ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

詩集を開いてトロトロと居眠りを、

2020-12-10 06:22:20 | 日記
6週間毎にT病院へ検診と投薬を受けに通院しています。
本日は、その予約日でした。
午後1時30分の予約ですが、ちょっとした問診があるだけで、後は投薬を受けるだけですから、ほぼ1時間程度で終了。
高台に在るT病院からは、西に奥羽山脈、東に阿武隈山地を臨むことができ、いつも辺りを眺めてきます。
お天気もよく、風も寒くはありません。
往きはタクシーを使用しましたが、戻り道は下りの坂道です。
山並みを望みながら歩いて帰ろうかと暫し迷いましたが、3キロちょっとの道程です、途中ギブアップでもしたら・・・そんな不安に駆られて、やっぱりタクシーで帰って来ました。
10分もかからず「ただいま」と。

コロナの新規感染者が増え続けています。
本日、日本医師会会長の中川敏男氏が記者会見で、
〈感染者を抑えることが、コロナ禍を乗り切るための最大のアクセス〉
との意を述べられていました。
とにかく医療崩壊が始まっています。
まずは、「人の動きの制限」が必要なのでは、と私も考えます。

夕方、ひ孫のUちゃん達とテレビ電話をしました。
幼い者たちはコロナで重症化しにくいそうですが、やっぱり不安です。
早く、世界中からコロナ禍が去ってくれればと願うばかりです。

夜、詩集を開いてトロトロと居眠りをしました。

     『帰郷』
                  谷川俊太郎
     私が生れた時
     私の重さだけ地が泣いた
     私は少量の天と地でつくられた
     別に息をふきかけないでもよかった
     天も地も生きていたから

     私が生れた時
     庭の栗の木が一寸ふり向いた
     私は一瞬泣きやんだ
     別に天使が木をゆすぶった訳でもない
     私と木とは兄弟だったのだから

     私が生れた時
     世界は忙しい中を微笑んだ
     私は直ちに幸せを知った
     別に人に愛されたからでもない
     私は只世界の中に生きるすばらしさに気づいたのだ

     やがて死が私を古い秩序にくり入れる
     それが帰ることなのだ・・・・・
               (谷川俊太郎詩集 ハルキ文庫刊 より)
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