ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

『今日と言う日に、リンゴの木を植えよう』と。

2020-12-22 06:31:38 | 日記
娘の連れ合いの実家から今年も美味しいリンゴが送られて来ました。
いつもの年は、もう少し早い時期に送られて来ますので、あちら様で何かあったのかしらと案じていたところでした。
お礼の電話に出て下さった娘のお姑さんが元気なご様子でしたので、ひと安心しました。
10キロの箱入れです。
義妹宅や、知人にもお裾分けしました。

リンゴを見たり食べたりしますと思い起こすのは、
宮城県美術館の庭園に在る『リンゴをもつ少年』(舟越保武 作)という高さ75㎝の優美な少年像です。
時折訪れては作品と暫し〈お喋りする〉という好きな作品の一つです。
今年は、コロナ風が吹き荒れていて、どこへも出かけませんでしたから、この少年像とも会ってはいません。
会っていないせいでしょうか、尚のこと会いたい想いが募っている私です。

少年のもっている「リンゴ」は何なのか、舟越さんが、何故、少年にリンゴを持たせたのか。
いつも、いつも、私は考えます。
そして、それは、新しい『知恵の木の実』『いのちの木の実』のような気がするのです。

旧約聖書の創世記には、こんなことが記されています。
 《主なる神は土(アダマ)の塵で人(アダム)を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられた。
  人はこうして生きる者となった。
  主なる神は、東の方のエデンに園を設け、自ら形づくった人をそこに置かれた。
  主なる神は、見るからに好ましく、食べるに良いものをもたらす、あらゆる木を地に生えい
  でさせ、また園の中央には、命の木と、善悪の知識の木を生えいでさせた。 
  ………………………………………主なる神は人を連れて来て、エデンの園に住まわせ、
  人がそこを耕し、守るようにされた。
  主なる神は人に命じて言われた。
  「園のすべての木から取って食べなさい。ただし、善悪の知識の木からは、決して食べては
  ならない。食べると必ず死んでしまう。」………………………………》

でも、人(アダムとイブ)は、「知識の木の実」を食べ、エデンの園を追われた。と、旧約聖書には記されています。
私は時々考えます。人間の知識は、「両刃の剣」で、人々を救うことだけではなく、とてつもない悪を及ぼすことも。
知識には、疒(やまいだれ)が付くことも多いのではないかと。

そして、リンゴで思い起こす、もう一つの言葉。
  『たとえ明日 世界が滅亡しようとも
      今日 私は リンゴの木を植える』(ルター)
です。
コロナ旋風が吹き荒れていますが、私も、『今日と言う日に、リンゴの木を植えよう』と。
                    〈ゴマメのばーば〉
コメント
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