ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

“裏を見せ 裏を見せ続けて・・・”

2020-12-14 06:28:24 | 日記
日曜日でしたので、先週に倣って一人での家庭礼拝を致しました。
普段なら、この時間帯に訪問者等があれば連れ合いが応答してくれますので、私は礼拝に専念できるのですが、最近は連れ合いの耳が遠くなって来ましたので、自室に居たりしますと訪問者の鳴らすチャイムが聞こえないのです。
私の耳の方は連れ合いよりも、やや増しな聞こえ具合ですから、チャイムが何度もなっていますと出ないわけには参りません。
それに、今日明日中にはアマゾンから、ひ孫のUちゃん達へのクリスマスプレゼントも届けられるはずになっているのです。
取り急ぎ、二階の自室から玄関へ出て見ましたが、訪問者は留守と思って去ってしまったのでしょう、姿はありませんでした。
少々、ムカッとしました。
でも、聞こえない分にはどうしょうもありません、心を鎮めて、礼拝の続きに入りました。

無時終了してから軽い昼食。
その後、今朝がた放送され、録画して置いた番組を見ました。
   【こころの時代 ~宗教・人生~「裏も表も我が人生」
                 カトリック司祭・後藤文雄】

〈寺院出身という異色の神父・後藤文雄さんを紹介。
後藤さんは、浄土真宗の寺に生まれ、少年期に戦争を経験し、空襲で家族を失った。
その後、カンボジア難民の子供の里親となって14人を育て、カンボジア全土に19の学校を建設した。
教育が平和と未来を作ると語る後藤さんの取り組みと、コロナ禍で自身の行く先を深慮する姿に迫る。〉
                        (NHK番組詳細より)

番組の後半で、後藤神父さまが「司祭叙階60周年」を祝ったダイヤモンドミサの様子が紹介されていました。
91歳を迎える後藤神父さまは、このミサを最後のミサになさるとのことです。
神父さまの『平和と一致をお与えください』との祈りと共に、ユーモアに包まれた「お話」に、とても心を打たれた私でしたので紹介させていただきます。
『私の生まれ故郷の越後の、私の尊敬する良寛和尚は、臨終の時、ちゃっかりと、「裏を見せ 表を見せて散る紅葉」と詠みました。
これ、ひどいんですよ、良寛さん、他人の俳句を借用したんです。
すごいなぁ。
やっぱりこれくらいの坊さんになると、ひょいっと人の名句を借用しながら、私もあやかりたい。
世に名僧・高僧といわれる人は、死ぬときにジタバタするそうです。
私もジタバタするんでしょうね。
“裏を見せ 裏を見せ続けて 散る紅葉”
ありがとうございました。』

観終えて、私も思わずお辞儀をしてしまいました。
あったかいものが、ジーンと心を包んでくれた様な・・・。
                      〈ゴマメのばーば〉
コメント
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