数週間前からSSBやCWを聞いていると音が歪む現象が現れました。 具体的には音が歪む感じです。 説明するのは難しいですが、CWトーンが濁って聞こえ、SSBでは相手局が回り込み現象を起こしている様な音と言ったところです。
この対策をするため以下の様に的を絞っていきました。ちなみに、無線機は2台、DC電源は共通、アンテナは3種類、それぞれ切り替スイッチにより組み合わせ可能です。
1.リグが不良かどうか?
歪む現象が起きているとき、他のリグに切り替えると同じように歪ます。 ⇒ 無線機の問題ではない
2.DC電源を変えてみる
同じ現象が発生するので電源ではなさそう。
3.アンテナを切り替えてみる
7メガを受信しているとき(714X)、WARCバンドのアンテナに切り替えると歪はなくなる、10mの八木に変えても問題はないので714Xだけでこの現象が発生する。⇒ 714Xに疑いが! 異なるアンテナなので受信レベルが異なります、傾向は掴めると睨みました。
4.以上からアンテナに原因との結論になりましたが、・・、しかし複雑なものではないので何が原因なのか特定できない・・・、と思っていたところ714XにSWR改善のため自作のマッチングユニットを給電点にいれたので可能性としてこのユニットと検討をつけましたが、中身はLとCそれにリレーだけなので原因とは思えず、製造されてから何十年も経った(中古で入手した古い714X)714Xのトラップの接触不良かもしれずオーバーホールを考えたりしていました。
5.オーバーホールする前に自作のバンド拡張ユニットをチェックすることにしました。 CDの回路図を参考に作りましたが、部品はあり合わせのものです。
6.久しぶりにプラボックスを開けチェックしていたら、なんとはんだ付けがかすかにルーズになっているところを発見、結論ははんだ付け不良でした。
半田付けを全部やり直した結果、歪むような音はなくなり以前と同じ受信ができる様になりました。
全く受信できないとか、現象がはっきりしている場合は原因追及はやりやすいですが、ファジーな現象の場合は切り分けをして原因を特定する必要があります。 今回の場合、組み合わせでおおよその原因を見つけられましたが、そうでない場合は試行錯誤をする段取りが必要と思います。 これもアマ無線の楽しみのひとつではないでしょうか?