本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

パンとサーカス

2017-09-15 09:07:46 | Weblog
 「パンとサーカス」は愚民政策に用いられた言葉として広く知られている。言うまでもなく食糧と娯楽のことだ。「ペンは剣よりつよし」と同じようにレトリックの換喩法になる。
 
 古代ローマ時代、政治に対する不平不満をそらすために食糧を配り、娯楽を開催してガス抜きを図ったということ。
  
 娯楽としてサーカスを挙げているが、当時、空中ブランコや猛獣使いのサーカスがあったわけではない。最大の娯楽はベン・ハーでお馴染みの戦車競走やグラデェエーターすなわち剣闘士の試合だったらしい。コロッセオが必要だったことに納得だが、戦車競走の馬場はどこにあったのだろう。

 とにかく、単なる娯楽ではない。勝ち負けがあってヒヤヒヤさせる娯楽こそ不満解消に効果があるということのようだ。言われてみればサーカスも危険性を帯びている。
 
 北朝鮮では食糧は与えず、娯楽は取り上げる。韓流ドラマなんぞ観れば罰せられる。愚民政策としては「軍とミサイル」だけか。

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