英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

静岡川勝知事がルール無視、学力テスト結果を独断で公表

2014-09-05 20:48:44 | 時事
 川勝知事について、私は昨年9月に『静岡県知事の馬鹿な発言』で批判している。
 その川勝知事がまたしでかした。今回は「暴挙」と言って良いだろう。


NHK NEWS・WEB 「静岡県知事 全国学力テストで校長名を公表」より引用
 静岡県の川勝知事は全国学力テストの小学校の国語Aの結果について、全国平均を上回った学校の校長名を県教育委員会の方針に反して公表しました。
 学力テストの結果は、ことしから教育委員会の判断で公表が可能となりましたが、知事が公表できるとは定められておらず、議論を呼ぶことになりそうです。

 静岡県の川勝知事は、先月、国から示された全国学力テストの結果について、小学6年生の国語Aで全国平均を上回った262校の校長の名前と35の市と町ごとの平均正答率を、4日夕方、県のホームページで公表しました。
全国学力テストについては、今回から国のルールが変わり、学校ごとの結果は、教育委員会の判断で公表することが可能となりましたが、知事ができるとは定められていません。
 今回、県教育委員会はみずからは学校ごとの結果を公表しない方針で、この知事の対応について、今後、議論を呼ぶことになりそうです。
 公表の理由について川勝知事は「学力の問題は先生の責任であるとともに功績でもあることを理解してほしい。テストは受ける以上、結果は出すべきだ」と述べました。
川勝知事は、去年、小学校の国語Aの結果が全国最下位だったことを受けて、全国平均を上回った学校の校長名を公表しています。



 上記の記事は知事のインタビューを要約してあるようです。
 NHKニュースで報道された知事の言葉は
「教育の責任は先生にある」というその基本的な考え方を明確にするために、校長先生の名前をご公表申し上げたと。
 ……≪編集によるカット≫……その努力を讃えたいということであります」


 さらに
「(47都道府県のデータを公表している)文科省の方針を静岡県におろせば、35市町における各科目の平均正答率の公表ということで……」
「文科省は矛盾したことを言いなさんな、ということですね」

と、反論している。


 私は学力テストの施行の意義が薄く、弊害の方が大きい。さらに、成績公表は、その弊害に輪を掛けるモノだと考えている。
 昨年時点での、静岡県知事の行為「校長名の公表」の弊害については、昨年記事で述べているので、今回は氏のルール無視や言葉について言及したい。

 一見、氏の教育理念や信念を貫いた行為のように思えるが、昨年記事で述べたように短絡的思考を短絡的に行動に現しただけである(しつこいようですが、「短絡的」と断ずる理由は昨年記事に)。
 それに、例え、氏の理念が正しかったとしても、その行為自体がルール違反なら、犯罪者の行為と同じである。
 今回、成績を公表する権限(判断)は知事にはなく、
 文部科学省は
・学校の順位付けをしない
・学力向上の対策を示す
 などの条件を満たしたうえで、教育委員会が公表するか判断するとしていた。

 静岡県教育委員会ははみずからは学校ごとの結果を公表しない方針だった。
 静岡県教育委員会の教育長のコメント
「結果の公表については実施要領に基づいて知事にも配慮いただくということだったので、非常に残念な結果だ。各市町の教育委員会が結果をふまえて、どう対応したらいいか検討しているさなかに数字だけ公表されてしまった。知事の県民のためにという思いは分かるが、その思いを実現するにはもっと別の方法もあると思う」

 知事は県政のトップで責任者であるが、一番偉いわけではない。
 「正しい理念であっても、その方法がルール無視をしたものであってはならない」……そういったことを知らない人が知事で良いのだろうか?

 来年度から教育委員会制度が見直され、自治体の長の関与が強まるという。
 過去にも現在においても、弾みで知事になってしまった人が見られるが、大丈夫なのだろうか?
コメント (4)
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