ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

心は何を着ればいいものかと。

2020-12-19 06:16:39 | 日記
風も無く日差しもありましたので、暫くぶりに田んぼ周辺の散歩コースへGoTo。
西の山並みは、この寒波到来で雪を纏っていました。
山並みにも冬が来ました。冬の衣装を羽織ったのですから。
またまた、高田敏子さんの詩のフレーズ、『ひとは衣服を重ねて冬をむかえ/樹木は葉を落として冬に入って行く』などを思い起こしながら歩きました。
ゆっくりと。
歩を緩めますと、アタマの中の言葉たちが動き始めます。
『山は雪を纏って冬を過ごす』
『池は・・・』
『川は・・・』
・・・・・・・
『猫は こたつで 丸くなる』
・・・・・・・
バカバカしいコトバ転がしが際限なく続きます。

田んぼ道から国道4号線バイパスの地下道をくぐり抜けますと、通りの脇に大きな柿の樹があります。
見上げる程の大木に柿の実が沢山ついています。
捥ぐことはしなかったようです。
名前を知らない野鳥の群れが数羽、樹の上で熟した柿を啄んでいました。
鳥たちの折角のお食事中です。
驚かせてはいけないと思い、柿の樹のすぐ下を避け、上をみて立ち止まったりもせずに通り過ぎました。
鳥たちは、身の危険を感じなかったものでしょうか、一羽も飛び立ちませんでした。
よかった、そう思ったのですが、啄む鳥の様子が見たくて木から少し離れた位置に立ち止まり、鳥たちに視線を向けました。
と、何と一斉に飛び立ってしまったのです。
私が立ち止まったことに身の危険を覚えたのか、視線を感じとったのかは分かりません。
鳥の群れは、低く旋回しながら飛び去ったのです。
あら、悪いことをしてしまった。
そんな思いで暫し佇んでいました。
と、鳥の群れはすぐに戻ってきたのです。
飛び去ったのではありませんでした。
「ごめんね」
軽く、鳥たちに謝って戻って来た私です。
そんなこんなで、私の散歩時間は40分程でした。

山々は雪を被って冬を過ごします。
私は、厚手のウールを着て冬を過ごします。
心は? 
不安な心は何を纏えばいいものか。

テレビは、各地で1日あたり過去最高のコロナ新規陽性者を出した、ことなどを伝えていました。
沢山、沢山の不安を抱く心が存在しているのでしょう。
不安と言う寒―い季節、心は何を着ればいいものかと。
                   〈ゴマメのばーば〉
コメント
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