガリ屋根の街(アルベロベッロ)」(60号)
 =以上小樽
宮川美樹「刻」(50号)
 =岩見沢
竹山幹子「咲く」(40号)
 =室蘭


08年7月15日(火)-20日(日) 10:00-18:00(初日13:00-、最終日-17:00)
札幌市民ギャラリー(中央区南2東6 地図G)

□日本水彩画会 http://www.nihonsuisai.or.jp/

第48回(以下、画像なし)
第46回
2003年(7月19日の項)
01年(21日の項)
コメント
この記事をはてなブックマークに追加