英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

Wリーグプレーオフ 2023-2024 セミファイナル 【補足あり】

2024-04-08 19:39:04 | スポーツ
どうしてこんなこと(状態)になってしまったんだろう?……
  ………中継を観ながら、ぼんやり思った………いや、中継をぼんやり観ながら、そういう思いがぐるぐる回った………

【第1戦】
 第1Qの半ばからリードを許し、どんどん点差が広がっていく。第2Q途中で、《勝てそうにないなあ》と、そして、上記の思いがぐるぐる巡った。

 もちろん、星や藤本が靭帯断裂で戦線を離脱しなければ、もっと戦えるはずではある。
 そう、昨年12月の皇后杯は、星が健在で何とか決勝まで勝ち上がった。(決勝ではデンソーに惨敗)
 
 星不在の中、クォーターファイナルを勝ち、セミファイナルに勝ち上がっていたので、星がいない分をチーム力の底上げでカバーしてきているのだろうと淡い期待を抱いて中継を観始めた。
 出だしは、新スタメンの三田が2本、岡本が1本3Pシュートを決めて9-7とリード。しかし、その後はデンソーの激しいディフェンスに、オフェンスの形さえ作れない。2-14と一方的にやられ、第1Qはエネオス11-21デンソー。
 第2Qも11-19と流れは変わらず、前半はエネオス22-40デンソーのほぼダブルスコア。
 後半は何とか踏ん張ったが、エネオス58-77デンソーで終了。“一方的”という表現でよい…完敗だった。

【第2戦】
 《岡本がペイントゾーンの渡嘉敷にパスを通す》《ペネトレイトからパスアウト》など、第1戦のマイナス要素を改善した跡が見られ、エネオス8-7デンソー。しかし、そこからシュートミスやターンオーバーを繰り返し、12点連続失点。エネオス8-19デンソーと、第1戦を再現するような展開。そこから、渡嘉敷、宮崎が奮起し踏みとどまり、第1Qはエネオス15-21デンソーと踏みとどまる。
 第2Qもデンソーにゲームを支配されるものの、鈴置、岡本の連続3Pシュートで28-32と4点差まで縮める。
 しかし、やはりデンソーペースは変わらず、エネオス29-42デンソーと13点差に広がる。だが、エネオスもディフェンスで頑張り、デンソーの得点を抑え、最後の中田の奇跡的3Pブザービーターが飛び出し、前半はエネオス38-44デンソーと、望みをつないだ。
 第3Q、デンソー・木村に3Pシュートを決められ、出鼻をくじかれたエネオスに、アクシデントが襲う。長岡とデンソー篠原が全く偶発的に接触。偶発的ゆえ、長岡も虚を突かれ激しく転倒、起き上がれない。側頭部を強打したように見えた。あるいは、足首捻挫、膝を痛めたのかもしれないが、タンカで運ばれ、病院に向かったらしい。大事に至らなければいいが…
 記述はしなかったが、第2Q序盤では彼女が奮闘。ファールを取られても仕方がない闘志あふれるプレーで7点(合計8点)を上げ、劣勢を持ちこたえていた。実は、第1Qの長岡は冴えなかったので、《立っているだけじゃなく、根性出せよ》とか思っていた。………痛い離脱!
 しかし、この長岡離脱に、宮崎が燃え、猛チャージ!
 5本のシュートをほぼ立て続けに決め(5/7)、10点をダッシュ。エネオス51-56デンソー。
 ……ところが、残り1分48秒で4つ目パーソナルファール。さらに、残り39秒で三田も4つ目のファール。ファール5つで退場なので、温存するしかない。
 その上、渡嘉敷もこの試合の前半で、膝かどこかを痛め、時折表情を歪め、膝に手を当てて堪えるシーンも時折。岡本も本調子ではないようだ。

 その後も、エネオスは懸命にプレーをするが、逆転の余地はなかった。
          ……エネオス66-82デンソー
 デンソーがファイナル進出。

 デンソーは、正確なシュート、高さ、ボールへの集中力も素晴らしかったが、一番の勝因は、厳しく激しいディフェンス
 とにかく、エネオスに思うようなプレーを許さなかった。最盛期のエネオスを思い出させる《攻撃するディフェンス》だった。

 個々の選手も素晴らしかった。オールマイティの赤穂ひまわり、シュートタッチがよく冴えわたったエブリン、要所で決める高田、嫌なタイミングで3Pシュートを決める木村、スティールで戦意をくじく篠原、左から回り込むドライブシュートが無敵の本川、着実に点数を積み重ねる赤穂さくら、曲者渡部などなど……。
 よくエネオスは頑張ったと思う。
 

 今のENEOSサンフラワーズ(以下「エネオス」と表記)はWリーグの“並の上”ぐらいのチーム力しかないように思えた。
 高さ・速さ・パワーなどバスケットの基本的能力の総量も少なく、それを補ったり増加させるテクニックや戦術や集中力も物足りない。選手層も薄い………
 かつてのディフェンスの強さもない。

停滞するオフェンスを打開できるポイントガードが必要
 宮崎のスピードとドライブシュートは超一級だが、ドライブが選択肢の最上位なので、他のプレーヤーが宮崎の動きに合わせて動かなければならない。なので、まず、宮崎の動きや意図を測るため止まってしまう。
 よくある悪いパターンが、ドライブを仕掛けるがコースがなくて、パスを繰り出すが、パスミス。昨日のゲームでは、相手のディフェンダーを解説の永田氏が褒めていたが、あのパス軌道の延長線にはエネオスのプレーヤーはいなかった。
 もう一方のセミファイナルでの町田は対照的だった。味方の動きに合わせて、よりよりパスを繰り出す。他のプレーヤーは、シュートチャンスを作るべく動けばいい。
 もちろん、宮崎も自分本位なプレーヤーではない。しかし、町田のパス回しを見ると、うらやましく思ってしまう。

もう一人、高さorパワーのある選手が必要
 かつては、「渡嘉敷、間宮(大崎)、宮澤」の超強力トリオ、或いは「渡嘉敷&梅沢カディシャ」のパワーコンビなどが存在し、エネオスが高さで苦労するなど想像難かった。長岡が加入して頑張ってくれていたが、やはり苦しい。

若手が育ってこない
 星や藤本は伸びてきたが、残念ながら故障で離脱。
 そのせいもあるが、あまりにも選手層が薄い。
 宮澤、林、梅沢などのスタメンは移籍、かつての大沼、石原、木林などのゲームをつないだり流れを変える選手もいない。

オフェンスバリエーションが乏しい
 ピック&ロールやスクリーンプレーが目立たなかったのは、デンソーのディフェンスが厳しすぎて、オフェンスが機能しなかったせいなのだろうか?

ディフェンスが緩くなった
 デンソーの各選手が素晴らしかったせいもあるかも


 まあ、セミファイナル敗退は仕方がないかな……

 セミファイナル・富士通vsシャンソンは面白かった。
 19-0から逆転するとは思わなかった。
 5点差ぐらいから、一進一退の攻防。追いつき逆転、さらに、富士通も追いすがる白熱の終盤だった。
 第3戦は順当にいけば、富士通だと思うが、このプレーオフはシャンソン・ウエーブが起きている。
 それにしても、午前0時15分からの録画放送は勘弁してほしい。せめて、午後11時からにしてくれないかな。


【補足】
 この記事冒頭で「どうしてこんなこと(状態)になってしまったんだろう?」と呟いたのは、試合内容ではなく、チーム力の低下、選手層の薄さについてです。

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